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窓ぎわのトットちゃん ともえ学園の教育方針はゲーミフィケーションがいっぱい
こんにちは。「リアル世界を神ゲーに」するゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。
黒柳徹子著の「窓ぎわのトットちゃん」(講談社 青い鳥文庫)を読み終えて思ったことです。
トットちゃんが通った、ともえ学園の小林宗作 校長先生の教育方針は、ゲーミフィケーション要素がいっぱい入っていて、私が今からでも入学したくなる小学校だと思いました。
以下一部意訳しています。例えば、
p17
1時間目が始まるときに、その日1日やる時間割りの、ぜんぶの科目の問題を黒板いっぱいに書いて、
「さあ、どれでも好きなのから、始めてください。」と言われる。
生徒は、国語でも、算数でも、自分の好きなのから始めてかまわない。
きらいな学科は学校が終わる時間までに、終わればよい。
自習形式が多く、いよいよ、わからなくなったら先生のところに聞きにいく、納得がいくところまで教えてもらって、また自習に戻る
⇒ ゲーミフィケーションデザイン6要素の、①能動的な参加(楽しそう、やってみたい)、⑥独自性の歓迎(工夫してよい) に対応します。
p51
「海のものと、山のものを持たせてください」
ふつうなら、お弁当のおかずについて「子どもが好ききらいをしないように、工夫してください。」「栄養が、かたよらないようにお願いします。」というところだけど、小林先生は、一言でったえる。
⇒ ゲーミフィケーションデザイン6要素の、①能動的な参加(楽しそう、やってみたい)、②達成可能な目標設定(できそう) に対応します。
p78
トイレにお財布を落とした話
「あぶないから、やめなさい。」でも、「手伝ってやろうか?」でもなく、
「終わったら、みんな、もどしておけよ。」
小学生を人格をもった人間としてあつかった。
これ事件以来、トットちゃんは、トイレに入ったら絶対下を見なくなった。
⇒ ゲーミフィケーションデザイン6要素の、①能動的な参加(楽しそう、やってみたい)、③称賛の演出(自己成長をかんじる) に対応します。
p161
「じゃ、作ろうじゃないか!」
発表で、「話は、なんにもない!」という男の子に校長先生。
「えーと、朝起きた。」
「それでいいんだよ。君が朝起きたことが、みんなにわかったんだから。おもしろいことや、笑わせることは話したからってえらいってことじゃないんだ。話がないと言っていた君が、話を見つけたことが大切なんだよ。」
するとその子は、すごく大きな声でこういった。「それでさあ!。」
先生は大きく拍手をした。トットちゃんたちも、うんとした。その子も、いっしょになって拍手をした。この拍手のことを、この子は、大人になっても、忘れないにちがいない。
⇒ ゲーミフィケーションデザイン6要素の、①能動的な参加(楽しそう、やってみたい)、③称賛を演出(ほめまれる)、④即時フィードバック&ソーシャル要素(すぐに反応がある、仲間がいる)⑥独自性の歓迎(工夫してよい) に対応します。
などです。小林先生はすばらしい。同じ教育者として少しだけでも真似させていただきます。
あと、トットちゃんのママもすばらしいです。
p147
なんだかわからないけど、ママは、おかしくなった。
「それで、それはおもしろいの?」
ママの質問に、トットちゃんは、びっくりしたような顔でママを見て、いった。
「ママだって、やってみれば?絶対におもしろいから。でさ、ママだって、パンツ破けちゃうと思うんだ!?」
⇒ ゲーミフィケーションデザイン6要素の、①能動的な参加(楽しそう、やってみたい)、④即時フィードバック&ソーシャル要素(すぐに反応がある、仲間がいる)⑥独自性の歓迎(工夫してよい) に対応します。
こんな学校がもっともっと増えていけば、幸せになる子どもたちが増えていくことでしょう。でも、実際に増えていないことを見れば、ゲーミフィケーションの社会実装の難しさも感じます。
余談
今は無き ともえ学園の所在地は、自由が丘のピーコックの所、九品仏や等々力渓谷も出てくる。トットちゃんが住んでいるのは北千束。と私の家からは近所なので、さらに興味が湧きました。
(おわり)
#窓ぎわのトットちゃん #ともえ学園 #小林宗作 #世界を神ゲーに #日本ゲーミフィケーション協会 #ゲーミフィケーション #ゲーム要素 #モチベーション #げみー
執筆:日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者 きっしー(岸本 好弘)