守りのマラソン戦略~突っ込まずイーブンペースで刻め~
マラソンの走り方について、偉そうなことは言えないが、自分の実力をいかに正しく見て、イーブンで刻めるかが大事だと個人的に思っている。
42.195kmは長い道のりだ。思っているより長い。練習でペース走をしても自分はレースペースでせいぜい30kmをやるくらいで、その先をレースペースで走るのは未知の世界となる。
さて、そんな長い道のりをうまく走るためには、適切なペースの見定めが大事だと思う。
ダニエルズのランニングフォーミュラを参考にすることもあるが、最近接領域の少し下を狙って走るといいと思う。つまり、ギリギリ走り切れるかどうかというペースの数秒落ちくらいのペースを狙う。
欲を出して速いペースで突っ込んで、行けたらラッキーだが、30km以降にゾンビになる可能性は高い。
自分の実力を見定めて走ることが大事だと思う。
ちなみに練習の考え方として、LT値やVo2MAX、ランニングエコノミーを高める目的もあるが、レースペースを見極めるのも練習の一環だと思っている。
舞鶴の近藤兄貴とよく30kmのペーランを行っていた。4分設定で後半10kmあたりで少し上げていく。ここで余裕で走れるペースが大体マラソンペースだと思っていた。(今は月間100kmに満たないのでできていないが、、、)
イーブンペースで走り、後半余裕があればビルドアップしていく。
この走り方はタイムが出るだけでなく、気持ちいい。
ペースが崩れないということはフォームを最後まで崩さず走れるということに繋がり、それはマラソン後のダメージも少なくしてくれる。
ちなみに今朝、大迫傑選手の特集番組をYoutubeで見ていたのだが、レース後に倒れ込むような走りはありえないと言っていた。
42.195kmの距離で丁度、ぶっ倒れる走りを狙ってするのは非常に難しいと思う。
走り終わった後も、爽やかな気持ちでいられるのもこの走り方の良さだと思う。(おそらくいいタイムが出ていい脳内物質が出ていると思われる。)
後半に上げていけると、前に目標とする選手がたくさん出てくる。
あの選手に追いつこう。次はあそこを目標にしようとゲーム感覚で走っている時もある。
本筋とは逸れるが、外に意識を向けることも大切だと思う。
先日誰かの何かの配信で聞いたが、注意の矢印が自分に向くと精神的に苦しくなるという。
この話を聞いて、自分の走りは自分に集中できていないと思った。笑
周りのランナーが何履いてるんだろう?と見たり、景色を楽しんだり、次の補給で何取ろうか?応援で知っている人がいないかなど注意散漫だ。でもこれがいいと思っている。
せっかく走るのだからシリアスに走るのでなく色々楽しみたいという理由もある。
結果これが功を奏している気がする。
マラソンはトップ選手でない限り、レースでなくTTだ。攻めるより守りのマラソンの方が気持ち良く走れるし、狙ったタイムが出やすいと思う。
今回の福知山は10月52km、11月120kmという距離しか走れていない。だから後半ゾンビはある程度覚悟はしているが、心肺は3分50秒くらいで刻めるような気がしている。しかし、4分10秒を狙って走りたいと考えている。
問題は脚。無駄に肥大したゴリラの脚がマラソンに適応してくれるか。30km以降に耐えられるか。そこも含めて楽しめたらいいと思う。