精読論文「世界の同族企業研究の潮流」
論文タイトル
「世界の同族企業研究の潮流」
論文のURL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/soshikikagaku/48/1/48_25/_article/-char/ja/
論文の執筆者の氏名と所属
入山 章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)、※当時
山野井 順一(中央大学総合政策学部特任准教授)、※当時
論文の概要
本論文「世界の同族企業研究の潮流」は、同族企業に関する海外の理論および実証研究を包括的に整理し、日本の同族企業における特徴とその研究意義を明らかにしている。本論文は2014年の『組織科学』第48巻第1号に掲載され、すでに33回の引用を受けている。執筆者である入山章栄氏は戦略経営やイノベーション研究の専門家であり、山野井順一氏は経営学および公共政策の専門家である。論文の抄録では以下の説明が為されている。
論文の発表年
2014年
論文が掲載されたジャーナル
特定非営利活動法人 組織学会
https://www.aaos.or.jp/journals/2024_best_se_referee
『組織科学』48(1): 25-37
(2014 年 48 巻 1 号 p. 25-37)
この論文の引用件数
33件
キーワード
同族企業, 同族所有, 同族経営, エージェンシー理論, 資源ベース理論, 社会情緒資産理論
ベースとなっている理論①「エージェンシー理論」
ベースとなっている理論②「資源ベース理論」
ベースとなっている理論③「社会情緒資産理論」
論文の執筆者
入山 章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)、※当時
山野井 順一(中央大学総合政策学部特任准教授)、※当時
入山章栄氏(早稲田大学商学学術院 大学院 経営管理研究科 教授)
慶応義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。 三菱総合研究所で主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールアシスタントプロフェッサー。2013年より早稲田大学大学院経営管理研究科准教授。2019年から現職。Strategic Management Journal, Journal of International Business Studiesなど国際的な主要経営学術誌に論文を発表している。著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(日経BP社)『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)がある。
経営戦略論、国際経営論、アントレプレナーシップを中心に研究活動を展開している。同氏の研究は、アカデミアだけでなく、企業の実務にも大きな影響を与えており、経営理論を現実の経営問題に適用するアプローチが特徴的である。また、多国籍企業や新興市場での研究が多く、グローバルな経営課題にも通じている。
山野井順一氏(早稲田大学商学部准教授)
2002年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、11年University of ConnecticutよりPh.D.in Business Administrationを取得。香港中文大学国際ビジネス研究所研究員、中央大学総合政策学部特任准教授を経て、15年より現職。専門は経営戦略論や国際経営論、特に海外直接投資や経営者の心理的特性などを研究。
研究で明らかになったこと
日本では同族経営の影響が他国に比べて強い