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Googleの80%ルール

Googleにはかつて「20%ルール」というものがあったと言います。

Google では、通常のプロジェクトに加えて、勤務時間の 20% を Google に最も役立つと思われる作業に費やすことを従業員に奨励しています。これにより、より創造的で革新的になることができます。私たちの重要な進歩の多くは、この方法で起こりました。

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私はこれを、「やらなくてはならない」コトではなく、「やるべきと思う」コトに20%のリソースを費やせと解釈しました。

タスクを分類するときに考える"MUST"と"WANT TO"の違いにも通じる考え方で、「やらなくてはならない」仕事だけをこなしていても、新しいアイデアは生まれないし、新しい展開も生まれないよ!ということだと思います。

最近、自分の仕事の現状を振り返る機会があり、この「20%ルール」に関連する新たな気づきがありました。

それは、「20%」を超えて"WANT TO"を実行しようとしているなという点です。

事業主として日々働いていると、色々と新しいアイデアが生まれてきます。そのアイデアの実行には、大なり小なり時間も費用もかかるのですが、それ以前に自分自身の思考や意志力といったものも必要です。

この時間や意志力の消費が、20%を超えているんじゃないかと気づいたのです。

中小企業経営者は新規事業をやりたがる傾向があり、ふとした時間に調べ物をはじめてしまったり、物思いにふけったりします。

しかし、優先して考えるべきは、
「私たちの顧客は、何を期待して取引をしてくれているのか?」
「私たちは今、どうやって世の中に価値を提供しているのか?」
という問いなのです。

もちろんGoogleが推奨するように、新しいアイデアやイノベーションに挑戦する余裕は必要です。

でもそれが、20%を超えているようだったら危険信号。
まず足元をしっかりと固めることを考えたほうが良いよとなります。

「リソースの80%は、今の時点で価値を提供できている仕事に投資する。」

これをGoogleの80%ルールとして肝に銘じたいと思います。