読んでみた:弓を引く人
評価:★★★★★
本の概要
『アルケミスト』のパウロ・コエーリョが贈る、人生を実り豊かにする教え
【北野唯我氏(作家・実業家)、推薦!】 「人生の節目ごとに大切になる『心得』を教えてくれる本」
『アルケミスト』の著者、パウロ・コエーリョが贈る「人生を実り豊かにする」教えとは――?
この国で最高の弓の達人である哲也は、現在、小さな村の普通の大工として生きていたが、ある日、遠い国から来た別の弓の達人から挑戦を受けた。
哲也はこの挑戦を受けることによって、その弓の達人だけでなく、村の少年にも弓の真髄を
教えるのであった――。
「矢は一本一本、異なる飛び方で飛翔する。
あなたは何千本という矢を射ることができるが、その一本一本が異なる軌跡を描いて飛んでゆく。それが弓の道なのだ。」
読書感
書道、茶道、華道。
武道における空手道、柔道、剣道、そして弓道。
日本には『道』が名称に含まれ、技能を習得する先に道を求めるものが数多くある。
自分は、強くなりたい想いで高校の頃に空手を始めた。1年ほどでやめたが、結婚し子供ができると空手を再開し一緒に通い大会で成績も残した。そして、成長した息子は空手ではなく弓道の道に進んだ。
パウロ・コエーリョの書籍は示唆に富み、やる気させてくれるので気に入っているが、日本の弓道をテーマに選んでいるので非常に気になり手に取った。
本書では弓道を通して『道』とは何かを伝えており、30分もあれば読み終えるページ数だが、こちらが得たいことによって理解や深さが変わる。
日本には繰り返しの習練から技を学び道に至るものが多くあり、取組んでも来たけれど自分はまだまだ中途半端な気がする。
何度も繰り返し読み、自分の心根を再確認したいと感じた。
ぜひ、息子にもプレゼントしよう。