JFCネットワーク設立30周年記念会を開催しました
自己紹介
こんにちは、私はJFCネットワークで活動しているインターン生です。今回、11月10日に開催されたJFCネットワーク設立30周年記念会に参加させていただいたので、その詳細と感想を紹介させていただければと思います。
設立30周年記念会の概要
今回の設立30周年記念会は、JFCネットワークが1994年に設立され、今年で30周年を迎えたことを記念して開催されました。これまでの30年のあゆみを、映像などを使ってふり返るとともに、今後のさらなる活動を考える場として、非常に多くの方にご参加いただきました。
プログラムの内容と感想
今回は、JFCネットワーク30年のあゆみを伝える映像の上映会の部と、この30年の間に支えていただいた方々に感謝する部、そして懇親会を行いました。
第一部では、JFCネットワーク30年のあゆみを記録した映像を上映しました。その映像の中では、国籍確認訴訟の中で、最高裁で違憲判決を受けた瞬間や、JFCがこれまで抱いてきた感情を赤裸々に語る場面、JFCネットワークのためにご尽力してくださった方々がどんな思いで働いてこられたかを語ってくださっている場面、そして今年開催されたJFCネットワークのスタディツアーの内容等が紹介されました。その中で特に印象的だったのが、JFCたちがこれまで日本で生活するうえでどのような困難を抱えていたのか、彼らがどんな気持ちでこれまで生活してきたのかを赤裸々に語る映像です。自分は日本で生まれたのにもかかわらず親がフィリピン人というだけで差別をうけ、いじめを受ける。また、自分が抱えている苦しみを分かち合う人がいない。そのような言葉は、これまで日本で何不自由なく生活してきた私にとって衝撃的なものでした。今回JFCたちのこれまで抱えてきた気持ちを聞きその実情を目の当たりにしたことで、JFCたちが誰一人として取り残されることなく、自分らしくありのまま生きていくことの大切さを改めて感じるとともに、彼らの居場所を守ることの重要性を実感しました。
これまでJFCネットワークのためにご尽力してくださった弁護士の方などからの祝辞をいただきました。その後、国籍確認訴訟を振り返り、当時担当した弁護士の方や原告、JFCの方たちからの話をいただきました。そしてその後、これまでかかわってきたJFCたちからのスピーチが行われました。国籍確認訴訟の話を聞いて、壮絶なたたかいがどのような背景のもと行われたのかということについて詳しく知ることができたとともに、当時の原告の方たちやJFCたちがどのような思いでこの訴訟に向き合っていたのかということについて触れることができた貴重な経験となりました。さらにJFCたちの話の中で、JFCネットワークのおかげで人生が変わり、自分のアイデンティティについて確信が持てるようになったという力強い話を聞いて、この活動が彼らにどのような意味を成しているのか、この活動が彼らの人生においてどれほど大きな意義を持っているのかを感じ取ることができました。
14歳の時に日本国籍の再取得のため来日して、その後料理人として日本・カナダ・アイルランドで活躍しているJFCの小松賢さんはビデオメッセージを送ってくれました。小松賢さんのInstagramはこちらからご覧いただけます。
彼の油絵やアイルランドのラーメン屋さんの様子です。
第二部では、これまでJFCネットワークの活動に携わっていただき、ご尽力いただいた方たちに感謝状をお渡しさせていただきました。これまで長くサポートをしていただいた支援者の方々や、多くケースを受任してくださった弁護士の方、長くケースを受任してくださった弁護士の方々、長くボランティアとして活動してくださった方、スタディツアーにたくさんご参加してくださった方など非常に多くの方がご尽力していただいたことを知り、この団体がたくさんの方たちの支援によって支えられていることを感じ、この方たちがいなかったらJFCたちが救われることもなかったのかと考えると、非常にありがたいことだと感じました。
最後に懇親会が行われました。食事を食べながらそれぞれ歓談し、非常に楽しい雰囲気でした。その中、ご自身もカメルーン人の父親を捜す活動をしていた武内剛さん(ぶらっくさむらい)がプロジェクトの紹介をしてくださいました。JFCと境遇が似ていて、ご自身もまた自分のアイデンティティや、どのように生きていけばよいのかわからないという胸の内を明かしてくださり、家族再会のために「パドレプロジェクト」を立ち上げたそうです。
パドレプロジェクトはインターン生と一緒に観に行ってきました!
上映情報はこちらから!
最後に
今回の会は、JFCネットワークが非常に多くの方々の支援によって支えられていることを改めて感じ、30年という節目の年を通して感謝の気持ちを伝えることができた貴重な場だったように感じます。JFCたちは、自分たちのアイデンティティを考えるにあたり様々な苦悩や困難を抱えながら生活してきたことと思いますが、それを一つ一つ取りこぼすことなく、丁寧に支援してきたこの団体の活動のすばらしさを感じ、私もインターンとして、彼らのよりよい生活のために活動していきたいと思いました。
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