【令和版】ベンチャー転職面接ガイド。面接回数、服装、NG例も紹介
こんにちは。JAPAN FASの人材紹介事業部の俵家です。
転職検討中・実際に選考中の方へ向けて、面接に関する悩みを解消できるようにまとめました。
ベンチャー・スタートアップ企業の採用面接におけるよくあるケースはほぼ網羅できる内容となっています。ただし、転職エージェント利用ならではの事例が多いので、その点はご了承ください。
不安を解消して落ち着いて転職面接に臨めますよう、本記事を参考にしていただければ嬉しく思います。
ベンチャー・スタートアップ選考の特徴まとめ
選考の回数は2~3回が目安です。
ポジションや会社の従業員数によって変動はありますが、面接は3回だと思っておくとよいでしょう。
ベンチャー・スタートアップ企業によく見られる特徴は、経営陣も面接官をすることです。従業員100名未満の企業では、最終面接に創業者や代表取締役が面接官に登場することがザラにあります。
緊張される候補者の方も多いかと思いますが、落ち着いて臨んでください。
弊社がご紹介する企業様に関しては、一次面接は管理部門長が必ず担当されます。つまり、一次面接が肝となります。一次面接を通過できれば、かなりの確率(肌感で80%以上)で内定を獲得できます。
過去の経験と今後の意志(チャレンジしたいこと)は、どの面接でも聞かれる傾向にあります。自分のやっていきたいことや叶えたい理想像をはっきりと語れることが望ましいです。
それに加えて、
「なぜそのように考えているのか?」
「そのためにどのような成果を出してきたか?」
といったような具体的な話を最低限まとめておく必要があります。
これまでの経験でしっかりと成果を出せたと思えるエピソードは、自信をもって伝えられるようにしたいですね。
成長過程にあるスタートアップやベンチャーでは、会社と共に自身も成長したい! という方が好まれます。成長意欲がキーワードです。
ベンチャー面接における身だしなみやマナーの基本
面接時の服装は、スーツである必要はありません。スーツを着ていなかったから選考を落とされた、という方は一人もいませんでした。
奇抜な格好でなければ先方が気にされることはありません。最低限のオフィスカジュアルでOKです。
ただし、オンラインの面談が増えていることもあり油断しているのか、髪がボサボサだったり、無精ひげが生えていたり、清潔感がない方も見受けられます。対面時と同じ心構えで、身だしなみを整えて面接に臨みましょう。
オンライン面接の場合、必ず時間前に入室してください。
時間ぴったり、もしくは1、2分遅れて入室される方がおりますが、最低でも3分前、できれば5分前待機が理想です。
面接は最初の3分で印象が決まり、10分で結果がわかるといっても過言ではありません。
最初の3分の印象で損をしないように、余裕をもって行動しましょう。
Web会議ツールの背景設定がされておらず、面接のあいだ生活環境が丸見えになってしまっている方も見受けられます。
面接官が気にしないで済むように、事前に画像設定をしておきましょう。
面接回数・選考フローのよくある例
面接回数は「3回」がもっとも多く、次いで「2回」が多い傾向にあります。
・面接3回のよくある選考フロー
一次面接:管理部門長
二次面接:現場マネージャー+メンバー
最終面接:代表取締役
・面接2回のよくある選考フロー
一次面接:管理部門長
最終面接:代表取締役
選考回数は、選考を受ける企業規模や管理部の体制によって変わります。従業員が少ない企業ほど、選考回数も少ない傾向が見られます。
弊社が支援した方の例で、「1回」の面接で内定が出た方が数名いました。一度の面接に、採用の決定権がある方が複数名同席されたケースや、
管理部門長が採用権限を代表取締役から委任されていたケースです。
しかし、一度の面接だけで決めるのは難しかったようで、その後のフローで候補者と企業の会食の場が設けられました。
少し余談になりますが、採用会食を設ける企業様は年々増えています。スタッフクラスの採用においても、内定を出すと同時に「会食の場を設けたい」と提案されることがあります。
企業の意図としては、企業側の熱意を伝えるのと同時に、面接の場では話さないようなことまでフラットにかしこまらずにコミュニケーションを取るためでしょう。貴重な機会なので、お受けするのがよいと思います。
面接時によく聞かれる質問例
よく聞かれる質問10選を紹介します。
・転職理由
・今後の目標(なりたい人物像)
・成果を出せた経験
・やりがいを感じるとき
・苦しかった経験、どうやって乗り越えたか
・好きな業務と嫌いな業務
・ご自身の強み
・短期と長期の目標
・どういった会社選びをしているか
・転職先を決めるうえで、意思決定の軸は何か
オーソドックスな質問が多いので、しっかりと準備しましょう。
「内容に一貫性のある回答」が選考突破のカギです。
回答がぶれてしまうと、よい結果を得ることが難しくなります。
いよいよ正念場。最終面接で経営者が見ているモノとは
従業員100名未満のスタートアップやベンチャーでは、創業者や代表取締役が面接官として登場します。
「代表と何を話すのだろうか?」と思うかもしれませんが、せっかくの機会なので聞きたいことをしっかり聞くようにしましょう。
代表面接だからといって何かを変える必要はなく、これまでの面接と同様の受け答えをしてください。
管理部門長との面接に通過後、代表との最終面接の結果がお見送りとなってしまうことは、稀です。
スキルジャッジは管理部門長がおこなうことが多いようで、最終面接の場で実務スキルを確認されることはほとんどありません。
最終面接は顔合わせの意味合いが強く、私が過去にご支援した候補者の方からは
「代表と私に共通の趣味があることがわかり、趣味の話をしていたら時間が過ぎてしまった」
「地元が近くて地元の話をしていたら、ほとんどその話だけで終わってしまった」
などのフィードバックをいただいたこともあります。
その一方で
「経歴を最初から最後まで細かく説明していき、そのときどのように考えて、どのように行動したかを1時間お話した」
という面接内容だったと話す方もいらっしゃいました。
あなたが会社で活躍してくれそうか、信頼に足る人物なのかを見られています。ポイントを抑えることができれば、きっと内定を勝ち取れるでしょう。準備を抜かりなくおこなうことをおすすめします。
選考結果はいつどのようにわかる?
一般的には、早ければ翌日、遅くても1週間以内に結果がわかります。
ベンチャーの場合はスピード感があるので、早めに合否の連絡がきます。
選考結果の連絡が遅くなればなるほど通過の確率は下がってしまう傾向にあるようです。
弊社の紹介企業の多くは、早くて当日、遅くとも3日以内に結果がわかります。
前述のとおり採用権限を持つ方が面接官を担当することが多いため、すぐに結果を出すことが可能なようです。
エージェント利用の場合は、直接応募と違い、通過理由やお見送り理由を企業様が伝えてくれるので、そのフィードバックを活かしながら他社の面接を進めていきましょう。
やってはいけない!面接NG集
「エージェントにオススメされたので選考を受けました」
「こちらからの質問はありません」
「貴社については、サイトをさらっと見たくらいの情報しか知りません」
本音かもしれませんが、これらを面接中に口に出すことは絶対に避けましょう。「貴社への興味関心がありません」と言っているのと同じです。
インターネットで検索すればたくさんの情報が出ていますから、応募先の企業について10分調べるだけでもある程度の理解はできると思います。
逆も然りで、あきらかに先方が自分に対する興味関心が薄いとか、選考が15~20分で終わってしまった場合は、選考通過の可能性は低いでしょう。
ただし、そのような企業に行っても明るい未来はないので、それはそれでよかったと切り替えていくことが大切です。
おわりに
候補者の方には常々、「120点満点の転職は難しいですよ」とお伝えしています。
良い面と悪い面は表裏一体。転職活動中にはどうしても目をつむらなければならないことが出てきます。ですが、自分が強く叶えたいことを最優先し、そのための転職だと考えれば、おのずと選択肢が絞られてくるかと思います。
また、「企業選びができない状態=転職理由・転職軸が固まっていない」ということになり、そのような状況で選考を受けてもよい結果を得ることは難しいでしょう。たまたま結果が出たとしても、転職後に「なんでこの会社に転職したのだろう」と悩むことになると思います。
みなさんが入念に準備をして、ご自身の価値観と会社側の価値観が合致するかどうかをできるかぎり見極められるように願っております!
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お読みいただきありがとうございました。
文/Keisuke Tawaraya(JAPAN FAS株式会社)
企画・編集/Yui Osawa
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