007 D/Aハイブリッド

しばらくトライを続けていくうち、パソコンと B-6 カードは非常に相性が良いことが分かりました。ご存知のようにパソコンのファイルは整理が結構煩雑です。現在のストーレージは結構容量が大きいですから、膨大な量のファイルを収容できます。それは大変ありがたいことではありますが、きちんと整理しておかないと、あれはどこにあったっけ、と散々探す羽目になります。もちろん検索はありますが、結構時間かかりますよね。それに、いくつかのファイルのデータを見比べながら新しい記事を書くときなど、ディスプレイ上にいくつものウインドウを開いての作業は、非常に面倒です。既存のデータはプリントアウトして、それを見ながらパソコンはテキストエディタとして使う方がよほどストレスがたまりません。ならば、パソコンで何かを記述するたびに、必要なものはカードにプリントアウトしておけば、例えばカフェにお茶に行くときなど、ラップトップなど持ちださなくても、数枚のカードだけで作業を進められるわけです。

ただ、B-6 カードには大きな欠点がありました。それは、ファイリングのための穴がないこと。元々一枚使いが前提の「カード」ですから、穴をあけて綴ることは想定されていないのです。ファイリング用の2穴の穴をあけたカードもありましたが、貴重な横幅が大きく食われて面積が物足りないのです。

そこで、「知的生産の技術」のその部分をもう一度読み返してみました。梅棹先生は、綴じることを否定されてはおらず、そのために「カードの面積が食われること」を難じておられます。ならば、綴じ部分だけB6サイズの外に追い出してしまえばよい。これがB-TAOカードのアイデアが生まれた瞬間でした。

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