B-TAO仕掛人

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B-TAO仕掛人

このページでは、有限会社 加納 が開発した知的生産ツール「B-TAO知的情報管理システム」をご紹介しています。

マガジン

  • ひとりごと

    日々目まぐるしく変化していく時代のなかで感じたことを自分のレベルで書いてきます。

  • B-TAO 「凡人」仕事術

    B-TAOの使い方の解説と共に、範囲を広げて様々な仕事のアイデアを書いてみます。 色々なハウツー本を読みましたが、私のような怠け者の「凡人」には、中々続けられないことばかり。そこで、私でも頑張れば何とかなる、何とかなった程度のことを書きます。お役に立てば幸いです。

  • B-TAOシステムについて

    「B-TAO知的情報管理システム」について、提案者の立場から解説しています。

最近の記事

20200508 社会が、変わる(6)

江戸が明治に変わったとき、一番大きく影響を受けた社会層は武士だ。彼らは生活の土台を失い、違う職業に再就職しなければならなくなった。そしてその人たちの再就職先が政府の役人、軍人(士官)や、新しく出来た「株式会社」の社員であったことは想像に難くない。そうすればどういうことが起こったか、政府の役人や軍の士官、株式会社の社員には、その前の「武士」の思想、習慣、情緒が色濃く持ち込まれたのは必然であったろう。 きわめて大雑把な言い方をすれば、明治時代は、表向きはどうであれ、富国強兵、殖

    • 20200429 社会が、変わる(5)

      資本主義における「企業」は、資本と経営は別であり、経営者は資本家からの出資を得て事業を行い、利益を資本家に還元する。つまり企業は基本的に資本家の「利潤を得るための道具」に過ぎない。だから企業そのものが売買されるし、不要となれば潰される。これに対し、「商い」の原点は、「生活の糧を得る」ための活動であり、当然のことながらその業はしばしば代々続く「家業」となる。 日本には元々、武士も農民も商人も、その業を「家」として代を継いで行く習慣があり、これが日本に数百年続く会社が数多く存在

      • 20200424 社会が、変わる(4)

        よく落語に出てくるような、そういう庶民は裏店(うらだな)に住む。今のワンルームの半分くらいの面積。トイレは外だ。そこに、大工や飾り職などの職人も住む。「ぼて振り」と言われる生業を真面目にやって、金が溜まると表(通りに面している)を借りて店を出し、一人前の商人(あきんど)となる。 もう一つのやり方は、商家に住み込んで勤め上げ、のれん分けをしてもらうやり方だ。12~3歳になると丁稚(でっち)として商家に住み込む。小僧と呼ばれるやつだ。まあ言ってみれば手伝いのアルバイト。これで先

        • 20200423 社会が、変わる(3)

          事業と商売、言葉遊びのようだが、そこに含まれているニュアンスはものすごく違う。 今、世間で言われている起業(事業を興す)は、「利潤を求めて事業を企図、実行する」ことで、資本主義的考え方だ。これに対し、「商売」は江戸時代の「商い」を元とした考え方だ。現代の企業は基本的に前者だと思われているが、意外にそうでもない。実は後者の考え方を元にして活動している企業も多いのだ。特に中小零細、あるいは自営業者にはこれが多いと考えられる。私はここで、後者の「商い」について話してみたい。 商

        20200508 社会が、変わる(6)

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        • ひとりごと
          6本
        • B-TAO 「凡人」仕事術
          15本
        • B-TAOシステムについて
          30本

        記事

          20200418 社会が、変わる(2)

          社会が変わる。それは目の前の現実を見ていれば、誰でもが感じることだ。だが、それはマクロの動きであって、自分がそれに対してどうすればよいか、と考えると、なかなか簡単にはその最適解を見つけるのは難しいのではなかろうか。周囲でも、沢山の店が休業ではなく、閉店しようとしている。どこもが今まで続いてきたはっきりしない景気、伸びない売り上げに呻吟しながら、もう少し、と頑張ってきたところに、この打撃である。早々と見切りをつけて店じまいをしてしまった方が得策かもしれない、と一度は気弱になるの

          20200418 社会が、変わる(2)

          20200417 社会が、変わる(1)

          B-TAOの記事を書いていたら、世の中が段々と騒がしくなってきて、その対応のために手を取られ、note が疎遠になってしまった。気を取り直してこのまま続けようかとも思ったが、この、世界が大きく変化していくのを見ながら、何も書かないのは余りにも勿体ない。そこで、「ひとりごと」として日々感じたことを書きたいと思います。もちろん私の中では、こうなれば余計にB-TAOは今までより、より重要なツールになり得ると思うので、それについても書いていきます。 今、ひしひしと感じていることは、

          20200417 社会が、変わる(1)

          B015 階段ファイルを使う(3)

          考えてみると身の回りにはこのような、データ数は少なく、内容は多彩なデータグループはかなりたくさんあります。B-TAOユーザーのある材木屋の親父さん、顧客は昔からの知り合いの大工さん。注文はほとんど電話で来ます。B-TAOカードに日付と、注文主、注文内容を書くそうです。もちろん最小限の殴り書きでしょう。でも、相手先と日付はカードの一番上に。カードの良さは、裏に受注品の加工図面が書けることだそうです。それを階段ファイルに綴じ込んでいく。出荷準備が出来、納品書が書けたらカードを外し

          B015 階段ファイルを使う(3)

          B014 階段ファイルを使う(2)

          A4サイズのルーズリーフバインダーは9mmピッチの30穴です。B-TAO用紙の13穴も同じピッチですので、30穴のバインダーに一穴ずつずらして綴じると、1ページ当たり18枚のカードを綴じることが出来ます(次のページを作るには、セパレーターを挟みます)。各カードは上部9mmがそれぞれ見えることになりますので、ここにそのカードの表題を書くことが出来ます。このために作られた罫線が「トピックシート」です。こんな風になります。住所録をお見せできればいいんですが、実物はいろいろ問題がある

          B014 階段ファイルを使う(2)

          B013 階段ファイルを使う(1)

          カードを「知的生産」に使う方法について書いてきました。先にはまたそれについていろいろ考察しようと思うのですが、ここからは一旦それから離れ、B-TAOを通常の記録メディアとして使う場合のユニークなアイデアについて述べてみます。 我々の身の回りには様々な、「性格が同じで、保管しておかなければならない」データがあります。一番卑近な例は知人の住所。これらは誰でもデータベースの形にして保管しています。ほとんどの人が必ず持っているのは、スマホの電話帳でしょう。 スマホやパソコンは膨大

          B013 階段ファイルを使う(1)

          B012 20分5分法

          カードを書くことの効果は歴然としているのに、それでもカード書きはおっくうなもので、ついつい書き逃してしまう。凡人ですものね。しかし、だからこそ、どうやったら書き続けられるか、考えます。 私は怠け者です。特にとっかかりが悪い。やりたくない。何となく。でも、始めさえすれば、やることはできる。そこで考えたのが、「意思で」ではなく、「機械的に」やること。始めさえすれば、しばらくの間は、やる。それで、キッチンタイマーを20分間設定して、とにかく机の前に座って、いやいや始めるのです。2

          B012 20分5分法

          B011 先ず収納場所を用意する

          カードを書くというテーマについていろいろ述べてきたのですが、カードを書くにあたり先ずカードの収納場所を用意してください。これから様々な情報をカードにして行くのですが、それをどのように分類、整理しておくか、大雑把に(自分の)ルールを決め、収納場所を用意しておくといいです。 例えば今、私はこの記事を書いています。大体一日一回の公開を目標にしているのですが、公開した時、ついでにコピペしてB-TAO用紙にプリント、バインダーに綴じています。一寸した手間ですが、慣れてしまえば数分、パ

          B011 先ず収納場所を用意する

          B010 すべての知識をカード化していく

          実は、カードを書くについて、「書き始めると続けることが嫌になる」恐ろしい関門があることをお知らせせねばなりません。それは梅棹先生も指摘されていますが、「自分の知識のあまりの少なさに驚愕する」という事実です。 人は、様々なことに、漠然と分かったような気になっていて、正面から問われると正確には分かっていないことが多いのです。それらは、気が付いたときにきちんとした知識として固定しておかないと、いざという時に使えません。そう、そこで挫折したら、このゲームは終わりです。自信を持てる知

          B010 すべての知識をカード化していく

          B009 カードを書く(7)

          現代は、情報過多の時代です。スマホで検索すれば、あふれるほどの知識・情報が、しかも無料で得られます。逆な言い方をすれば、それだけ情報の価値が下がってしまった、とも言えますが、その内容を子細に見てみれば、大きな社会変化の結果であることが分かります。それは、ネットが一般化するまでは、「情報の伝達方法」が、新聞とかテレビとかの「マスメディア」が情報を一旦集約して伝達する方法であったため、現在の状態から見れば情報が限られていました。功罪はさておき、それが当然という前提で社会が成り立っ

          B009 カードを書く(7)

          B008 カードを書く(6)

          沢山の「こうしたい」の中から、先ず一枚の「こうしたい」カードを選んだら、それを実現させるため、その方法を考え、その方法カードを書き、それを実現させるための材料となる「知識」と「技術」を外に求め、集めることになります。つまりこれら一連の作業は、自分の頭の中で起こっていることの見える化です。初めはなるべく小さく、容易に実現可能な「こうしたい」から始めます。 ここまでは自分の頭の中の探索作業ですから、カードを手書きしますが、ここから作業は「情報の集積」に移りますから、強いてカード

          B008 カードを書く(6)

          B007 カードを書く(5)

          「こうしたい」のカードがたまったら、そのカードを見直します。そのうち、簡単にできそうなものから手を付けていきましょう。 今までそれが実現しなかったのは、何か欠けているものがあったからです。それは何か。それを明確にすることに意味があります。「こうしたい」が漠然としたものであったら、それをより基本的ないくつもの要素に分割、「今日出来ること」にまで落とし込んでそれを今日実行します。それがどんなに小さなことであれ、それは「こうしたい」の一部であり、それを積み重ねること限りなく「こう

          B007 カードを書く(5)

          B006 カードを書く(4)

          漠然とした「こうしたい」は具体的な内容が伴わないことが多い。このようなものは、内容をいくつかの、より小さく実現可能な「こうしたい」に分解し、一つ一つを実現していくと、「こうしたい」の具体的内容が見えてきます。あるいは、それが実現不可能だとわかるかもしれません。カードを書くことで、こういった「こうしたい」の「見える化」が図れます。何枚かの「こうしたい」カードが出来、そのどれから手を付けるかはその人次第ですが、ここまでの作業で、すでに自分の頭の中がかなり整理されてきているでしょう

          B006 カードを書く(4)