022 グッドデザイン賞への挑戦(1)
文房具はごくありふれたコモディティー商品です。そこに零細企業が参入してもほとんど勝ち目はありません。それに、どんなに優れた商品であれ、PRでその良さを浸透させるには、ものすごいお金がかかるし、第一、最初からユーザーの少ない、利用価値が分かりにくいと分かっているこんな商品を、やみくもにPRしても意味がありません。しかし、私としては、B-TAOの良さを分かっていただければ、必ずユーザーになってくださる人がいらっしゃると信じていますから、何とかしたい。さてどうしたら、その人たちにアプローチできるのか、そこが思案のしどころでした。
それでふっと思いついたこと、それは「グッドデザイン賞」への挑戦です。この商品は、紙一枚のカードというわけではなく、それを元とした種々のツールの組み合わせで、各人が自分「知的生産」という目的のための使いやすいシステム作りに貢献する、というのが目的です。そしてこれ自体が「目的のためにデザインされた知的生産物」なのです。そのことを、もし認めてもらえたら、私も「これで良かったんだ」という自信が湧きます。そうだ、京都に行こう、じゃなくて(ちょっと古いな)、そうだ、グッドデザイン賞に応募しちゃおう、と、まことに無謀な挑戦を始めました。
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