ヲタク、愛を叫べ。
先日Twitterで
「有名人にリプを送るってなんでなんだろう?相手は絶対その人のことを知らないのに」※要約
というツイートを見かけた。
これはリアルでも言われたことがある。
「わざわざなんで送るの?」と。
外から見ると認知を求める承認欲求の塊に見えるのだろうか?
確かにそのために送る人もいるけれど、私は必ずしもそうとは限らないと思っている。とりあえず私はそうではない。
ヲタクかヲタクではないかといえば、私は間違いなくヲタクである。
女の子アイドル、キラキラ輝くかわいい女の子が大好きだ。
「渡辺美優紀ちゃんのコメント欄で見ました!」とお客様から言われることもある・
そんなかわいい女の子たちがかわいい自撮りをたくさん載せてくれる、それも無料で大量に見ることができる現代のSNSは、我々ヲタクにとって天国でしかないのである。
だから感謝の気持ちを込めて、私はすぐにコメントをしてしまう。
投稿を見て湧き出る
「はあ~今日も推しがかわいいねえ~~~~」
「顔面が天才だねえ国宝だねえ」
「生まれてきたことに感謝しかない」
「神は推しをこの世に生み出してくれたから本当神だわ」
などの感情を、そのままコメントにしているだけなのである、至って自分の気持ちにピュアなヲタクなのである。
非ヲタクの方が思っていらっしゃるほど、ヲタクは打算的ではない。
ただ、あふれ出る感情を抑えることに関しては、皆様のイメージ通りあまり抑えられないが。
そして、すべてがすべてそうとは限らないが、いいねやコメントの数はやはり人気バロメーターとして機能するのだ。
「あの子~ちゃんよりコメントが少ないから人気ないのかな?」
なんて推しが言われるのは、本人と同じくらい、いや場合によっては本人以上にヲタクは気にする。
というか私の推しているグループは、嫌でも目に見える総選挙なるものをやっていたのだから、ヲタクは尚更数字を気にしてしまう癖ができているのだと思う。
だから、コメントをして「人気だよ」「見ているよ」ということを伝えたいのだ。
愛の深さがゆえに時折気持ち悪くなってしまうこともあるが、少なくとも私の推しは本気の思いゆえにうっかり気持ち悪いメッセージを残してしまった人と、注目されたくてわざと作っている人の違いは分かっているし、大人の対応だ。
そして、コメントの多さや内容、そしてヲタクの行動で、推しの次の仕事につなげられれば…とヲタクは割と真剣に祈っている。
去年推しが写真集で愛用した下着をヲタクが買い占め、今年仕事につながったことは本当にうれしかった。
最近推しが女性向け商品とのタイアップが多いのは、女子ヲタクのコメントが多いことも少しは貢献しているだろう。
本当に関係があるのかないのかはわからないが、ファンが全くいない子にこんな仕事は間違いなく来ないので、やはり日々のコメントや応援も微力ながらも貢献しているのだろう。
ただ、ヲタクはあくまでもヲタクなのだ。
誹謗中傷は論外としても、いい言葉をたくさん投げかけて繋がろうとする。
それは応援ではない、ヲタクの面を被った承認欲求をアイドルで満たそうとしている悪魔なだけである。
推しはかわいい写真や動画、時に泣かせる文章をアップする。
ヲタクはそれを見て喜び、さらにコメントをしたりグッズを購入したりして応援する。
推しはそれを力にさらに精力的に活動する…。
このサイクルでいいのだ、いや、このサイクルがいいのだ。
自分の生活にオアシスをくれる推しにただただ感謝をし、ヲタクは見返りを求めない。
これこそが正しいヲタクの在り方だと思うし、それ以上求めてはいけない。
たまに実際にお話しできるイベントがあるが、私は絶対に
「私の名前覚えてるう~?」
「あの時のプレゼント使ってくれた?」
などの、推しに負担をかける質問はしないと決めている。
ヲタクにとっては何気ない質問かもしれないが、日々何十、何百と贈り物やコメントがくる中で全員を覚えているわけがない、そんな負担を推しにかけるとだんだんと嫌な気持ちになるに決まっている。
ヲタクは基本的に
「覚えられていたらラッキー」
くらいの温度感で行き、
会話も
「これがかわいかった」
「このパフォーマンス最高だった」
くらいの、推しが喜ぶ感想を伝えるほうが絶対にいい。
短い秒数なのだから気持ちよく終わりたいじゃないか、お互い。
だからこそ「覚えてる?」系の余計なプレッシャーはかけたくないのだ、大切な推しだからこそ。
このモチベーションで行くので、逆に覚えられていた時の感動は凄まじかった。
ラッキーハプニングとして一生忘れないだろう。
イベント開催も難しい昨今、推しだって今後が不安になっているかもしれない。
こんな状況だからこそ、
「応援している私がいる」
「何か企画したら私が参加する」
「こんな時でも推しちゃんかわいすぎるねありがとう」
なんて、コメントで愛を伝えようじゃないか。
ヲタク、愛を叫べ。