『古事記③』神生みと、伊邪那美の死
前回までの記事は下記↓
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前回まで、イザナギとイザナミが紆余曲折ありながらも、チョメチョメして国生み(日本列島やその他諸々の島々がオギャー)をしました。
妻:イザナミはつづいて「神生み」をします。これは山・川・草木などの自然をつくりだすことです。海の神である大綿津美神(おおわだつみのかみ)や、川の神、大山津見神(おおやまつみのかみ)、屋根の神である天之吹男神(あまのふきをのかみ)などなど。(屋根の神様っていったいどんなもんじゃ・・・?)
神生みの最後、火の神様:火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)の出産の際、イザナミのピーが大やけどをおいました。 (ピーから火が出てくるんだもん、そりゃね・・。山の神様産んだときは裂けただろうな。。。)
そのやけどによりイザナミは衰弱していき、衰弱する中で排泄した尿・糞・嘔吐物からも神様が生まれます。しかもそれぞれツガイで。
イザナミすご。彼女が濃厚接触したすべてのものが神様になるわー。
結局、イザナミは火傷がもとで死んでしまった。
愛する妻を失なったイザナギは、怒って火の神を剣で切り殺します。
「おりゃーー!俺の嫁さんになんてことを!!」バサーーー!!
剣についた火の神の血が岩に飛び、そこから剣の神:建御雷神(たけみかづちのかみ)が生まれました。これは火の誕生によって優れた剣が生まれたという象徴めいた部分ですね。また、火の神をイザナギが斬ることで、「人が火を制し、利用するようになった」ということを意味するそうです。
大好きな嫁、イザナミを亡くして悲しみに暮れるイザナギは、
「黄泉の国へいってイザナミを連れ戻せばいいんだ!」と思いつき、どうやっていったか知らんが黄泉の国へ到着。(なんでもありの神の世界)
~黄泉の国~
岩の扉の向こうにイザナミがいる。
イザナギ:「イザナミ!俺だよ‼イザナギだよ!君が死んでしまって悲しすぎてもう俺は生きていけない!頼むから戻ってきてくれ!」
イザナミ:「私の姿をあなたに見せてよいか、黄泉の国の神様に聞いてくるから、それまではこっちをのぞかないでね?」
まてどまてどイザナミは出てこない。
「まだ?!もう待てない!!えーーい!見ちゃえ!!」
イザナギはこっそり、扉をあけてイザナミの姿を見てしまった。
するとそこには、彼が記憶しているイザナミとは全く似つかない、恐ろしい醜い顔の死者であるイザナミがおりました。
「ぎゃーーーー!?!お前誰!!俺の知ってるイザナミじゃない!!」
「お前見るなっつったのに何みてんだよ!まだ化粧してねえんだスッピンだ!しかもブス呼ばわりとかふざけすぎ!!」
と、ブチ切れたイザナミは地の果てまでイザナギを追いかけます。
イザナギ、本気で逃げる。
「ヒーーーー!!やめてーー!こないでーー!マジ勘弁、や、ちょいまって?ほんと俺君のこと知らないし、俺の知ってるイザナミはもういない!!君とはもう二度と会わない!」
そうして、イザナミとイザナギは永遠の別れを決めました。
結局愛する妻との再開がかなわず、傷心気味のイザナギは黄泉の国の穢れを落とすために日向の国(今の宮崎)へ向かう。。。
つづく。