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【音楽雑記】夏だからグランドファンクだぜって話。

ここんとこ暑かったせいもあるけど、ガサツでゴリッとした音楽ばかり聴いていた。夏だからレゲエ?夏だからEDM?どれとトゥーマッチだぜ。俺が言っているのはアメリカン・ハードロック、バンド名で言うとグランド・ファンク・レイルロード…。

暑いけどとてもイイ。凄くイイッ!!!!

マーク・ファーナーのギターのファズはビィイイイイイッという音がする。メル・サッチャーのベースはまさに暴走機関車の心臓部。ドン・ブリューワーのドラムは、独特のチューニングでドンドコ、ズドンと鳴っていて太鼓感極めて濃い。3ピースバンドの鑑であるよ。

1stアルバム、および初期のライブの1曲目が"Are You Ready ?"。"Time Machine"なんてタイトルなのに「ど」ブルース。名曲"Heartbreaker"のクライマックス前のギターのキメは別にしくじってるわけでもないのに、一瞬かくっと来る。曲の終わりは一丸となってガーッとくる。王様の直訳の歌詞も最高だったな…(ふられた かたおもい ふられた おちこむ)。

夏だなぁ…もう終わるけど…。

 自分もギターを嗜むけど、マーク・ファーナーが使っているギターが味わい深すぎる。初期のメッセンジャーっていうやつ、アメリカンバンドのプロモフィルムのマイクロフレッツ、アルミボディのヴェレノなどなど普通なギターが一本もない。現在はパーカーを使ってるそうで。フェンダーやギブソンは意地でも使わないぞ、という断固とした意志を感じます。実際はストラトとSGを使ってるんですが、写真見たらメタメタに魔改造されていて笑ってしまいました。

 レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、ブラック・サバスといったブリティッシュ・ハードロックとは異なる翳りのない突き抜けた解放感。全てがおおらか、大雑把、ガサツ、結論として馬鹿。原始人。それがアメリカン・ハードロックの魅力。まさにグランドファンクこそ、その魅力を全力で体現しておるのではなかろうか。


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