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【音楽雑記】"Jerusalem" Sleep/もう一度爆音を。

 今年に入って活動休止してしまったSleep。公式のアカウントは「必要な休息であって解散ではない」としているものの、再来日の可能性がグッと低くなってしまい残念無念(2024年現在、バンドは再度活動中)。

 2018年、年明け早々に目撃したリキッドルーム、下北沢ガーデンでの二日間。その2音下げチューニングによる聖なる重低音によって、私の視床下部神経及び大脳新皮質に「ストーナー」とはなんであるかを実に煙たく刻んでくれた。全身の毛穴がビリビリ、頭のてっぺんから爪先まで血行がすこぶる良くなる轟音、なのに帰りに耳鳴りがしない不思議。motorheadのライヴでも同じ経験をしたが、人生で一度だけと思っていた。sleep でまさかの二度目を体験するとは。強烈な泥沼リフ地獄のなかに感じる恍惚。最高でしたね。

 通勤のBGMは執拗な反復を求めてSleep一択になってきてるし(たまにクラフトワーク笑)、足らぬ足らぬストーナーが!とばかりに中古盤に手を出した。

 1曲62分の一大ドーピング絵巻"Dopesmoker"の縮小版、"Jerusarem"。メジャーレーベルでは不都合でもあったかタイトルも変えられてしまった。縮小版といっても、52分あるぜ。"Dopesmoker"の音源は完全に1トラックで収録されとるが、こちらはタイトルは1曲扱いであるものの、便宜上なのか曲構成に合わせて6トラックに区切られている。前者は全体的にリバーブ強めのドープでスモーキーなミックスで文字通り聴くものを煙に巻くのだが、こちらはベースとドラムの輪郭がかなりハッキリつけられており、ギターもゴリっとした感触でライヴで聴いた印象に非常に近い。なのでSleep自身としては不本意かもしれない短縮版であるが、メンバー各人のプレイが目に浮かぶという点に於いては完全版である"Dopesmoker"より好きかもしんない。ギターのマット・パイクがインタビューでこれはこれで好き、と発言してたのもわかる気がするぜ。見つけたのは、20年前の日本国内盤、しかも対訳つき!あまり歌詞を気にしたことがなかったけど、完全にヤク中の妄想全開で最高です。鳥肌が立ちました。

 あの爆音、また喰らいたいなぁ。

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