【メダロットS】メダリーグのメタゲーム (2023年6月版)
概要
2023年も半分が終わる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。体調を崩される方をよく目にするので、お互い気を付けていきたいものです。
メダロットSのメダリーグですが、前回の記事から環境に大きく影響を与えるようなパーツなどは今のところなさそうです。ただ、気になる点をいくつか見かけたので、それを踏まえて記事を書くことにしました。
メダリーグのチーム構成状況
ポイント制の新リーグになってから暫く経ち、環境は大分煮詰まってきているように見えます。その結果、大きく二つの構成に分かれているというのが私の認識です。
勝利を前提としたチーム構成
これは普通と言えば普通の構成です。フルアタにしても、メダフォース構成にしても、使用者が勝利することを前提とした動きになっています。動きがはっきりとしているので事前情報から動きが推測しやすく、メタも貼りやすい構築です。ただし、勝利することに特化しているため、メタ読みが外れると負けやすいという問題点もあります。
問題は「意図的に推測される動きから外す」というローテーションを組んでいる相手がたまに存在しています。見かけ上フルチャージからのメダフォース構成なのに、全くやってこなかったり、フルチャージのタイミングを初手ではなく二手目以降にずらすといったものです。ロボトルは一手のミスが致命的となる仕組みになっているので、わからないなら避けることを選択した方が無難です。
敗北を前提としたチーム構成
「他のプレイヤーは全勝をする」という前提から、自分を選んだ相手のロボトルポイントを下げるかに重きを置いた構成です。簡単なもので言えば、フルチャージ機体2体+頭完全ガードの補助機体のように、ガード機体がリーダーで壊すと即終了というパターンがあります。中には仮設5号機Sの頭部を付けて、初手最速リーダー自滅で試合終了という相手もいました。
この構成は、「勝利はするものの最終的なポイント算出は低くなり、結果として上位ランクに昇格するだけの順位に到達することができない」ということを目的としていると思われます。機能停止ボーナスやダメージボーナスが低くなるため、結果として「ギリギリ足りなくて昇格できない」というパターンが発生します。
これはメダリーグの現状を利用したものであり、本来であれば発生しえない構造です。とても興味深いものですが、サービスとしてはこれがゼロになった方が健全ではあります。
どのような構成でも、最近ではどれがリーダーかの推測が難しくなっています。これはおそらくロボトルポイント制になった影響で、わかりやすい機体をリーダーにするとポイントを稼がれる可能性があるからです。それならリスクをしょって予測しにくい機体をリーダーにしたり、最適解を取ると最小の撃破数で勝ってしまうようにリーダーを設定した方が最終的には得します。
なぜなら、他のプレイヤーがポイントを稼げないということは、相対的に自分の順位があがるからです。その回避のためにメダフォース構成が流行っているわけですが…割り切って勝ちを拾うか、無理にでも高ポイントを狙いなおすかはお任せします。私は無理をしない方が、精神的に良いと思っています。
現在のメダリーグの問題点
単純に、メダリーグをやるプレイヤー数の不足です。
メダリーグの新制度では、「クラスごとに上位n%までのプレイヤーを昇格させる」というものになっています。旧制度では「勝利数が一定以上になれば昇格」という、他のゲームでも見られる制度だったので、アクティブ数が多くなくても制度上の問題は起きませんでした。
しかし、現在のメダリーグではレジェンドまで到達するのは約600人程度です。現在のメダリーグは1戦以上しないプレイヤーは順位算出の対象外なので、メダリーグをやるほどのプレイヤーは多く見積もっても3000人いかないと思われます。あくまで「メダリーグをやるプレイヤー数が少ない」なので、ストーリーのために遊んでいる層や、過去に作品のファンで時々遊んでいるという層はいるかもしれません。そのため、アクティブ数が少ないというよりは、メダリーグをやる人数が足りないというのが適切です。
「どんなに頑張っても、制度上昇格ができない状況が発生する」という問題もありますし、これらの問題が解決される日がくるのかは気になるところです。
よく見るチーム構成と対策
以前書いた記事から大きくは変わりませんが、一応おまけ程度に書いておきます。
大きな変化としては、2023年4月に書いた記事の後で、メダルの限界突破が実装されました。それから2か月が過ぎ、レジェンドまでくるようなプレイヤーの多くはレベル200のメダルを3枚以上持っていることが多いです。ただ、レベル150のメダルでレジェンドまでくる方もおられるので、「限界突破してないとメダリーグはできないんだ」というのは間違いです。
上を目指したいという方は、手持ちの資源で勝てる方法を検討するとよいでしょう。
ガード機体入り構成
ガード専門機体が居る構成です。ついにバサルトが実装されたので、戦車型のノーゲージメダチェンジガード機体が登場しました。とはいえ、メダチェンジ機体は制限が多いため、ガードパーツを寄せ集めたキメラが使われることが多いようです。
基本的には、ガード機体をどけないと時間稼ぎをされて負けます。相手のチーム構成を見て、スリップ・デストロイ・フリーズ・デスロックのどれを当てるかは考えたほうが良いです。妨害クリアがあればスリップ、妨害クリアが無くても脚部がスーパーアーマーならデストロイやデスロックを選ぶというのがよいでしょう。
このタイプはデストロイを当ててしまえば崩しやすいのですが、初手頭部でガードしてきて壊したらリーダーだった…という場合もあります。対応策を考えるときは、自分がいまポイントを稼ぐべきかどうかも考慮に入れる必要があります。
メダフォース構成
ロボトルポイントの稼ぎ漏れがないため、数が多い構成です。上位に行くほど、選出枠のうち一つぐらいはこの構成が出てきます。
多くはフルチャージ二体+支援機一体なのですが、この支援機の構成で幅が出ます。大抵はディスターバンスを積んでいますが、残りのパーツが回復だったりガードだったりで特色があります。
幸い、この構成の支援機の多くが、初手ディスターバンスのローテーションになっています。これはファーストエイドのような耐久策やメダフォースうち終わり後の耐久策潰し、ミラーマッチでの対策として機能しています。
対策としては、後手でオーバーチャージを当てるのが一番です。ただし、現時点でオーバーチャージはほぼチアフルバニー系列のみです。クロスメサイアZはゲージが必要なので、対策としては遅くなります。他の対策としてはフリーズで足止めしてワイドブレイクを当てる、妨害クリアがないならMFシールあたりです。どうしても対策が浮かばないなら、フルチャージ構成のどちらかがリーダーであることに賭けて、集中攻撃というのも手ではあります。
メダフォース偽装構成
頭部はフルチャージだけども、フルチャージをせずに立ち回ってくる構成です。相手のメタ読みを躱して相手を制するというタイプです。
このタイプに当たるケースが少ないので、判断材料が足りていません。見かけ上の構成から判断することが難しいので、「偽装構成に当たったら割り切る」か「万が一偽装構成だった場合に対応できるようにチームを構成するか」は、人によります。
最悪、当たってしまった場合は「今日は運が悪かったとあきらめよう」と割り切って、翌日に再挑戦することも視野に入れたほうが楽です。
それ以外の構成
フルアタ構成や支援1+攻撃役2など、前述二種に該当しない構成も見られます。こういった構成はツジギリ採用でない限りは一撃必殺というわけでなく、ある程度時間をかけて戦える構成です。相手の採用パーツに合わせて、動きを考えると良いです。
まともに戦えるということではありますが、その代わり時間をかけることでカウントボーナスが減ることには注意しましょう。
ツジギリを採用している場合でも、「ツジギリによるシナジーが得られる構成」というより「選択肢としてツジギリを入れている」という場合があります。もちろん、普通にツジギリを振ってくる危険性はありますが…メダフォース構成対策のツジギリとして入っているのだと思われます。なんにせよ、ツジギリがあるなら警戒はしましょう。
おわりに
2023年1月にメダリーグの制度が変わってから、もう少しで半年経ちます。環境としては大分落ち着いてきた様子に見えます。
今後ツジギリのような環境に大きく影響を与えるパーツが出ても、「ポイントを稼いだものが上にいく」という制度である以上、意外と流行らないかもしれません。
対戦の際はなるべく抽選対象すべての構成に目を通して、環境の動きに注意していきたいところです。