一流選手を育てる食事＜続編＞‐エスパニョール選手寮生活日記㊾

以前の関連記事はこちら↓
◆一流選手を育てる食事＜朝飯編＞
https://note.com/jets8/n/n98b8b3e2631a
◆一流選手を育てる食事＜昼・夜編＞
https://note.com/jets8/n/nc7a7979f1627

メニューはクラブのメディカルから提供される。が自由に変わる

実は昼食と夕飯に関してであるが、基本的なメニューはクラブのメディカルから提供されている。これは本当。

寮のサロンには、もう何年も前に作られたのであろう、ちょっと茶色がかったメニューリストが『一応』貼ってある。内容は下のような感じ。

●月曜日
<昼>
1皿目　前菜・オードブルorツナのデザート
2番目　オリーブオイルで炒めたリゾット
<夜>
1皿目　スープor野菜サラダ
2番目　鳥肉のパイ／ポテト

●火曜日
<昼>
1皿目　ヒラマメとチョリソーの炒め物
2番目　子羊のステーキ／ポテト
<夜>
1皿目　季節の野菜
2番目　魚と付け合せ

●水曜日
<昼>
スパゲッティボロネーゼ
鶏肉のステーキ／ポテト
<夜>
1皿目　アンダルシア風サラダ
2番目　ソーセージと付け合せ

●木曜日
<昼>
1皿目　パエージャと野菜サラダ
2番目　子羊肉のフライ／ポテト
<夜>
1皿目　スープorトマトとフレッシュチーズのサラダ
2番目　豚のパイ／ポテト

●金曜日
<昼>
1皿目　マカロニスパゲッティ
2番目　骨付きあばら肉／ポテトor子羊シチュー
<夜>
盛り合わせ
（ハンバーガー、オムレツ、フランクフルト、コロッケ、ポテト）

●土曜日・日曜日
※試合の時は　ご飯+鶏orパスタ+カルネ（豚のロース肉）
基本的に週末は、家に帰ったりする子や外でメシを食ってくる子も多く、「ボガデージョ（スペイン風おおきなサンドイッチ 具：豚肉のみ）作っといて！」と言えば、作ってくれる。夕食の時間内（PM8:30～9:30ぐらい）に帰れば、スープ等の軽い食事を出してくれる。

というのが一週間のサイクルだ。

なんだかオシャレでうまそうな料理名が並んでいるが、これらはチェリーおばさんの手によって、自由に変えられる。だから、野菜は月に一回ぐらいしかお目にかかれない。（←断言　オードブルとか見たことがないよ！）

というか、チェリーおばさん本人が「これはね、自由に変えられるのよ。ガハハハ」と言っていた。

実際に何を食べているのか

おそらく、上のメニュー通りに野菜のメニューを作ってもみんな食わないからだろう。別にクラブ側でそれを気にする様子も、微塵もない。

じゃあ、実際何を食べているのか？
１皿目　ご飯orパスタ
２皿目　牛or豚or子羊＋フライドポテト

を毎回食ってると基本的に考えてもらえばよい。たまにイレギュラーなものも出るわけだが、90％ぐらいはあっている。そして、この組み合わせが一般的なスペインの食事であることも記しておく。何も一流選手の卵だからといって、決して特別なものを食べているわけじゃないのだ。

日本は、それこそ食事管理とかの面でも最高の環境を設定して、選手を育てようとするが、ここでは違う。才能を持った選手はそこらにゴロゴロしていて、ほっといてもいい選手が育つようだ。まさしく、土壌の違いである。

ちなみに、豆知識

ちなみにスペインでは（少なくともバルセロナでは）、木曜日は「パエージャの日」なのである。

たとえば、日替わりメニューを出しているようなレストランに行けば、木曜日はだいたいパエージャが組み込まれている。だから７～８ユーロぐらいで、現地人の食べているおいしいパエージャが食べられることを書いておこう。

スペインに来られる際は、その辺も考慮に入れるといいかもしれない。

＜2004年12月13日日記＞

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エスパニョール選手寮生活日記 記事一覧
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◆エスパニョール選手寮生活日記［再編］-始まりはフィデウア
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https://note.com/jets8/n/n98b8b3e2631a
◆一流選手を育てる食事＜昼・夜編＞
https://note.com/jets8/n/nc7a7979f1627

＜再編集過程で何かしら協力してくれた人たち＞
『人生RPG攻略』 https://okekolog.com/