寮に入り込んできた図々しい日本女性のお話‐エスパニョール選手寮生活日記㊴
2004年11月。
私は初めてバルセロナvsレアル・マドリーのクラシコを見た。
私の知っているだけで、10人以上がバルセロナに上陸。
街ですれ違っただけで、少なくとも200~300人ぐらいの日本人が来ていたと思う。
で、友人たちとご飯を食べるやら、会社に人来るわで、なかなか大変なクラシコ当日。
代表レベルではEUROの決勝とかも見ていたが、欧州クラブのビッグゲームは初めて。やはり、雰囲気は違うものだ。
是非、みなさんも機会があれば、満員のカンプ・ノウのブーイングを聞いてみて欲しい。飛行機の離発着の音より、デジベル値は大きいそうだ。
ということで、仕事も無事に済んで、1日が終わる。
そして、クラシコ翌日の出来事だった。
なんとも図々しい女性
クラシコ翌日の日曜日、EURO関係で知り合った人と一緒に、エスパニョールフベニールA(高校生チーム)の試合を見に行った。
帰り際、その女性が
「寮の中の見学とかってできないですかね?」
と図々しい一言を発する。
エスパニョールで働いている某氏に一言「いいんですかね?」と尋ねると
「いいんじゃない、別に」
と軽々しい言葉が返ってきた。
ので、ご招待してしまいました。
ということで、寮の中見学、飾ってあるトロフィー撮影、選手の部屋に勝手に入り、私のベッドも見て、チェリーおばさんと記念撮影。
と、なかなかのやりたいほうだい。
しかも、昼飯まで食っている!
多分、最初で最後でしょう。エスパニョール選手寮で”タダメシ”を食った日本人女性。
勇気がありますよね。ある意味、国際問題ですね。
まぁ、さっきまでユニホーム着て試合に出てた選手達が横で一緒にメシ食っているわけですから、良い思い出になったと思います。
ついでに、寮長マヌエルがなんか変なことを言う。
「私の心はあなたのものだ」
「でも、KAZUはもっとあなたを愛している」
勝手に、恋してることにされてるし。
強引やな、アンタも
ということで、その女性はマヌエルとほっぺたチューをして帰って行きましたとさ。
そして・・・翌日
残された扇子
彼女は帰国当日、マヌエルにプレゼントを買ってきたといって、私にひとつの袋を手渡していきました。
喜んでいました、日本式扇子。ちゃんと渡しておきましたよw
証拠写真
(最初の写真:マヌエル初登場)
ついでにその女性お気に入りのハビ君の写真
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