バルサ戦前夜-大一番の前には深夜ゲーム(バイオレンス系)を‐エスパニョール選手寮生活日記㊺
ユース最強の座をかけた一戦、その前夜
カタルーニャ州の州都バルセロナ。そのサッカーシーンをリードする、バルセロナとエスパニョールの2クラブ。
もちろん、他州ではレアル・マドリーやバレンシアなども強い。だが、資金力もある都会のクラブには、人も才能も集まってくる。特に若年層は、顕著だ。
2004年当時、エスパニョールのユースは前年度全国優勝を果たしていた。つまり、バルサとエスパニョールのフベニールA(17~18歳中心のユースチーム)の試合となると、ほぼ『ユース最強の座をかけた一戦』になる。
そんな大一番を、翌日に控えた12月4日。スペイントップの高校生選手たちは、極度の緊張と、余念のない準備に取り組んで・・・いない。
寮に帰ると緊張もトレーニングも全くせずに、
エスコがプレイステーション2やってた。
しかも、そのゲームの内容がまたヒドイ
加えて言うと、ゲームの内容が、またヒドイ。
一言で言うなら”バイオレンス系”。
ひとつの街を舞台に、主人公の若い男がケンカしたり銃で打ち合いしたり、盗みやったりしながら、いろいろなイベントをこなしていくゲームだ。どうやらアメリカのゲームらしい(スペイン語字幕つき)。
※その後記憶をたどって、ゲームタイトルを特定すると、「グランド・セフト・オート」シリーズであった
[このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。以降、一部不快な表現が含まれますので、嫌な方は次の見出しまで飛ばしてください]
街を移動する時には、車が必要だ。走っている車の前に主人公を操作して立たせると、車が止まる。アクションボタンを押すと、車のドアを開ける。
そしてもう一回ボタンを押すと、運転手を一発殴り、車から引きずり出して、外に捨てる。車に乗り込んだら、それが自分の車になる。
という何とも横暴なゲームだ。
歩道に、たまに立っている売春婦。実は、これをナンパすることができる。
車に乗ってクラクションを鳴らすと、売春婦が男に興味を示す。中には一回のクラクションでつれない女性もいるが、しつこく何回か鳴らすと大体成功するらしい。ナンパに成功。売春婦が助手席に乗り込んで来た。
ちゃんと、この後の展開も”しっかり”とある。
車を人影のない通りに止めてしばらくすると
・・・始まる。
・・・声付き(まぁ、安い感じの声だが)
映像は、車の下からのアングルになるので、
最中の映像は出ないが車が揺れる!
行為が終わるとそそくさと女の子は車から出て行くが、エスコ(ゲームの主人公)は何を考えてるのか、その女の子を殴り殺す!
なぜ?・・・なぜ、そんなひどいことをするんだ!
聞いてみた。
「これ、なんでヤッた後で殺すの?ひどくない?」
「金が減るのよ」
あ、そうですか。
ビッグゲーム前にはゲームでリラックスを
つまり、大一番の前には過度に緊張せず、リラックスしてゲームでもしてみると良い。バイオレンスな内容のものだと、特にサッカーだとハンター精神が掻き立てられて、良い結果を生む・・・・・
かどうかは全くわからないが、ひとまずサッカーうまい高校生が大一番前にゲームをやっていた。
それは事実として伝えておこう。
<さらに次回へ続く>
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