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2021.12.2 wed

お金を払う=誰かに働いてもらう

ということ。

 原料から自分で調達して、自分で加工してモノを生み出せばそれは無料で手に入る。

 だけど、それでは時間もかかるし、手間もかかる。高度に分業化された世界。正直生まれた時から必要なものは揃っていた温室育ちの所謂ゆとり世代。肉も魚も野菜もスーパーに行けば手に入るもの、という認識。ボーっとしていても常に最新のものが製造されていく世界。過剰なくらいのモノに囲まれて育った。洗濯機でもテレビでも水道でも壊れたら修理業者を呼べば良い。直らないなら新しく買えば良い。ちょっとしたサービスだって、何か分からなければサポートセンターに電話すれば丁寧に対応してもらえる。多くのことは誰かの力を借りて簡単に解決することが出来る。恵まれ過ぎている国で、そんな時代に生きてきた。逆に、だからこそ、色々なモノの作り方さえ知らない。自分じゃ驚くほど何も出来ない。生活するためには、他人の力を借りるしかない。

 “出来るだけ安くする”という風潮が嫌いだ。“安けりゃ良い”って言うことは、誰かの労働力、働いた時間を見下げて見積もっていることになるからだ。そりゃぼったくりは勿論良くないと思うけれども、基本的に、モノには適切な対価を払うべきだと思う。日本ではデフレ圧力が比較的かかりやすいと言われている。消費者にバレないように、企業は少しずつサイレント値上げをする。だけどそれは結局は消費者にバレる。→企業イメージが悪くなる。負のループのはじまりだ。物価が上がったとして、でも企業の善意に基づいてその収益が適切に分配されるならば、雇われている人の給与も上がるはずだ。増えた利益がまた様々な形で世の中のために使われるなら。そうしたら幸せな循環が生まれないだろうか。だから、“値上げ”は悪いことではないのではないだろうか。

 これは机上の空論じゃない。本で読んだ内容を思い出しながら、炬燵でゴロゴロしながら私が文字にしただけの、理想の世界の空想だ。

 でも実際、経済ってもっと人が幸せになるために使えば良いとは思う。資本主義社会に苦しんでいる人は多い。毎日こんなにも懸命に働いているのに、なぜ生活が楽にならないのか。貯金も一向に増えないのか。それは、頭の中のどこかにお金に対する負い目や悪いイメージがあるからではないだろうか。

 よく「原価」っていうけれど、もともとは地球上のどこかにあったもの。それを誰かが採掘して、運んで、加工して、価値のあるモノに変化させた。私たちがお金を払っているのはその労働に対してだ。もとを辿れば「原価」はゼロ円だ。

○誰かの労働がによってモノがつくられる(あるいはサービスが提供される)

○それによって、世の中の誰かが幸せになれる。生活がしやすくなる。楽しめる。

相互に益が生まれる。

 つまり、いま自分が持っているお金の価値とは、将来誰かに働いてもらえる約束のようなもの。

 働く側(価値を提供する側)も、お金という対価を払ってその価値を享受する側も、お互いwin -winになれるのが綺麗なお金の使い方だ。

 自分が将来、誰かに働いてもらえるように、今日は自分が働く(=稼ぐ)。

 毎日の消費活動は、ただのお金とモノとの交換ではない。「働くこと」の交換だ。

「労働」というとお金を稼ぐ、報酬を得ることが目的になってしまうイメージがある。

「働く」というと、人に喜んでもらえるように、人の役に立てるように、価値を提供するという側面に少しフォーカス出来るような気がする。

毎日の仕事を、「労働」として義務的にこなすのではなく、誰かに少しでも価値が届けられるように努力したい。


💍🎖🪙


 現状の職場環境に不満があった。そもそもどうしてボーナスが出ないのか。休みが少ないのか。自分のいる会社は利益を出せているんだろうか。ボーナスがないのは利益が少ないからなのではないだろうか。だったらビジネスモデルに欠陥があるのでは?このやり方のまま客数を増やしても、売上は上がるかも知れないけれど、単純に作業時間が増えるだけである。毎月の給料は増えないのだから、手当のつかない残業が増え、結局自分の時間単価が下がるだけである。余計にQOLが下がるだけじゃないかww

 保険診療でやっているから、これは厚労省が提示した金額だ。診療報酬を上げることは基本的に出来ないと考えていた。だけど、それは先輩が言っていただけの話だ。厚労省のホームページを読み直した。(いや、初めて読んだw)  つけられる加算があった。(同業の友達に聞いたら加算つけてないとか逆に信じられんて言われたが💦)1回当たりにしたら患者負担は11円増。それでも保険請求額含め売上にしたら1回当たり110円増。もちろん不要な患者さんにはつけないけれど。1日数百円〜数千円の増にしたって月の売上を事業所全体でみれば随分変わる。

 そういう積み重ねをした上で、無駄を削り、ひつような部分に時間をかける。

 環境や処遇に不満を言うのは簡単だ。だけど、自分が動いて変えていくしかない。何故かって、先輩に辞められてしまい、社員はわいしか居ないから、職場では待っていても誰からも何のアドバイスもしてもらえないからだw

 変えようと思ったら明日から何でも変えられる。サボろうと思えば昼寝もし放題。社用車でドライブもし放題。見張られていなさ過ぎる。誘惑に負けず、自律するしかない。状況を変えられるのは自分の行動によってのみだ。小回りがきく環境を、使わないのは勿体ない。

 いまある環境で、最善を尽くすしかない。

 そう考えたら、少し楽になれた。仕事の不満や生活の不安から、お金について考えるようになった。


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残り→17週間と4日            

土曜日までにレセプトと報告書と郵送物の準備完了させよう。返戻が来ない未来をつくろう。


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 冒頭の話は田内学さんの『お金のむこうに人がいる』を参考に書きました。お金=儲ける(誰かに払わせる!)=悪いこと!くらいの認識しかなかった自分に、「価値の提供」「お金を使うことで幸せになれる」という概念を与えてくれました。最近読んだ中で凄く好きな本です。

 本の紹介とかしたことないけど大丈夫かな?逆にネガキャンになってないよね?

 働くこと、現代で生きていくうえで絶対についてまわるお金について、凄く読みやすくて楽しくてタメになりました。是非読んでみてください!この記事じゃ全く内容の紹介になっていないので、良さが2%くらいしか伝わらないので、定価で買って!(ちゃんと筆者と出版社に還元して!)読んでみてください!


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