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訓練の毎日

最近のスケジュール

マレーシアのクアラルンプールの仕事が最後にフライトから訓練に入りました。シュミレーターが8レッスン、その後に資格審査がある内容です。

最近どう過ごしているかを日記のように書いてみようと思い投稿作っています。

仕事とプライベートを分けない

「朝8時から夕方18時までが仕事」
みたいな仕事のスタイルが取れないのがパイロットという仕事です。中には仕事とプライベートを分ける人もいますが、私は完全に混ぜこぜにします。

資料を作るためにパソコンや大きな机が欲しいときには家で。コックピットで手順やシステムを体に馴染ませたいときには会社の施設に行って作業します。

私は操縦は好きですが、システムや法律などの勉強は苦手です。けれども知っていないと判断ができないこともあるため、好き嫌いせずにやるしかありません。

そんなとき、机で悶々と資料を広げていると眠くなるのです。

体に染み込ませる。というスタイルで準備した方が効率がいいなと感じたので、最近は毎日会社に行って手順とシステムの確認をしているですよ。時には朝5時に行ったり、深夜に行ったりもします。

一日中勉強しているようでもあり
一日中遊んでいるようでもある

それが仕事とプライベートを分けない最大のメリットかも知れません。

動きのあるシュミレーターはこんな箱型

ゴールからの逆算

この訓練は最後の試験に受からないと先に進みません。ですから試験に受かることが最大の目標です。

訓練が始まる前に、試験の全ての内容を確認し、それが訓練計画にどのように組み込まれているのかを見ておきます。

レッスンによっては非常に忙しい時と、時間に余裕のある時があるので、余裕がある時には何を訓練しておきたいか事前に決めておき、時間いっぱいいっぱいまで訓練しています。

学校生活では、
「〜さんは、結果はよくないけど、いつも頑張っているんだかね」
と、頑張っていること、努力していることを評価されることもありますが、頑張るのは最低ライン、その上で結果を出さなければならないのが世の中です。それはパイロットの世界も同じなんですよ。

シュミレーターの中はこんなイメージ

地味にやる

学生時代はテストや試験の際、どうやったら効率的に点を取れるかということを、予備校や塾で学びますね。

今は、色々な教育的You Tubuなどもあり、最短距離で要領よく結果を出したい!って思ってしまいますね。

私もそう考えていました

けれど、やはり作業はかなり地味です。

机の前や会社にいる時間はものすごく長くなります。
訓練の合間の日は、8時間くらい何かやっています。

座りすぎで、お尻に汗疹が出来ました。
(ワセリン塗ってます)

一日の歩数は2000歩くらいの日もあります。

学生時代より暗記力が落ちているので覚える作業は苦行です。
おまけにipadやパソコンなど画面を見る時間が長いので、ドライアイになり目が痛い。目薬使うとものすごく染みます。ちょっと汚い話ですが、目やにが乾燥して硬くなり、目頭に小さな石があるんじゃないかって時もある。夜寝ている時でさえ目が痛くて起きてしまうこともあります。

何だか「俺頑張っているでしょ」的な内容ですが…

伝えたいのは、20年以上この仕事をしてきて、それでも訓練の際に余裕などなく、考えられることを一つずつやるという、最高に地味な作業、これを繰り返すしかないんです。

きっと今、一つのことに集中している人にはわかってもらえるんじゃないかな。

お互いに頑張っていきましょうね♬


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