人は気持ちで動くもの
仕事をしていて年々業務のコミュニケーションの手段が増えてきたと感じる。昔はメールや電話が主流であったが、今はそれに加えてスマホから社内アプリでメッセージをやり取りしたり、いくつもの専用Web ページから依頼をインプットしたり、受けたりと方法は様々だ。
人に仕事を頼む時は、背景や目的をきちんと伝えることが重要だと教わってきた。急ぎで重要な仕事ほど、なぜ必要なのか、どう影響を及ぼしうるのかきちんと情報を伝えてこそ相手が動いてくれると思っていた。
でも、最近思う、やはりひとは気持ちで動くものなのだと。
困っている後輩が居たので、都度話を聞き相談に乗っていたら、先日こちらが困った状況になった時に、どこで知ったのか相手から手伝いを申し出てくれた。
また、普段はこちらから依頼してもなかなか忙しくて対応してもらえない工場の担当者は、彼の要望を快く受けた後に依頼の相談をしたら、秒でレスポンスが帰ってきた。
とある後輩は、メールやメッセージアプリで丁寧に背景や目的、意義等の説明文を付けて依頼を出したのに、依頼先からはインプットをもっと丁寧にして欲しいとのコメントが返されていた。
コミュニケーション手段の進化により、情報量は格段に増え続けている。でもやりとりの情報量が増えれば単純に関係性が上がるかといえばそうではない。自分の考えや気持ちを知って欲しい、認めて欲しいという感情に寄り添ってこそなのだと。
自分はうまく話すのが得意ではないし、能力も高くないと自覚しているので、人の気持ちを読むのも、人付き合いも全く得意ではない。だが、だからこそ、いつも相手の話はできるだけ否定せずにまず聞こうということを心がけている。
次はもう少し家族、妻や子どもに対してもまずは話を聞く、相手の考えや気持ちを受け止め認めるを意識してみようと思う。きっと、今まで何で分かってくれないんだというモヤモヤしてたものが、少しいい方向に向かうのではという気がしてきた。