サイバーパンクREDコンバットゾーン①:ゲーム紹介

はじめに

サイバーパンクREDコンバットゾーンは、最近筆者がお気に入りのミニチュアゲームで、タイトルからわかるとおり、日本語版も発売されているTRPG「サイバーパンクRED」やPC(コンシューマ)ゲーム「サイバーパンク2077」、NetFlixのアニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」と同一の世界観(時代はちょっと違っていたりします)で遊べる、スカーミッシュタイプのミニチュアゲームです。

ゲーム概要

ゲームはだいたい6体前後のミニチュアを使用して遊ぶゲームで、各ミニチュアのデータはそれぞれのミニチュアに対応したカード(ミニチュアの入ったセットに付属)が存在し、そのカードを参照しながら遊びます。

ゲームの勝利条件等はシナリオに応じて変わり、シナリオの選択、ゲームの規模を決めて遊びます。
ギャングの編成ですが、装備やキャラクターにEBという値でポイントが指定されているので、ゲーム規模に合わせたEB合計値をプレイヤー同士で決定し、EB合計の範囲内でギャングを編成します。

編成ルールについて:

EBを持ち、編成に関係する要素としては、「キャラクター」、「ゴンク」、「ギア」、「プログラム」があります。プレイヤーはそれぞれの要素が持つEBを確認し、EBの合計が事前に決めた範囲を超えないように編成することになります。

「キャラクター」はゲームの主力になるユニットです。キャラクターごとに個性豊かな能力を持ち、ギアやプログラムを装備したり、レベルアップしてベテランキャラクターとして使う事ができます。

「ゴンク」はギャングの下っ端に相当するユニットです。装備品を装備する事はできず、1ダメージ受けると倒れてしまいますが、キャラクターによってはゴンクに特殊動作をさせたりする事ができるなど、編成次第で強さを発揮させる事ができます。また、キャラクターとは動く事のできるタイミングが異なるのも面白いポイントです。

「ギア」は装備品です。キャラクターは初期装備を持っている場合が多いですが、追加装備を持たせる事が可能です。共通のギアも多いですが、各ギャング毎に個性的なギアも存在します。

「プログラム」は「ネットランナー」というキーワードを持ったキャラクターが装備出来るアイテムで、サイバーパンク世界の住人は身体にチップを埋め込んでいるんですが、そのチップをハッキングしたりして、味方にバフを与えたり、敵にデバフを与えたり等が可能です。ファンタジーゲームにおける魔法のようなものですね。

ゲームの流れ:

サイバーパンクにはラウンドという概念がありません。ゲームに参加しているプレイヤーごとに順番にターンが回ってくるので、ターンごとに1体ずつキャラクターをアクティベートして行動させ、行動が終了したら次のプレイヤーのターンになります。

キャラクターには、カードにそのキャラクターが最大何回行動出来るのかを表わすマークが描かれていて、その行動回数の表示に合わせたアクショントークンを受け取っておきます。行動したら、アクショントークンを裏返していき、全てのアクショントークンが裏返っている場合、そのキャラクターはもう行動出来ません。

アクショントークンには色の区別があります。赤、黄、緑とわかれており、カードに書かれた色に応じたトークンを受け取ります。
トークンの色の違いは、判定に使うダイス(赤:6面、黄:8面、緑:12面)を表わしており、緑のトークンを使ったアクションは12面ダイスを使用して判定する事になります。

行動の成功判定は、攻撃側と防御側でダイスをロールして、出目とキャラクターが持っている行動に応じたスキル(射撃攻撃なら射撃攻撃スキル)の値を足して、合計値の高い方が勝利(同値は防御側の勝利)となり、攻撃ならダメージを与える等、アクションに応じた結果が得られます。

トークンはダメージも表わしており、例えば射撃攻撃に対して、黄ダイスで回避を試みて失敗した場合は、回避に使用した黄トークンが赤トークンに変わります。
こうやって、トークンがどんどん赤に変わっていき、赤トークンを使用して攻撃の回避に失敗した場合には死亡となります。

ファンブルとクリティカル:

ダイスは最小値(どのダイスでも1)はファンブル、最大値(赤:6、黄:8、緑:12)はクリティカルとなります。ファンブルは絶対失敗で、クリティカルは全ての目に勝利する値となります(クリティカル同士なら防御側の勝利)赤ダイスのクリティカルだからといって、「6」とは判定しないところがポイントで、緑ダイスで「10」を出されたのに、自分は赤ダイスで回避しなければいけない、という場面でもクリティカルさえ出れば回避可能です。
トークンが赤になっていく=キャラクターが死に近づいていて不利な状況になるという事ではありますが、12面ダイスより6面ダイスの方がクリティカルは出やすくなる(ファンブルも出やすくなりますが・・・)というところが、筆者がこのゲームで一番気に入っているところです。

トークンをリフレッシュする:

アクションを実行した際に、トークンを裏返すという話をしましたが、そうするとどこかのタイミングで自軍ユニット全てのトークンが裏返っていて行動できるユニットがいない、というタイミングが訪れます。
その際には「Inspiring Your Team」を宣言することで、全ての裏返しになったトークンを元に戻すことができます。
※実際には、裏返しになっていないトークンが残っていても宣言可能です。強力なユニットをもう1度行動させたいから早めに宣言する等、駆け引きが発生します。

宣言すると、何もせずに相手にターンを渡す事になりますが、1個だけそのタイミングで行える事があります。それが「Gonk」を動かす、という動作です。
キャラクターの特殊能力等で行動する場合を除き、Gonkを行動させられるのはこのタイミングのみです。

ゲーム入手方法

入手場所:

今のところ(2024年8月現在)日本でこのゲームを入手できるお店はないようですので、購入したい場合は以下のどれかを選択する必要があります。

公式サイトは買い物をしない場合でも、基本ルールブック(https://monsterfightclub.com/products/cyberpunk-red-combat-zone-core-game-rules-download)や、追加シナリオ等が「¥0」で購入出来るようになっているので、ゲームをするなら必ずお世話になります。
米国と日本のアマゾンは在庫や価格が違っているので、状況次第でどちらで購入するのか比較が必要になりますが、どちらかと言えば米国アマゾンの方が在庫も多く、価格も安い事が多いですね。

ゲームで遊ぶのに必要なものは何か?

ゲームの始め方としては2種類あり、2人用スターターセット(https://monsterfightclub.com/products/combat-zone)を買うパターンと、ギャング毎に発売されているスターターセットを買うパターンです。

2人用スターターセットについて:

2人用スターターセットには「タイガークロウズ」と「メイルシュトローム」の2種類のギャング一式、ボード、テレイン、ダイス、メジャー、トークン、カード類等、ゲームに必要なものが全て入っています。

ギャングスターターセットについて:

「タイガークロウズ」と「メイルシュトローム」以外のギャングを使用したい場合や、知人が2人用スターターセットを持っているというような場合は、スターターセットではなく、ギャング単体のスターターセット(https://monsterfightclub.com/products/combat-zone-arasaka-starter-gang)を購入して始める方法もあります(URLは「アラサカ」ギャングの場合)

ギャング単体のスターターセットには、ミニチュア、キャラクターカード、ギア、プログラムカード等が入っています。

その他に必要なものはトークン類(赤、黄、緑の色分けと、表裏の区別が付く必要あり)、ダイス(赤い6面体ダイス、黄色い8面体ダイス、緑の12面体ダイスが必要また、詳細は記載していないが、黒の10面体ダイスも必要)
※ダイスの色は上記の色の方がわかりやすいが、別の色でもゲームが遊べない事はない。
その他に定規(インチメジャー)とゲームボードやテレインが必要だが、別のゲームを遊んでいるのであれば代用してもいいでしょう。

トークン類、定規、ダイス等は単独で販売もしているので、そちらを購入してもいいでしょう。
※特にトークン類は2人用スターターセットに付属している紙製ではなく、アクリル製のトークンが販売されています。

日本語化について

ルールブックは前述の通り、公式サイトからダウンロードできます。PDFファイルですので、Google翻訳サイト(https://translate.google.co.jp/)なんかで簡単に日本語化する事が可能です。

元々のルールがそこまで難しくないので、Google翻訳レベルの日本語でも問題なく遊べると思います。

2人用スターターセットに入っているシナリオ本は今のところPDFでの提供がありませんが、それ以外の追加シナリオは公式サイトで無料公開されていますので、そちらはルールブックと同じようにGoogle翻訳サイトを使用して日本語化してもいいでしょう。

その他、キャラクターカードなんかは日本語化されていませんが、独自に日本語化している人が居たり居なかったりするそうですので、Xでつぶやいてみるといいかもしれません。

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