スタッフから信頼される店長になるためにコミュニケーションで私が気をつけている3つのこと
自分で言うのもアレですが、飲食業を長く続けてきました。
大体20数年位続けています。
飲食が好きだからというのもありますけど、目標を設定しスタッフと共に一丸となって取り組み、達成感を味わうことが快感になっていて続けているのかもしれません。
そして、「店長」という肩書で働いていることが好きです。
チェーン店時代も含めて10年以上店長として働いてきました。
いろんな会社があってお店の数だけ「店長」や「マネージャー」という肩書の方がいます。
そして全国にあるたくさんのお店は毎日営業しています。
お店を運営していくと「ここをもうちょっとこうしてほしいな」とか、「こんなところを気をつけて働いてくれればいいのにな」とか、スタッフの仕事ぶりを見ていてできないことばかりについ目がいきがちになります。
私もかつてそんな感じの店長でしたので、スタッフからはだいぶ煙たがられていました。
そういう「できていないポイント」のあら探しばかりをしていくとスタッフは、「失敗しないように」とか「怒られないように」みたいな萎縮モードになってしまいます。
そうすると本来は笑顔で良い接客ができていたのにできなくなってしまったり、お店に対して改善策みたいなアイデア出しや提案するみたいなことが減ってきてしまうんですよね。
なのでそんなピリピリとした職場環境にならないよう営業している時に、スタッフとコミュニケーションを取る時に私が気をつけているポイントを3つ上げたいと思います。
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①みんなで一緒にいるときは最大限できていることを見つけてそこを褒める
初めてお店に来たとき、採用されたばかりのときのスタッフはどんな仕事ぶりだったでしょうか。
全然なんにもできなかったのではないでしょうか?
大概の方は経験を積んでいろんなことができるようになるわけで、最初からいろんなことができるわけでは無いですよね。
少しずつ積み上げ、出来るようになったことというのはなかなか褒めてもらえないものです。
なので、きちんと出来るようになって、他の人のお手本になるようなポイントを見つけてきちんと褒めていくということをしています。
「さすが〇〇さん!」とか「素晴らしい!」「good job!」とかですかね。
長々説明臭くなると喜びも半減しちゃうんで。
ちょっと大袈裟なくらいの言い方で短めに。
仕事でできた事を褒めること。
間違っても、その人の人格だったり見た目の部分を褒めると他のスタッフからの嫉妬やセクハラにも繋がりかねないので注意が必要です。
そして、なにより褒められているところを他の人も見ているので、「自分も褒められたいな」という他のスタッフのモチベーションにもつながります。
②見えているところで叱らない
一番やっちゃいけないこと。
よほどのことがない限りは故意に失敗することはしないわけです。
誰かに叱られているところを見られるというのは、非常にその人のプライドを傷つけます。
「昔はそういうふうに叱られて育てられた」というのはその時代だけの話にしましょう。
今は2019年です。
そして叱るのはそのスタッフと二人だけになったとき。
割り当てた仕事に対してどういう成果を期待していたのかきちんと合意しましょう。
なぜそうなったのか?自分になにか手助けできることはなかったか?きちんと話をしましょう。
一方的に叱るのは自分に非を認めたくないと思われても仕方ないです。
「だから言ったじゃないか」とか「そんなの聞いていません」とかになってしまうとその後平行線をたどるだけ。
改善に進めるように何が問題であったのか話をしましょう。
③すべてのスタッフに敬意をはらう
このnoteを読んでいる方は店では責任あるポジションで働いているのだと思います。
店舗の運営というのは1人でできるものでしょうか。
1人はどこまで行っても1人です。仕事の生産性というのは積み上げていく足し算にしかなりません。しかし人数が増えれば生産性は掛け算になり劇的にできることが増えていきます。
日々変わっていく店舗の状況、お店の売上やサービスは一生懸命店舗で働くスタッフによって保たれているということをもう一度理解しておくことが必要です。
お店、会社、組織としての階層があるのでどうしても上司、部下という関係になります。
ただ、気をつけなくてはいけないのは、会社内の肩書というのは偉い偉くないというのではなく、どの範囲の責任を持ち仕事をしているかということです。
お客様にとって良いお店で有り続けられるように、そしてスタッフから信頼の厚い店長でありますように。