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シケモク亭 灰皿。
2021年6月2日 20:01
ネクタイを外した首元が含む夜風はゆったりと汗を奪っていった。四肢の末端を塞ぐ服を脱ぎ、部屋着に着替えて公園のブランコに座った。くしゃくしゃになったタバコをポケットから取り出し安物のライターで火をつけた。ここから始まる数十分、この時間は本当の自分になれる気がする。 安定を求めて選んだ職業。給料も生活も申し分ない。品行方正を心掛けてさえいれば落ちていくことはない。地に足のついた人生。 そんな