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経済に関するメモ(22) 【投資から学ぶ人生】
本メモは経済の基礎的な内容に関するメモです。
1. はじめに 14項目
1-1. 投資とはカネの形を変えて自分より後の世代に残すためのもの
…株式を持ち続けるだけがいいというのは世代を経てという意味、100~200年というレベル
→世代を経れば金融危機などのショックも耐えてプラスになる
→自分が儲けるためでなく、自分より後の世代がインフレで死なないために残すもの、資本主義とは世代を経るほどインフレになっていくというもの
→組織が何もできないと、自分が死んだ後の組織の人間がインフレで苦しんでも何もできない
→個人が何もできないと子供や孫がインフレで苦しんでも何もできない、その上自分の生活も苦しいので子供や孫に頼って搾取していく人間になる、そのために親孝行という言葉を使う、成人すれば親孝行など終わっている
→生きるとは覚悟を決めて必死に生きて子供や後の世代に何か残すということ、家族でも家族でなくとも残す対象がいなければ意味はない
→自分のためにしか生きることができない人間は何もできない、投資ではなく投機で生きる
→自称富裕層のアフィリエイターの話など聞く必要がない
1-2. 人生も投資も投機もギャンブル
…『投資はギャンブルでしょ?』という人間は人生そのものがギャンブルであることに気づかない
→世界の全ては確率で動く、人間なんかがコントロールできるものではない、人間はその中で踊るだけ、量子力学で少し明らかになる
→100回やって55勝45敗で手元に何かを残すのが人生・投資というギャンブル
→戦えないと世代を経るごとにインフレで死んでいく、これが国民というギャンブルで負けている指標
→インフレで悲惨になるのは年金生活者・公務員(警察・医者含む)・政治家・個人
→インフレを乗り切れるのは農家などの実業・資産を逃した人
→今後ハイパーインフレが起きてしまった場合の日本が向かう可能性、暴動が起きるようなアジアの国 or アルゼンチン
→すでに予兆があるのでは?
→そしてギャンブルの中でやることとは?
1-3. 人間は成功を定義して、想像して、やれること見つけて、たくさんやるだけ、確率で動く世界の中で方向決めて踊るだけ
→量子論的にマクロの結果はだいたい収束する、結果までの経路の確率はどうでもいい
→結果から遡ると再現性のない経路を通る、確率ほぼ0
→1つ1つの経路の確率がほぼ0でも、始まりから全経路を積分したら99.9999%の確率で同じ結果になるのは普通のこと
→1つ1つのイベントにおいて何が起こったか・何が起こらなかったかはどうでもいい
→結果はどの経路を通ったかと関係ない、結果は観測時点で存在する経路だけで決まるため実際の途中経路は関係ない
→どういうことか?
1-4. 投資と量子理論
…自分の見たい未来・投資における長期的な結果が最終的に予測可能な範囲に収束する、社会・マーケット全体の成長や安定的なリターンといったマクロ的なトレンドは時間をかけて収束する
→経路、短期的な価格の上下・各資産の動きなどの詳細な経路は非常に不確実であり、何が起こるかは予測しきれない、経路の確率がほぼ0の可能性もある
→取るべき行動は、最終的なリターンに向けて、たくさんの異なる経路(投資戦略やポートフォリオの選択) を試すことであり、どの経路を通ったかという「経過」の詳細に過度にこだわることは重要ではない
→結果は最終的に収束するので、その過程のランダム性に左右されない
→「確率ほぼ0」の経路を通ったとしても、それが最終的な結果に与える影響は、全体としてはほぼ無視できるほど小さいことが多い
→社会・マーケット予想外の大きな動き(ブラックスワン的なイベント、コロナなど)が起こることもある、これらのイベントは「確率ほぼ0」であってもその影響が大きいために結果に関わるがマクロで見れば無視できる
→社会・マーケット予想外の大きな動きに対して、短期的にどのようなリカバリーをするかという選択肢をたくさん持って、実際に予想外の大きな動きが起きた際にたくさん試して修正するだけ
1-5. 投資とはリスクを回避したがる人間が提供する価値を、リスクを取れる人間が吸い上げる経済循環の仕組み
…リスクをとるとは組織が失敗する可能性に対して苦しむことができるということ
→投資とは組織が失敗した時に苦しめない人間が提供する価値を、組織が失敗した時に苦しむことができる人間が吸い上げる経済循環の仕組み
→資本収益力・権力収益力から考える
❶オーナー社長、資本収益力高・権力収益力高
❷政治家、資本収益力中・権力収益力高
❸サラリーマン社長、資本収益力中・権力収益力中
❹投資を行う個人、資本収益力中〜高・権力収益力低
❺公務員(警察・医者含む)、資本収益力低・権力収益力中
❻個人、資本収益力低・権力収益力低
→基本的に『投資はギャンブルでしょ?』『投資は怖い』というのは❺❻の人種、資本収益力を手にしたことも関わったこともなく未知なので怖がるだけ
→プラスアルファで何もできずに苦しむ自分を正当化したいだけ、苦しまないために❺❻を選択したのに、なんで
1-6. おカネ持ちとは?
…目的を達成するためのおカネをたくさん動かせるというだけ
→目的のためにおカネを増やしていたら個人的にもおカネが増えていただけ
→目的がない人間はそもそもおカネを増やそうとしない
→インフレで死んでいく
→投資に挑戦、他人の目的におカネを出せばいいのでは?
→知識がないとおカネは増えるどころか減っていく
→努力できない無知な人間はインフレ・投資で苦しくなると他人のせいにする・怖いよー・やだよーしか言わない・自分では何も戦えない
→弱い自分と戦えない人間の末路はインフレによる死のみ
1-7. ただひたすらに努力せよ
…おカネを出すだけではおカネは増えない、どこにどう出すかを決めないとおカネは増えない
→投資で一番難しい努力は初めの300万円を作ること、消費してドーパミンを出すのにおカネを使うことから離れられない、借りることもできない
→借金は2種類
❶おカネを増やすための借金、これはOK、これがダメなら企業も国もダメってなるでしょ、企業や国に生かされてるんじゃないの?
❷消費してドーパミンを出すための借金、これはNG、悲惨になる
→まずは300万円を作ることを考える
→経済・投資の勉強
❶始めは本当に難しい、意味不明
❷余裕がない状況ではおカネが増えづらい
❸やり続ければ少しずつ分かっていき、急におカネが増える
❹そんなに楽ではない
❺初めから正攻法から学べば良かった
❻勝ち方は人それぞれ
1-8. おカネに対しての向き合い方
❶『おカネなんて…』とおカネの悪口を言わない
…おカネじゃ買えないものはあるが、全ての物事におカネは必要である
→必要になった時にそばにいてくれないのは悪口を言っていたからでは?
→『親なんて・学校なんて・企業なんて・社会なんて』と言っている人間が『助けてよー』と叫んだ時に誰が助けてくれるのか?
❷値段ではなく価値を考える
…おカネを動かせる人ほど10円単位で費用対効果を気にする
→株式の場合、株価ではなく企業価値を考える
→価値とは?
→価値の源泉は差異、違いに対して心が動くかどうか
ex.) 自分の1万文字のメモに対して
・文庫本200ページ・文字サイズ 8.0・標準的なレイアウト、10万文字
→古本レベルの価値を感じる、1冊100円、メモは10円の価値がある
→文庫本くらいの価値を感じる、1冊500円、メモは50円の価値がある
→新書くらいの価値を感じる、1冊1000円、メモは100円の価値がある
→それ以上の価値を感じる、1冊2000円、メモは200円の価値がある
→ここから紙や人件費などを考慮して引いていくともっと安く見積もることができる
→ここまでが値段で考える
→価値で考える、価値の源泉は差異、価値があるとは〜円だしていいかな・〜円なのか安いなの差異があるという事、自分がこの想像を超える事ができれば自分に価値があっておカネが流れてくるというだけ
→人間は想像以上に他人を搾取して生きているとわかる、自分が搾取されていると感じた人間が他人を搾取して生きているだけ
→他人から安く見積もられてピーピー言いながら他人を安く見積もってしまうだけという気づき
→その気づきを踏まえた上で、自分でいくらか想像する、蓋を開けてみる、自分の頭の中の値段と実際の値段との差異によって心が動けば、何ができるか?どうおカネを動かすか?を考える
→基本的に自分で値段を想像できないと価値で考える事はできない、値段で判断するだけ、価値で評価できなければ価値で評価されることは一生ない
→自分の物語やメモからおカネはいただかない、他人とは基本的に貧しいもの、自分のメモに価値があるかは自分ではわからない
→ターゲット外がほとんど、楽したい・やり続けられない・そんな自分を正当化したい・何もしてないのに自分の価値を認めたいからとりあえず他人を評価してごまかす、頑張れなくても自分はいつかうまくいく、人生は他人と競争しなくてもいいを人生は弱い自分と戦わなくていいと都合よく解釈している
❸謎の清貧思想を持たない
…清く貧しくなんてものは存在しない
→貧しいとは余裕がないこと、おカネに余裕がない・時間に余裕がない・心に余裕がない、他人のせいにする、奪われたという感覚があるので平気で他人から奪う、おカネを払えない・他人がかけた時間に感謝できない・他人がかけた気遣いに感謝できない
→いくら稼いでも・使える時間があってもおカネに余裕がない・時間に余裕がない・心に余裕がないのであれば貧しい
→貧しくない人間は、いくらおカネを稼げなくなっても余裕がある、いくら忙しくても余裕がある、いくら辛くても余裕がある、これが清い
❹常に勉強し、自己投資する
…人生で一番長く保有する資産は自分自身
→人間の資産価値は生まれた時に一番大きく、死ぬ時に一番小さい
→生きて成長して価値が上がるなど思い込むな、おこがましい
→人間の資産価値は死ぬまで減っていく、子供・他人の未来に何もアプローチできないのであれば大きく減っていく
→貧しいほど自分の資産価値は減る、自分を変えれなければどんどん貧しくなる
→人生とは子供・他人の未来に貢献して自分の資産価値を少しでも減らさないようにするゲーム
→自分の資産価値が減らない状態で、他人の資産価値がある年齢以降で急激に減っていくので他人よりも価値があると思われるだけ
❺健康に気を付けている
…人生で一番大事なステータスは体力、どんな行動も体力が必要だから
→体力は老いとともに減っていく、若い頃から少しずつでいいから体力にステ振りする、できないと休日に好きなことが行動できず回復だけで終わる
→勝てる人間とは最後まで壊れないで立っている人間のこと、叩いても壊れない奴には勝てない、投資のリスク管理も同じ
→変化するスピードが早い世界では学び続けられないと生き残れない
→ひと休みしてたら戦力にならなくなって、学び直す気力も体力も失ってるって脱落パターンが多い
✕仕事のできる人間は体調管理をしっかりやっている
✕多少の体調不良でも仕事を休んではならない
✕しょっちゅう体調不良になる人間は仕事ができない
〇特に体調管理をせずとも、体調不良にならない体力おばけが一定数存在しており、そいつらが世界の仕事をぶん回しているだけ
❻現金を貯め込まず投資する
…現金を持つということは日本円という資産を持つこと
1-9. 投資の要素
80%、我慢、特に現代人はこれができない、未来が怖い
15%、分析、情報をまとめてアイデアを作りやすくする
5%、買う、買うと決めたタイミングで思い切って買う
1%、ストーリー、アイデアのヒラメキは少しだけ必要
→我慢には根拠が必要
→我慢の時間軸
❶数日〜数ヶ月、経済指標から経済指標
❷人生の半分以上、自分・不動産・長期投資
1-10. まず自分が何を買うか考える、仕入れとして
…商売の鉄則から考える
❶確実な買い手を見つける
❷材料を買って仕入れる
❸モノを作る
❹売る
→
❶商品の値段が想定以上に下がって絶望している人間、欲望を売る
❷商品を買う、絶望している人間に希望を与える
❸値段が上がる、そのうち欲望に変わる
❹商品を売る、欲望を売る
→商品を売ることから考えない、欲望を持つ人間に絶望を売るのは難しい
1-11. 投資とは数値の動きを予測するゲームではなく、世界の業績を予想するゲーム
→短期的な売買ではマーケット参加者同士の心理ゲームの側面が強い、多くの場合カモられる
→データを集めて将来の世界の業績を予測し、相関の低い金融商品でポートフォリオを組む
→世界の業績予想なんてがんばって作っても外れまくる、1つの金融商品に資産の大半をかけない、10%でも多いくらい
→リターンは変わらずにリスク(リターンのバラつき)を下げられる、シャープレシオは向上する
・相関の低い金融商品でポートフォリオを組む素晴らしさ
…100個の賭けを同時に実行して、1個ずつ100回時間をかけて実行しないと得られない結果の加重平均を、1回で得られること
・短期の取引を見ると「値段が上がるか下がるかを当てるゲーム」に見える→中長期で見ると「ロスカットしないで生存するルール」に見える
❶世界の業績予想から適正値を定義する
❷値段が上下する振動が超えない限界ラインを定義する
❸想定外の振動で限界ラインを超えたらポジションをとる、その際のロスカットラインは想定外の想定外のラインとなる
→ロスカットラインは想定外の想定外の振動が超えないように広くセットできればいい
→短期の勝ち負けは「勝率50% − 手数料」
→中長期の勝ち負けは「自分の想定変動レンジ < 現実のレンジ」
→どこかで退場しない限りいつか想定外の高値か安値で退場するのが保証されてるゲームに見える
→レバレッジをかけるとロスカットラインが狭まり長期生存率が減る、すぐに退場しやすくなる
→レバレッジと退場のしやすさは為替が一番退場しやすく、不動産が一番退場しにくい
→不動産がやばいと経済への影響が大きいがわかりづらい、やばいと知った時に経済はすでにやばい
1-12. 投資の基本はほぼワンピースカードと同じ
❶金融商品選択、マーケットを把握して優位な金融商品でポートフォリオを組む
❷アセットロケーション、ポートフォリオ全体のバランスを整える
❸マーケットタイミング、マーケットの動きを読んで対応する
→無相関な金融商品を選択する
❶金融商品選択、環境を把握して優位なカードでデッキを組む
❷アセットロケーション、デッキ全体のシナジーや再現性を考えてカードを入れ替えたり枚数を整えたりする
❸マーケットタイミング、対戦で相手の動きを読んでプレイングする
→無相関なカードをあまり選択しない
1-13. 世界の業績を予想するヒント
…自分の触れる情報の全て
→政治・経済・教育・社会・その他世界で起きてる何でも、雑談の中にもヒントがある
→間接的オブ間接的な情報を直接的な情報に変えられるのは自分次第
→エッジは常に隠れてる、表に出てこないからエッジ
→何でもよく話してよく聞いて自分で考えて、全てを重ねた時に全てが重なる部分が見えると、ストーリーが構築されてこれだとアイデアになるだけ
→要は、人生全てにおいて無駄はないと思えるかどうか
1-14. 想定外を考えるヒント
…ProbabilityとExpected Probability
・Probability
…ある事象の真の発生確率
・Expected Probability
…マーケットが予想している発生確率
→投資で必要になる予想は「Probability - ExpectedProbability」
→それぞれの値が全くがわからなくても、そのスプレッドが予想できればおカネは増える、マーケットが勘違いしている情報が分かればその分のアービトラージが取れる
→実際にはExpected Probabilityだけで値段が決まるので
→予想するのは「Expected Probability(未来) - Expected Probability(現在)」
→株式L/Sでαを取りに行く人は両方を正確に予想しようとする、サイエンスの側面が強くなる
→βに賭けるマクロトレーダーは市場にファクターが多すぎてモデルが組めないので直接スプレッドを予想しようとする、アートの側面が強くなる
1-15. まずは1つの分野から世界の業績を予想する
…自分が良く知っている分野をいろんな視点で見て世界の業績を予想する
→いろんな分野から世界の業績を予想しようとすると視点が1つでたくさん予想しているだけなので無駄、努力が報われないと言い始める
→カードゲームが好きならカードゲームからエンタメ業界・企業から世界の業績を予想する、つながらないのは知識が少なすぎるだけ
ex.) エンタメ業界がこう動くのはなぜか、それには歴史的に好背景があって、戦後こうなったからこれが生まれて、経済的にこうなったからおカネが動くようになって、人のこういう感情があったからこういう商品におカネが流れるようになって、その代替としてこれが生まれて
→アートの側面、人間とはという側面、AIの発達という側面
→カードゲームはこうなる、エンタメはこうなる、それに伴って政治がこういう対処をする、それによって経済はこう見える、それによってカードゲームはこう進化する、エンタメはこう進化する
→以下繰り返し
→考え方の流れはいくらでもある、バリエーションを増やす
→その考え方のバリエーションがその人間の面白さ・価値につながる
→面白くない人間は他人と同じようなことを考えて言って行動する人間
→つまり機械化された人間、AIボットで十分
→この面白い人間のハードルはAIの発展でどんどん上がっていく
→情熱や他人のために体張ることが価値になる
1-16. おカネの形を変えるとは?
…1,050円持ってる、1,000円札と50円玉
→940円でモノを買わなければいけない
→1,000円出すのか?
→ここで、50円玉を持つことが悪い世界線になったらどうする?このままだと50円玉を2枚持つことになる
→1,000円出してお釣りの60円を全部10円玉にして貰えばいいのでは?
→他人が時間・コストをかけてくれるか?他人を搾取してるだけなのでは?法律的にできなかったらどうか?
→1,050円出して940円のモノを買えばいい、100円玉と10円玉
1-17. 確率が変わったと思った時に自分が間違えたと認めてどう対処するかが重要
…カードゲームと同じ、大好きな手札を持っている時に手札を捨てることが必要、このカードは大好きだがこの対戦では使えないと思って捨てる
1-18. 結果を出せる人について
…人生も投資も同じ
結果を出せる⇔結果を出せない
調べまくる⇔調べない
価値を見てる⇔値段を見てる
未来の業績予想を見てる⇔過去の業績結果を見てる
怖い時も買う⇔怖くて様子見
リスクも承知⇔リスクを負わないサイドの良い面に集中
テイクプロフィット遅い⇔テイクプロフィット早い
ロスカット早い⇔ロスカットせずにポジション増やす
増えたおカネは再投資⇔増えたおカネは消費
状況が変われば戦術が変わる⇔状況が変わっても戦術が変わらない
状況が変わっても信念が変わらない⇔状況が変われば信念が変わる
・自分を貫くのはき違え
…信念を変えないではなく、戦術を変えないと都合よく解釈
→信念が変わるのに戦術が変わらないので死
2. 金言たち 26項目
…投資は人生・人間関係・プロジェクト・事業でも置き換えることができる
2-1. 投資における3つの真実
❶何事も起こり得る
❷次に何が起こりそうかを知る必要はない
❸どの瞬間も唯一のものである
2-2. 商品を取引するのではなく人間を取引する
…自分が買うたびに誰かが売っている、自分が売るたびに誰かが買っている
→彼らは友ではない、すべての取引において他の人間の信念と戦っていることを認識しなければならない
→プロは希望を売り初心者は希望を買う
→良きサマリア人の役割を演じること、恐怖で売っている人間から買って救ってあげる、欲望で買っている人間へ売って満足させてあげる
2-3. コストがいかに高いかわかっているか?
…お金と時間を惜しみなく費やし、極めるまで情熱を燃やさなければならない
→投資というアートへの情熱だけが生き残ることを助ける、損失は障害とならない
→勝っているから愛しているのか、愛しきれないものが負けて脱落しただけなのか
2-4. まず知識を求めよ、利益はその次である
…なぜ利益が出たのかを知ろうとすることが継続的に利益を出し続けることを可能にする
→プロは安定的にヒットを打てる者、ホームランを狙うよりヒットを狙う方が達成しやすい
→それが正しくできれば時にはホームランとなっている
2-5. 投資はギャンブルだが
…投資は確率のゲームであることを明確に認識して売買すること、ギャンブルは自分が正しいと期待して売買すること
→確実などない、予想はできるしそれが正しいこともあるが正しいと確信を持つことはできない
→確実を求めるのは無駄な努力、その事実を受け入れるだけで前進する
→確実ではなく高い確率を模索せよ、勘には頼らずにポジションの適切な取り方・管理法・手仕舞い方に頼る
2-6. 投資における4つの必要ない感情
…判断ミスを招く、他人の必要ない感情による判断ミスを知ることがチャンスにつながる
❶希望、買ったらすぐ上がりますように
❷恐怖、これ以上は損を出せない
❸貪欲、たくさん稼ぐためにポジションを倍にしよう
❹絶望、なぜ損ばかりする、全然うまくいかない
2-7. ポジションの取り方でトレードの8割は決まる
…いつポジションを手仕舞うかを知ることは重要であるが、いつどのようにポジションをとるかの方がはるかに重要
→最終的にはポジションをとった瞬間に利益が出るのが理想、何の苦痛も生じない
→ロスカット・テイクプロフィットのラインを設定し守る、ニュースで決定を覆してはならない、負け犬は自分を正当化する理由探しでニュースを見る
→疑問は戦いの前後で持つべき、戦いの最中の疑問を持つことは悩み困惑し結果として行動できないという罠に陥る
→疑問が出てきたら退場の合図、なぜ?が出てきたらポジションを半分にする、それでも消えなければポジションを手仕舞う
2-8. プロは僅かな道具しか必要としない
…安定する 2、3 の手法を繰り返し使う、少なくても正しく解釈した知識を持っている方がいい
→不正確な思い込みは時間が経つと誤ったイデオロギーに発展する
2-9. チャートは嘘をつかない
…人間の感情が反映されている、欲望に支配されれば上昇、恐怖に支配されれば下落、不安になっていれば横ばい
→チャート分析はおカネの移動の足跡を辿ること、真の参加者が誰かを把握できる、チャートを動かすのはおカネの移動だけ、財務諸表やレポートではない
→医者は患者の話に加えてレントゲンを撮る、投資家はニュースに加えてチャートを分析する
→このニュースはどういう意味なのだろうかではなく、このニュースに対する大衆の反応はどのようなものかと問う
2-10. 孫子の兵法
❶勝てない相手とは戦わない
❷勝てる相手と勝てるやり方で戦う
❸情報格差によって自分は常に準備不足であると認識する
2-11. とにかく生き残ることを考えろ
…損失は頻繁に被るものという事実は変えられないので受け入れる、損失額は自分でコントロールできる
→大事なのは勝ち方ではなく負け方をいかにコントロールできるか、適切なロスカットは負けではなく勝ちである
→ロスカットは経費、ロスカットしなくても助かるという経験が大ロスカットのもと、ロスカットを失敗ととらえていると勝てない
→ロスカットができなければマーケットに参加できずチャンスもなくなる、損失を覚悟すればマーケットは語りかけてくれる
2-12. まずは何が致命傷になるかを徹底的に考えろ
…どういう状況でどういう感情になると大ロスカットとなるのかを徹底的に学ぶ
→勝負する時間軸をごちゃ混ぜにしない、3日で終わるつもりがロスカットできず長期の塩漬けで大ロスカットになるが定番の負けパターン
→自分のテイクプロフィットラインが低くても気にしない、儲け損なうより欲張って結局ロスカットする方がダメージが大きく、取り戻そうとして大ロスカットになるのが定番の負けパターン
2-13. 勝てそうではなく、負けてもダメージが少なさそうで戦う、ロスカットができるだけ近いところ
… 大ロスカットだけは避けるというゲーム、おカネはポイントのようなもの、最終的にプラスを狙う
→ここで買えばこれだけおカネが増えるなではなく、ここで買えばこのラインで切れるなという観点
→大勝ち・一攫千金を目指すと判断が狂う、勝った後は興奮して強気になる、負けた後はイライラして雑になる
2-14. まずは小さく短期で様子見で勝負してみて、その結果で戦うか逃げるか決める
…戦いが始まった時にそれが小さいままか大きくなるかはわからない、パレート分布
→逃げるのであれば新しく小さいものを考える、戦うのであれば新しく大きいもので戦う
→自分が間違っていた時に小さく短期で逃げれる条件をいかに構築するか、早く終わらせすぎるくらいがちょうどいい、戦いで難しいのは終わらせること
2-15. 不敗をいかに自分で作り出せるか
…勝っても負けてもいないという状況、勝機を見出せる時間
→不敗から勝つには最初に相手に攻撃をさせる、ギリギリのタイミングを見極める目と耐えられる胆力が必要
→シグナルを見てからすぐに仕掛けない、モーメンタムを意識する、我慢するのもトレードのうち、80%我慢して20%楽しむ
2-16. 弱者は強者の下に入るのが生き残る道
…大口投資家の動きに従った方が生き残れる確率が高い
2-17. 敵の重要視しているところを奪う
→大衆のロスカットはどこか、そこをブレイクさせようと狙う
2-18. 3つの発見
❶正しい商品を間違ったタイミングで買うと大ロスカットの可能性がある
❷間違った商品でも正しいタイミングで買えばテイクプロフィットの可能性がある
❸上昇を招く力はただ一つ、単純に売りを上回る買いがあるということだけ
2-19. 勝ちは常に勝ちではないし、負けは常に負けではない
…手法に問題があっても負けることはある、逆も然り、1回の取引で健全性は分からない
→苦痛と快感のサイクルを打破せよ、結果に左右されるな、結果は選択の副産物
→1つ1つの意思決定を正しく行うことに集中する、行動を細かく正しく遂行したいという欲望
→たまたま勝つ人間、ネタを材料に勝つ人間、噂や決算に賭ける人間は無視するべき
2-20. 逆境を力に
…頻繁に損失を被ることで初めて行動を変えることができるようになる
→負けに共通する要因を探し潰していく、成長を図る尺度としては同じ負け方を何回するかで判断することが妥当
→毎日を新しい気分で迎えること、損失からの学びは残しておくが損失自体は忘れてしまう、引きずらない
→人間の真の価値は何もかもうまくいかない時に前に進めるかどうか、失敗のたびに這い上がり立ち向かう者にしか進歩はない
→継続すれば勝てるわけではないが、継続しなければ勝つことはできない
→負けることに耐えられなくなったとき、負けるごとに勝ちから遠ざかっているのではなく近づいていると考える
2-21. 言い訳は一文の得にもならない
…トレーダーは自分だけの世界に住んでいる、全てが自己責任で逃げ隠れできない、敗者は言い訳しがち、待っているのは敗北
→失敗は全て自分のせいである、最大の敵は自分自身、自分以外の者に対して文句を言ってはならない
2-22. 休むも相場
…行動しなければなにも達成できないが常に行動していなければならないと感じる必要はない
→時に休むことが最も生産性が高い、精神が明晰さを取り戻すのは傍観者である時の方が多い、戻る時には力がみなぎっている
2-23. バンドワゴン効果、マーケットの真理
❶バンドワゴンが音楽を流して走る
❷傍観者は陽気な音楽に駆られて飛び乗る
❸次々飛び乗る中で当初の参加者は離れる
❹参加者が増えるとバンドワゴンは遅くなりやがて止まる
❺群がる参加者が多すぎるので振り払うためにバックする、そして現実が目の当たりになる
❻熱狂的に最後までしがみつく参加者は地面に叩きつけられ重傷を負う、
❼当初の参加者が戻ってきて一瞬のうちにバンドワゴンに飛び乗りスムーズに加速、そしてまた音楽が流れ始める
2-24. 大衆は長期にわたって勝ち続けることはできない
…少数派と多数派のゲームは少数派が勝つ、多数派の存在意義は勝者への生贄
→凡庸な人々が自分にも運が向いてきたと思い始めたらゲームは変わり始めている、状況がよすぎたら逃げるべき
2-25. アナリストは常に間違っている
…全体が偏った見方をして材料を探し始めたら反転が近い、恐怖と欲望の影響を受けるが認めたがらないだけ
→ビッグプレーヤーが慌てて動くときはマーケットの動きは非常に大きなものとなる
2-26. 投資における7つの大罪
❶間違った勝ち方をすること
…間違ったまま勝つと癖になり無責任な行動をとるようになる、長続きしない、運による利益は自分のものではない
*大罪を犯さないために
・勝つ度に失敗やルールの逸脱がなかったかを吟味する、修正ポイントをつける
・希望をもつことと保有を継続することは間違った勝ち方につながると認識する
❷すぐにロスカットができないこと
…損失はガンのように資金を食い尽くし生活を破壊、ガンは早期に取り除き転移を防ぐ必要がある
*大罪を犯さないために
・ロスカットラインを決めずに買わない
・常にロスカットラインでロスカットを実行する、ポジションをクビにする、これは自尊心を高めることにはならないので難しい
・ロスカットラインを守れなければまずはポジションを半分にする、半分にすることで明晰さや集中は改善することが多い
❸時間軸を変更すること
…損切りを無視している、3日で終わらせるつもりが損切りできずに長期の塩漬けになってしまうのが定番の負けパターン
→臆病者は損失をごまかし誤った希望で破滅する、決意を蝕み、自由に考え行動する能力を奪い、哀れな犠牲者へ変える
*大罪を犯さないために
・エントリーを決定したチャートと同じもので損切り・利食いを決定する
・損切りを下方修正してはならない、上方修正ならよい
❹正当化をすること
…行動を正当化・時間軸を変える・損切り水準を下方修正、損失の原因を他の人間や現象に転嫁して楽に生きようとするな
→どのような計画を立てればいいのか分からないまま勢いで行動したり、計画をしても守らなかったりすると破滅していく
*大罪を犯さないために
・❶なぜこの動きをするのか自問する❷ニュースをチェックする❸かもしれないで物事を考える をしていないか確認
・ポジションを閉じる、正当化は悪影響の方が大きいため明確な理由もなくポジションを保有しているだけで敗者となる
❺利益を計算すること
…利益を計算すると恐怖や不確実性を増幅させる、小額の利益を失うのが怖くてテイクプロフィットが早くなる、ロスカットができなくなる
→ポジションを取ったら利益のことは忘れて、常にタイミングが適切か、損切りや利食いの水準はどこかを自問し続ける
*大罪を犯さないために
・ロスカットライン・テイクプロフィットラインを決定して買う
・どちらかに達する場合にのみ決済を行う、自らの命運を欲や恐怖ではなく戦略に託す
・どちらかに達する前に我慢できなければポジションの半分を閉じ、半分を戦略通りにする
❻より多くを知ろうとすること
…我々は確率に基づいて行動するのであり予言者ではない、情報の中から価値があるものとないものを見極めなければならない
*大罪を犯さないために
・良い情報での買いや悪い情報での売りには消極的であること、ニュースリバーサルに巻き込まれない
・売りや買いの判断はチャートを用いる、チャートを正しく理解すれば大口のプレーヤーが何をしているかが分かる
・これから知ろうとしている情報は判断に必要なのか、安心が欲しいだけなのかを自問する
❼過度に自己満足に陥ること
…自己満足に陥ると慣れ過ぎたマーケット環境の変化を認識できない、連勝の後に大きな損失が続くことが多い
*大罪を犯さないために
・連勝の後はポジションの量を半分にする、連勝が終わろうとしているときにポジションを大きくしてしまうことが多い
・連勝の後に損失が続いたら取引頻度を減らす
おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などあればXでお声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。
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