なんで大学っていくんでしょうね?
今年の大学共通テストは、なんだか色々あって、受験生の皆さんや親御さんは本当に大変だったと思う。
感染も怖かったろうし、東大で起きた殺傷事件、津波注意報…。
本当にお疲れ様でしたとしか言いようがない。
共通テストが終わると次は二次試験だと思うが、ベストを尽くして頑張ってほしい。
それにしても東大での事件は衝撃だった。詳細がわからないので多くは語らないが、私たちはなぜ大学に行くんだろう…と私は根本的なことを考えてしまった。
私は一応大学を卒業しているが、センター試験直前は大スランプで、模擬試験の答案を見ても何もわからず、めちゃくちゃに書いて先生に呼び出された。
センターも思うような結果が出なかった。ただ1番勉強したかった分野の大学の試験だけは手応えがあり、合格した。同じ医療系でも今の職業とは全く違う職種である。だがその大学には行かなかった。結果地元で、金銭的にも負担がかからない国公立を選んだのである。
あの時「本当はその勉強したくないから大学行かない」と言っていたらどうだったのだろう…と考えることがある。私の人生は変わっていたのか?親の前でそんなことは言えず、あの時は「大学に行く」という一択しか私にはなかった。本当は医療ではなく、英語をもっと勉強したかったような気がする。だから地元に残る代わりに留学をさせてほしいと両親に申し出て許可をもらった。
だが私は本当に大学に行きたかったのだろうか?
キャピキャピの同級生を見て入学初日に辞めたくなり、私は優秀な学生でもなく、やる気に乏しい、バイトばっかりしている学生だった。
だが大学に行かなければ出会わなかった友達も大勢いるし、大学に行ったから研究の仕方や論文の書き方の基礎、理論を使った考え方ができるようになった。
大学に行かなくても、人生は生きているだけで学びの場だ。
ではなぜ私は大学に行ったのだろう???
理由として考えたのは、みんなが大学に行くから、が1番の理由。あと漠然とこんな仕事とか分野に興味があるなーと思っていて、専門的に学べる選択肢の一つが大学だった。
あとは子供達を大学に行かせられるほどの経済力を私たち国民が持ったから、というのもあると思う。また、良い大学に入り、良い会社に入り、定年まで勤め上げることが良しとされた時代でもあった。
あと就職してから知ったことだけど、私の職業では同じ仕事をしているのに、大学卒と専門学校卒では月給に若干の違いがある。
早くからやりたいこと、目標を見つけて大学で専門的に学びたい高校生もいるだろう。そしてやりたいことを見つけるために大学へ行くというのもありだ。私の場合4年間ただただやる気がなく、劣等生だった。やりたいことを見つけたのが卒業後だったので、そのために大学に行ったんだなぁと思っている。
なぜならあの大学に行ってないと出逢わなかったことがエステの仕事だったから。
このコロナ禍において、親御さんの仕事が安定せず大学進学を諦めざるを得ない高校生が沢山いることを、高校に勤めていた先生から聞いた。
私は今になって「本当に大学で勉強したいこと」が出てきた。そのためには大学院に行くという方法があって、色々情報収集をしたり、実際に何人かの大学教授に会いにいったりコンタクトをとって、こんな研究をしたい!とプレゼンしたことがある。
今もその気持ちがあるものの、どうも煮え切らない自分がいる。
今はその時期じゃないのかもしれないし、そもそも大学院に行かなくてもいいのかもしれない。
話は変わるが少子化が進む一方で大学の数は増加傾向にあるという。これって定員割れしたり、受験生全員が受かっちゃうということにならないのかな?
個人的には、大学は自分が学びたいと思った時に行けばいいと今は思う。ただもう少し学費が安かったらなぁと感じることもしばしば。ちなみに私は「ジェンダー」について学びたいと思っているが、そう思うようになったのもある程度人生経験を積んだからである。18歳の時は絶対に考えなかった分野だ。
よい職業、よい会社に入るため、よい学歴をつけるためだけの大学という考え方は今の若者たちの価値観には合わないのかなぁと思っていた矢先、今回の東大事件が起きた。犯人の少年をそこまでおいたてたものは何だったのだろう??
学びたいことが学びたい時に学べる大学。そんなところが増えるといいなぁと思う。だが一度社会に出てしまうと日本では難しいのかな。
今回の共通テスト期間中に起きた事件からふと考えた、あくまでも私の個人的な意見である。
どこの大学で学んだかではではなく、そのあとどう生きるかを人生では試されるような気がする。
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