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私が好きなネイルポリッシュ

私はネイリストではないが以前仕事で6年余り毎日それをしていたので、ネイルを塗るのが好きだ。

フランスのエステサロンでもほとんどマニキュアを担当していたので、一連のことは今でも忘れない。

高齢者施設では特にネイルが人気があった。

認知症があっても、麻痺があって体が動かなくても、爪をきれいにしておくということはとても気持ちがいいことであり、鏡を見るより自分の手を見ることの方が利用者の方にとっては簡単なことなのだ。

ラメをつけたりシールをつけたりもしたことがあったが、高齢者の方はどんな状態であっても、ひとりの大人である。ご本人たちも可愛いより人からちゃんと見られるようにとシックな色を選ぶことが多かった。

子供扱いをしているのは、私たち介護をする側だということを考えさせられた瞬間である。

今ネイルポリッシュはものすごく進化して、お湯で剥がせるもの、アルコール綿で剥がせるもの、アセトン特有の匂いがないものなど色々ある。

私も医療現場や介護施設ではそのようなものをあえて使っていたが、私の経験上満足度が低い。なぜならすぐに剥がれてしまうから。

高齢者の方は、たとえひとかけらであってもマニキュアが爪に残っていて欲しいと願っているのである。「それが私の誇りなのよ」と主張しているかのように私には思えた。

だから私は色々なネイルポリッシュを自分の爪で試し、爪に優しく、そして色鮮やかなものを準備するようにした。

私が色々試した中で自分にも、そして高齢者の方にも人気があったネイルポリッシュを今回はご紹介したい。

まずはこちら。

ネイルホリック24_7シリーズ。発色もよく、シック。酸素透過性処方を採用しており付け心地が軽い。爪が脆い高齢者の方にも負担が軽減できるかなと思い採用。色がきれいなので、マニキュアは特別というよりマニキュアを日常にしてくれる。

ukaのネイルポリッシュ。重ねることで自分好みの発色に調整できる。こちらも爪に圧迫感がないのでストレスがない。今は沢山のカラーバリエーションがあるみたい。

言わずと知れたCHANEL。自分が使わなくなったものや寄付されたものを高齢者施設で使っていた。CHANELはみんな大好きで、それだけでテンションがあがる。お孫さんの結婚式出席のために、ショートステイ後に娘さんをびっくりさせたいがために…。CHANELのネイルポリッシュから始まった物語は数知れず…。CHANELはどの年代の女性たちの女っぷりも上げてくれる。

私自身も今でも愛用しているネイルポリッシュである。仕事上日常にはならないが、やっぱり特別なことだし心がシャキッとする。

たった一欠片でもマニキュアはマニキュア。
それが私たちの誇りなのよ。

そんなことを書きながら思い出した。

【おまけ】

このリムーバーは優秀です。指を入れてくるくるするだけで取れます。

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