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【第0回】10ヶ月で簿記1級に合格した話

こんにちは。Big4でコンサルタントを経験した私が、身近な出来事を通じ、学んだり考察したことをゆったりと語っています。今回は簿記1級に合格するまでのお話です。

このシリーズについて

この度新たに、簿記1級に合格するまでの記録を書いてみることにしました。予備校選び、勉強方法、仕事との両立方法、テスト直前の過ごし方など、これから受験される方の参考になればと思います。

今回は第0回として、今後シリーズを進めていくにあたりお伝えすべき前提条件みたいな部分をお話しできればと思います。

簿記1級とは?

日本商工会議所が主催する日商簿記試験1級のことを指しています。主な特徴は以下の通りです(2024年12月時点)。

  • 6月と11月の年2回開催

  • 1万人前後の受験者数に対し、合格率は10%程度

  • 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目構成

他の級との決定的な違いは実施頻度と難易度になります。
2級以下ではテストセンターの空き状況によっては1年を通して受験が可能であるのに対し、1級は日本商工会議所が定める実施会場で年2回のみ開催されます。
また、他の級が絶対評価(得点率70%以上で合格)であることに対し、1級は相対評価(得点調整後得点率70%以上)で且つ4科目全てにおいて得点率40%以上が求められます。

実施頻度が低かったり合格水準の調整のために相対評価になっていたり、簿記1級の合格の難易度はかなり高いと言えます。それ以外の詳細が気になる方は、日本商工会議所のホームページを覗いてみてください。

簿記1級を勉強するきっかけは?

経理に必要な2級までをまずは取得

以前働いていた会社で経理部の配属となったのですが、当時の私は会計知識や実務経験を持ち合わせていませんでした。ということで、まずは3級から始めて最終的には2級を目指すよう上長からアドバイスをいただき、勉強を開始しました。確か2級の取得は任意だったのですが、実際問題として経理業務を回すには2級の問題をスラスラ解ける程度の知識は求められていたと記憶しています。

ちなみに、2級は2回目の受験で合格しました。1回目は完全に反復練習が不足したため落ちました。今思い出しても本当になさけない限りです・・・。

1級があったのでなんとなく受験を決意

2級に合格した私は、一旦ノルマはクリアしたとホッとしていました。ですが、私の性格の変なところなのですが、常に何かに向かって走り続けていたい性分でして・・・。次のステップが欲しくなってしまいました。

同僚の様子を伺うと、ほとんどの人は特段資格勉強はしておりませんでしたが、一部が税理士試験、さらに一握りの一部が会計士試験の勉強をしていました。会計士資格を取れば税理士資格も付いてくることを知った私は、「じゃあ会計士を目指した方がいいじゃん」という単純な思考に陥り、会計士資格の取得を目指すことを上長や周りの同僚に相談しました。すると、「簿記2級から会計士はいきなりステップアップしすぎでは?」という意見が多く、経理の経験が長い人たちが言うのだからそうかなと簡単に折れてしまいました。であれば難易度は高いけど、順当に簿記1級の合格を目指すことを決めました。

ちなみに、今だから言える話ですが、簿記2級から会計士はステップアップしすぎということは全くありません。その後実は会計士資格の勉強も経験しましたが、監査や法律関連の科目は簿記とあまり関係がありません。それに、簿記に関する科目の難易度は1級よりも難しいと言われており、「簿記1級持ってるなんてすごいね」「自分は合格できないよ」なんてことを会計士の知り合いにも言われたりします

働きながら10ヶ月で一発合格

そんなこんなで勉強を開始し、約10ヶ月の勉強期間を経て簿記1級に一発合格しました。この期間は平日に会社員をやりながら勉強をしていまして、休職して短期集中で勉強したというわけではありません。

独学か?

独学ではなく、予備校のサポートをいただきました。なぜ独学でないのか、予備校はどう選んだかなど詳細は次回以降でご紹介できればと思います。

ただ、1点付け加えるとすると、会計領域に明るい知り合いが多くいて彼らからのサポートも大きかったことはアドバンテージだったといえます。同僚には簿記1級合格者や税理士・会計士の勉強中の方もいましたし、現役の会計士の知り合いもいました。また、簿記1級程度の知識は要しないものの実際に会計業務に携わっていたので、教科書上の概念が目に見えて理解しやすい実戦の場が用意されていたことももしかしたら他の人に比べて恵まれていた点かもしれません。

筆者とこのnoteについて

Big4でコンサルタント経験者である私が、実際の現場で見聞きした生き生きとした(時には生き生きとし過ぎた)情報をみなさんにお届けしています。無料でも有益な情報をお届けできるように執筆していますが、より生々しい現場の経験についてはオーディエンスを絞らせていただいています。

いわゆるコンサルスキルと呼ばれるものだったりコンサルの現場から日々学ぶことは、決してコンサル業界に閉じた話ではなく、それ以外の業界の皆さんにも参考にしていただけると思います。なにしろ、コンサルタントはあらゆる業界のあらゆる課題解決を主要なサービスとしていますから、業界を問わず普遍的なスキルを身につけておく必要があるのです。

こういったゆったりとした回と有益情報を盛り込んだ回を織り交ぜることで、より活き活きとしたコンサルの現場をお届けできればと思っております。

それではまた😉

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