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「真空プール」執筆サポート記録 part2

目指すのは「◯◯◯◯◯さ」

記念すべき第一稿目

第一稿が上がったのは、2024年6月8日。
第一稿目の原稿とともに、この作品で描きたいことと現時点で悩んでいることを書いた(案)という名の補助資料も添えて送りました。

第一稿目を書き上げた感想は
「うわああああ、書けてないのはわかるけど、どこをどうしたらいいのかわかんない!!!!でも絶対書けてない!!!」
であります。

それでも期日はあるので、おそるおそるお二人にお送りしました。

打ち合わせスタート

さて、そんな原稿をお送りしてしまったわけですから、執筆サポート初日の打ち合わせはものすごく緊張していました。
須貝さん、H氏とともに都内某所で集まり、世間話をしつついよいよ作品に触れていくことに。
お二人の感想は、、、

「尖った作品だね」

ええええそうなんですか?
大丈夫ですか、その、ただ書けてないものを、実力不足を、優しく言ってくれてる感じですか、、?

なんだかセリフみたいな文章を打ってしまいましたが、私は今までの作品の中で最も普遍的なものを書いたつもりだったので驚きました。

「短いシーンがたくさん描かれたものの集まりで、尖ってるなと。」とH氏。
なるほど、、、そう思って自分の作品を読み返すと、80分予定の劇の中に場所が9ヶ所も出てきておる、、登場人物12人、、、。いや、これ、どうやってやりましょうか。。。。

目指すのは◯◯◯◯◯さ

まずは「わかりやすさ
これを目指そうということで、私が最も書きたかった今回のテーマ「危機に立ち向かうとは何か」に対する私(作者)なりの結論を話しました。
まずはテーマという大きな一つの物差しでシーンを見ていく作業に。
すると、「じゃあこの部分はテーマからは少しズレるね」と、
はみ出しているものがわかりやすさの妨げになっている原因として見えてきました。

そこで、今出ている登場人物の役割なども見えてきました。
一つの役割を果たしている役が被っていたり、物語の役割の比重があまりにも偏っていたり。
これに関しては相関図を書いて、人物が人物に与えている影響の矢印を書き込んでいくことで、あまり絡んでいない組み合わせや、あまりにも多くの人と関わっているキャラクターが浮き彫りに。

これは作品によると思いますが、今回はそれぞれの立場の物語を80分で描きたかったので、なるべく矢印が偏らないようにするにはどの組み合わせのシーンを作ろうか、そうしたら場所はもっと絞れるのではと、ガンガン戯曲を工事していきました。

「このシーンは変えちゃダメだと思う」

え、そうなんですか?
工事の中で、このシーンは変えない方がいいというシーンも出てきました。
逆にそういったシーンを認識することで、そのほかのシーンを大胆に工事できたのもあります。

こういったシーンは案外自分ではなんとも思っていなかったところであったりもしたので、

「この作品の面白さはここだよ!」

というご意見はとてもありがたいです。
一人だったら、全部がダメに思えて頭から書き直していたと思います。。。

舞台という限られた空間。窮屈さと戦うことで生まれるクリエイティブな隙間にワクワクし、
「あ!!とりあえずやることが分かった!」
となった時間でした。打ち合わせ前はモヤモヤと漠然としていたものがスッと晴れ、
「これが執筆サポート!!!」
と、思わず声が出ていました。

まずは「わかりやすさ」を目指して、また物語に向き合います。

次回は「キャストオーディション」です。お楽しみに!

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