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少しだけ偲ばせてください。
この時期になると、年賀欠礼のお葉書が時々届きます。
少し前までは、そのほとんどが「親が亡くなった」というものでしたが、今年は特に本人や配偶者が亡くなったというお知らせが多い気がします。それだけ自分も歳を重ねたということなのでしょうね。
昨日、ポストに届いていたのは私が社会人になった直後に同じ職場の係長だった方が9月にお亡くなりになっていたとの通知。奥様のお名前で、「生前、主人が大変お世話になりました」と書き添えてありました。
私とほとんど年の変わらない娘さんがいらっしゃるということで、当時、娘のように可愛がっていただきました。
四国のご出身で大学まで関西で暮らしていたとのことで、酢橘を教えていただいたり、逆に納豆を社会人になるまでほとんど食べなかったので「つと」が何かを知らなかったといった関東と関西の食文化の違いなどを楽しくお話しさせていただいたことを思い出します。
新人2年目の私が、11月終わりという誰も長期休みなど取らない時期にどうしても行きたい場所があって1週間のお休みをいただくことも、その方が係長でなかったら言い出せなかったかもしれないと今も思います。
職場が変わり、その方も定年退職されて、年に一回、年賀状をやり取りするだけの関係になってしまいましたが、それもある時から来たり来なかったりになり、書くことがご負担なのかもしれないと、こちらから遠慮してしまう時もありました。
年齢的にも私の親と同年代で、その意味ではいつこのようなお知らせをいただいてもおかしくはないのですが、直接一緒にお仕事をした方の訃報はやはり悲しく寂しいものがあります。
今頃は先に天国に行かれた方々と一緒に静かにお酒を酌み交わしていらっしゃるのかな。本当にお世話になりましたと言っても、何かしたっけ?とか言われそうですが、思い出したらときどき地上を見てくださいねとお伝えしたいです。