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好きなことに夢中になる時間を大切にしてほしい

皆さんこんにちは、JERRYBEANSの八田典之です。

今回は僕が不登校だったときのことを振り返りながら〝好きなことに夢中になる時間を大切にしてほしい〟というメッセージをお話ししたいと思います。

その前に少し自己紹介させてください。

僕たちは滋賀県を拠点に活動している3人組のバンドです。
メンバー全員が子どもの頃に不登校を経験しました。

今は不登校だったときの体験をお話ししたり、
また楽曲演奏を通じて語りと音楽で伝える講演ライブという形式で、
全国の学校や地域のイベントから依頼もらってメッセージを届けるという活動しています。
もし僕らの活動に興味を持ってくださったらお気軽にお問い合わせくださいね。

JERRYBEANS WEBサイト
https://jerrybeans.net/

さて「好きなことに夢中になれる時間を大切にしてほしい」というメッセージについてお話をしていきたいと思います。

ぼくは、小学校6年生のときに不登校になって、中学校3年間ほとんど学校に行くことができませんでした。

休み始めた頃は本当にしんどかったことを覚えています。
親が休むことを認めてくれるようになって、
家でゆっくり休めるようになり、少しずつ自分の調子戻していきました。
そして不登校を通じて出会った友人とたくさん遊ぶようになったときからは、
外にもたくさん出られるようになりどんどん元気になっていきました。

その友人がJERRYBEANSのメンバー、山崎兄弟です。

ただ、元気になっていく中でも、ずっとある一つの感覚を持って不安になっていたことをおぼえています。

それは、同級生と比べて自分がどんどん遅れていくという焦りでした。

休み始めて1週間経って、1ヶ月が経って半年が経って。
休む期間が長くなるほど、その分焦る感覚は大きくなっていきました。

同級生たちは学校でいろんなことを学習して成長しているのに。
自分は何もできないでいる。
そんな時間を過ごしていると、すごく焦って不安で過ごしていたのをおぼえています。

そしてそういった期間が一年を超えると、今度は同級生だけじゃなくて、
年下の人とも自分を学べるようになってきました。

年下の人たちよりも自分が勉強をわからないこと。
年下の人と自分比べて、どんどんその差が開いていくというような感覚が本当に怖かったことをおぼえています。

そういった感覚というのは、年月が経てば経つほど大きなものとなっていきました。
休むことで元気にはなっていくけれども、劣等感を強く持つようになりました。

そんな経験を振り返っている中で、一つ思い出すことがあります。
自分が好きなものに夢中になっている時間っていうのは、
そういった焦りや不安をを忘れられる時間だったということです。

僕の場合は音楽でした。

そしてバンド結成したときからは特に〝自分にはこれがある〟と、自信を持てていたなと思います。

好きなことに夢中になるというのは、その中で自分が成長を感じる瞬間もあります。

知識が増えたり、技術が磨かれたり。

好きなことに夢中になって取り組んでいくと、
自信につながっていたこともよくおぼえています。

あの時の僕と同じように、もし誰かと自分を比べて落ち込んでいる人がいたら。
どうか、好きなことに夢中になる時間を大切にしていてほしいなと思います。

僕は、好きなことに夢中になることで、自分の調子を取り戻すことができました。
そして自分の今後の生き方をじっくり選択できていたなって。僕はそうでした。

こういった話しをすると「自分には好きなものがない」と思う人がいるかもしれません。
「好きなものに夢中に」と言うと、趣味の話のように聞こえるかもしれませんが、
「好きな色」「好きな食べ物」「好きなYouTube」など、なんだっていいと思います。

日常の身近に感じる「好き」という感覚を、大切にしてください。
いつもよりも意識して味わうこと、触れることで、
これまで気づかなかった自分を知るきっかけにもなるかもしれません。

自分が何気なく選んでいたり取り組んでいたり。
また、夢中になって没頭してあっという間に時間が経っていたり。
長時間作業したのにあんまり疲れないやとか。
そういったことが、一つや二つあるんじゃないかと思います。

また「これを好き」と言うと、まわりから認めてもらえないんじゃないかと、
不安になることもあるかもしれません。

周りの人がなんと言おうと、あなたが好きなその気持ちを大切にしてほしいなって思います。

本来「人の好きなもの」は、誰も否定なんてしちゃいけないんです。
あなたが今好きなものがあるのなら、どうか胸を張っていてくださいね。

世の中には、まだ出会ったことのない「好き」もこれからたくさん出会えると思います。
視野を広く持って、新しいことに触れる機会も僕は持っていたいなって思います。

そして好きなものっていうのは本当に素晴らしくて。

学校に行っていると今なかなか気づけないかもしれませんが、
社会に出てからは特に「好き」を通じて出会える仲間がいるなって思います。

僕も音楽活動の中で「音楽が好き」という同じ感覚を持った方とたくさん出会ってきました。

自分の好きなものが、多くの人に理解されるといったものでないこともあるかもしれません。

それでも、同じようにそのことが好きで、
夢中になってそのことに取り組むことで幸せを感じている人が世の中にはたくさんいると思います。

また、全然違った好きなものでも、好きなものを追求している人の話しは面白いなって僕は思います。
お互いに興味を持って好きなものについて語り合えたら、とっても素敵なことだなって。

そういった意味でも、自分の好きなものを大切にしていてほしいなと思います。

今回「好きなことに夢中になれる時間を大切にしてほしい」をテーマに、ブログを書きました。
これは、何もしていない時間が無駄だということではありません。

確かに自分は、あのとき何もできないことに焦って不安になっていましたが。

今大人になって振り返ると、自分とじっくり向き合っていた時間。
何もしていなかったけれど、自分と向き合っていた時間というのは、
すごく色々なものを感じとっていたし、思考していたし、
そんな時間も僕は決して無駄じゃなかったなと思います。

むしろ良い経験、貴重な経験だったなとも思います。

もし今自分が学校に行かなくて、
同級生やまわりの人からどんどん遅れを取っているといつような感覚を持って焦っている人がいたとしたら。
今決して、あなたが過ごしているその時間が無駄じゃないってことを届けたいなと思います。

僕たちはこうしたメッセージをnoteやYouTubeで投稿しています。

もし他のメッセージも気になってくだされば、過去の投稿も見てもらえると嬉しいです。

そしてJERRYBEANSはたくさん音楽を作ってお届けしていますので、
もしよかったら音楽活動をチェックしてもらえると嬉しいなと思います。

最後まで長い話にお付き合いいただきありがとうございました。


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