本田 証玄
男は夢を見ていた。逃げ惑う夢、人々が殺されていく夢だ。脱出しようとする男を爆発が襲う。次の瞬間、男は夢から覚めた。
スター・ウォーズシリーズの中でも屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日が描かれる・・・と言えば聞こえはいいですが、結局のところはバー・カンティーナでオビ・ワンとルークにしていた自慢話を2時間にわたってお送りする映画です。 エピソード4でたびたび台詞にて言及されていた〈ケッセル〉が初めて登場します。C-3POがケッセルのスパイス鉱山送りになることになぜ怯えていたのか、ケッセルランを12パーセクで飛ぶことがどれだけ大変なことかをたっぷり観ることができます。ファンにはある
キリスト教会はどの宗派も得てして聖職者や教職者の権力が極めて強い。その根拠は全てにおいて「神」に置かれており、さしずめ現代の神権政治といったところである。中でも顕著なのはローマカトリック教会の教皇制度であるが、そもそも新約聖書のどこにも教皇の存在の根拠となるべき記述はない。カトリック教会がその根拠として挙げているものがマタイによる福音書第16章17節~19節の使徒ペテロに対するイエスの発言である。 「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。このことをあなたに明らかに示したのは
世界で最も名の知られたオタク、スティーブン・スピルバーグの映画センス、オタクセンス、そして彼のマニアックぶりが存分に楽しめる映画。 ストーリーは大規模なVRゲームに夢中になっている近未来で創業者が遺した莫大な遺産を巡る争奪戦という、至極わかりやすいもの。同じようなプロットだと押井守監督の「アヴァロン」がありますが、映像は芸術的だったもののストーリーは非常に難解でした。その点、この映画はストーリーをシンプルにして、観客が映像を存分に楽しめるようになっています。 この映画はと
およそ人間にとって働くことは生きるために行うものであり、死ぬために行うのではない。社員が生きるようにではなく、死ぬように働かせる会社は生きることと働くことの目的意識が中心からずれていると言わざるを得ない。 若い女性新入社員を過労による自殺に至らしめた大手広告会社の電通は「働く」という行為そのものの的を外したと言われても抗弁はできないだろう。「働く」という行為そのものの的を外すような会社が社員に仕事の何たるかを説く資格があるのかと疑問を呈されても抗弁はできないだろう。