バングレ
Bangle
Zingiber purpureum
ショウガ属 ショウガ属
バリ語 :
英語 : purple ginger
日本語 :
インド、東南アジアの原産。熱帯アジア全域に広く分布する。水気に弱く、乾いた日当たりのよい場所を好む。高さ1~1.5m、葉はショウガと同じように互生。花は土から直接のび、卵のような形の花をつける。根茎は表面に皺が多く匂いが強い。中は鮮やかな黄色。
温 性
利用部分
根茎 熱、頭痛、セキ、痰、風邪、腹痛、さしこみ、
便秘、黄疸、回虫、リウマチ、ダイエット
葉 食欲不振、腹部満腹感
作用
解熱作用
駆風作用
鎮咳作用
血液浄化作用
緩下作用
駆虫作用
バングレを見れば、誰もがショウガと思うかもしれない。ショウガとの違いは、根茎の中が鮮やかな黄色で、刺激的な強い香りがあること。英語のパープル・ジンジャーはラテン名からとられたもので、紫色をしているわけではない。
苦みのあるバングレは、単独で使われる事はあまりないが、バリ料理のミックス・スパイスに入っている。根茎をおろしたものを煎じて、ハチミツを加えて飲めば風邪やダイエットに効果がある。
つわりで気持ちが悪いときは、バングレのスライスをフライパンでからいりし、ヘクソカズラの葉と一緒にみじん切りにしたものを、みぞおちに吹き付ける。気持ちが悪いのが落ち着くというが、その強烈な臭いの方にまいってしまった。
スマトラ島では、このバングレを妊婦や赤ちゃんの魔よけにするらしいので、そいうった意味合いもあるのかもしれない。