シンコン (キャッサバ)
Singkong
manihot esculenta
トウダイグサ科 イモノキ属
バリ語 sela kutuh
英語 cassava
日本語 キャッサバ
別名 ketele pohon
熱帯アジア原産で、東南アジアでは広く栽培されている。高さ2m、どんな土壌でも生育する。イモの長さは30〜60cm、茶色の硬い皮に包まれる。中のイモは白っぽく繊維質が多い。有毒な青酸を含んでいるので、処理してから利用する。
冷 性
利用部分
葉 熱、頭痛、リウマチ、下痢、目のかすみ
樹皮 傷、膿
根茎 ダイエット、便秘、水虫
作用
抗酸化作用
殺菌作用
食欲増進作用
抗がん作用
インドネシアで芋といえば、 このキャッサバを思い浮かべる。 細長いキャッサバ芋は、皮を剥いて茹でたり揚げたりして料理する他に、でんぷん質がタピオカ粉になる。 タピオカ粉は片栗粉のように料理にとろみをつけたり、デサートのタピオカの材料でもある。
鉄分やミネラルを含む若い葉は食べることができる。 パダン料理の付け合わせの緑色の野菜には、シンコンの葉が使われている。 薬草として効果があるのも芋よりも葉の方で、頭痛、リウマチ、下痢などに効く。
幹をカットして挿し木をすれば、どんな土壌でも成長し芋ができる。荒れ地に植えておくのに理想的な作物かもしれない。ただしシンコンの芋は有毒な青酸を含んでいるので、皮や芯は取り除くこと。
キャッサバ芋は繊維質が高く、米やジャガイモに比べて低カロリーなので、ダイエットにも効果的。 キャッサバ芋をチップにしたものはクリピックと呼ばれ、 カリカリした香ばしいおやつである