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チェンケー (丁子)
Cengkeh
Syzygium aromaticum
フトモモ科 フトモモ属
バリ語 :
英語 : clove
日本語 : 丁子、クローブ
インドネシア原産の高さ10mほどの常緑中高木。チョウジノキから取れる開花前の蕾を乾燥させたものが、スパイスのクローブになる。形が釘に似ていることから丁子と呼ばれる。香辛料としてだけでなく、タバコ、化粧品、香水、歯磨き粉などにも使われている。
温 性
利用部分
蕾 セキ、はしか、下痢、消化不良、コレラ、
歯痛、目の痛み、乗り物酔い、てんかん
作用
殺菌作用
鎮痛作用
麻酔作用
防腐作用
健胃作用
初めてのバリ、飛行機から降り立つと何とも言えない香りが漂ってきた。甘く官能的な香り。その時は何の香りなのか解らなかったが、後になってバリの人が吸っていたクレテック煙草の香りだと知る。
クレテック煙草というのは、煙草の葉にクローブを混ぜた煙草で、インドネシアでは一般的に人気がある。吸うとクローブのお陰で身体が温まるらしい。咳が治るという人もいたが、真偽のほどは定かでない。煙草に入っている場合は、効能がなくなるとも言われるので、やはり煙草の吸い過ぎには注意したい。
クローブには、殺菌、鎮痛効能があるので、虫歯が痛い時にはクローブをそのまま噛むと痛みが軽くなる。中国では口臭予防に使われていた。カレーの材料にもなり、チャイティーを淹れる時にも欠かせない。またゴキブリがクローブの匂いを嫌うので、ゴキブリ除けにもなるという。