韓流ブーム以前の韓国音楽と日本の音楽が禁止されていた韓国とビルボードチャートのK-POPと

1994年
小学5年生の僕はキンゴンモに夢中だった
もちろんソッテージも
当時昭和歌謡のような曲ばかりだった韓国の音楽シーンに
ミクスチャーやヒップホップもコスプレ的にですが導入して実験してた偉人だった

でも
親戚のお兄さんのような親しみがあり
そして曲のバリエーションの振り幅
オールラウンダーというか
もちろんバラードもすごいいいのだけど
黒い悪そうな曲もとても渋くて
いろんな表情を見せてくれる感じが好きだった

当時は日本の音楽を韓国で聞くことは法律で禁止されていて
信じられないけどそれは2000年代まで続いていたんだ

でも韓国の友達はみんな海賊版でX JAPANのテープや
黒夢とか持ってて大熱唱してた

日本の曲も沢田知可子の「会いたい」とか
マッキーの「SPY」とか

そっか
コンモは韓国のマッキーと位置付けよう
渋いポップスまでやってくれるし

韓国も日本も2000代以降の曲は
自分の内面に響くというか
「あの曲聞いた?」みたいな
日常を滞りなく平常運転するためのコミュニケーションツールの要素が多く

またマーケティングによって誰も傷つかない
角の取れた表現で自分には刺さらなくなっていったな

最近は
今年亡くなった先輩の形見にいただいたダンボール10個ほどのCDを保存している

(アフリカはルワンダからタンザニアへの三十六時間のバス移動で絶句しそうな景色の中で
吉井和哉の「chishio」がネット環境がなくクラウドで聞けない詐欺しだしてアップル潰れろ思ってからネットは信用せずアナログ)

それをきっかけにブルースに傾倒していくのだが
これがマーケティングの対極にあって
極々極私的で大変結構

あんたは能無しのスカンピンなんだから
あたいのいうこと聞いてればいいのよと
あの女が言い放った
でっかいピストルを買ってぶっ放してやる

とか
どうかしてる表現だけど

なんか
丁寧に説明されるよりわかるというか
うん
おんなじ気持ちになったことがあるというか
ああ
こんな気持ちになるの俺だけじゃないんだ
なんかスッキリしたなぁ
蜂の巣にするには勘弁してやるか
みたいな・・・・

最近のヒップホップシーンも盛り上がってるみたいだけど
マンブルとかも面白いし
フローやテクニックも
新しいことにチェレンジするのはいいことだよね

でも軸はぶれないでいたいな

キンゴンモ2のテープを聞くと
いつでもあの頃に戻れるよ

クァンシギサンチョンの車で
ヘナヒョンとバイクを乗り回して
みんなで船に乗って
潜って昼飯取って
海辺で辛ラーメンクリョモゴですよ
村ガキ全員でスンマコッチ、スッレジェッキ、オルンチンとかして

俺の育った田舎の漁村に
みんなはもういない
撒き散らされた

あの頃の韓国はもう無い

当然俺も留まることはできないさ

歩いてるんだか
歩かされてるんだか
いつもわからないんだけど

みんなで過ごした喜びは
核心に触れていたと想う

かなり遠くに来ちまってるよな
この加速する距離感

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FUNI a.k.a 高吉危機
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