これは僕のラップと恋愛に関する物語だ〜2001年9月23日
12月某日
神奈川の某中学校
2年の全体に「在日コリアン」について語ってくれとう依頼があった
もちろん「在日コリアン」全体について語ることは出来ないので
まず皆さん「日本人」ってなんですか?
簡単に説明することできないですよね?
俺も同じように「在日コリアン」を説明することはできません
なので
自分のよく知っている
朝鮮半島にルーツがある三人の在日コリアンについてだけ語ります・・・・
父・・・日本生まれ、日本育ちの韓国人
母・・・韓国生まれ、韓国育ちの韓国人
俺・・・日本生まれ、ちょっと韓国育ちの黒人風
当たり前だけど全員違う在日コリアンです
とまぁこんな運びにしたんだけど
家に帰ってから生徒たちの感想文を読んで
今後の課題がだいぶ見えてきた
まず同じ神奈川でも
川崎や横浜は特別で
日本に住む外国人を知ってても
実際本物に触れた経験がある人は
かなりのレアケースなんだな
てかダイバーシティを求めてニューヨークに行った時も
がっかりしたんだった
いろんな人が混在してるけれど
コミュニティーがしっかり別れているから
一生他の人種と交わらないで暮らすことができる
実際英語が全く話せなくてもニュージャージーの一部に関しては完全に韓国だった
だから自分の肉声で
自分が向こう岸に渡る感覚
これがどんどんどんどん失われている
俺だって年取ったらやりたくても出来なくなる
ネットもあるし
賢いから答えもわかるし
でも
頭ではわかってるけど
体験したことないから
怖いって人が大多数
本当にアメリカも日本も
社会のシステムが人間や人種を分断してると肌で感じる
昨日の授業の反省点としては
50分間全部ラップくらいの
それくらい学校でやらない授業にすればよかった
俺も歴史的背景もセットで教えなきゃと
意気込んでしまって
ダリー大学の授業になりかけた
自分のエゴのアカデミアより
次世代と共生のエンタテナーであるべきだ
もっと言うと
自分がもっと楽しむべきだった
何かを背負ってるとこうもつまらなくなりがちなんだと
はっきり自覚した
そんな軛はいらないと豪語してたにも関わらずだ
もっと意識的に
生徒の声を使って
傾聴から答えを導き出すべきだった
が
時間制約と4クラスをハンドルで50分いっぱいだ
これから日本語もままならない同胞たちがたくさんくる
彼らと日本社会の間に生まれた次世代は
自分たちのことをどう表現できるだろうか?
俺は誤字脱字フルシカトで”日紀帳”をつけていたけど
broken wordsにこだわるのはそこもあるのだけど
あんなの間違ってもSNSに発信なんて出来なかっただろうな
子供達は心の中にみんな日記帳を持ってる
俺はそれを表に出すことをなんとか楽しみたけれど
2001年
自分が高校生の時にでたドキュメンタリー作品だけれども
この作品が
在日コリアンだけでなく
2018年日本に生きる外国にルーツを持つ人たちや
さらに外国人労働者を増やそうとしてる
日本に住む全ての人が見るべき問題だと
俺は思います
ずっと疑問だった
100年前になんで多くの日本人が仕事を求めてブラジルに渡らなければならなかったのか
同じタイミングで
なんで炭鉱やダム建設のため朝鮮人を日本に強制連行しなければいけないほどに人手不足だったのか
「なんで日本に仕事があるのに、日本人はブラジルに行かなきゃいけなくて、朝鮮半島に住みたかった朝鮮人は日本に来なきゃいけなかったんだろう」
ああこの矛盾のサスペンスがやっと解けた
それは今なのさ
今わかるよ
100年以上も前から
構図は何にも変わってないよ
そうそう
エンタテナーなら
このドキュメンタリーを
「GO」みたく
「これは僕の恋愛に関する物語だ」
と始めればよかったんだよな
いずれにしろ
初めての試みにチャレンジしてくださった先生方には
本当に感謝です
一応年内の限定のアップにしておこうかと思いまー
みなさんのサポートでより一層ぶっ飛んだ行動ができます。一片の悔いも残らない程ぶっ飛ばしていただければ幸いです。