ジェニー

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最近の記事

不定期連載「ミッシェル・ガン・エレファントと僕」第3回

(僕の永遠のカリスマ・チバユウスケの誕生日を前に) 級友のススメにより、未体験ゾーンのミッシェル・ガン・エレファント(以下TMGE)に触れ、勇気を出して最新のアルバムを購入してしまった少年。その勢いはとどまるところを知らず、過去の作品に遡って音源に触れようとする"よくありがちな"行動に出ることになる。ここから彼の行動力は類まれなるものがあった。とはいえそもそもの出荷数が少なかったのか、アルバムしか手に入らないのだ。それもTSU■AYAで。 仕方ないのだ、その当時はAmazo

    • 不定期連載「ミッシェル・ガン・エレファントと僕」第2回

      邦楽チャート上位の曲を毎日どこかで耳にしていた90年代後半にふとしたことから出会ってしまった、ヤンチャどころかチンピラのロックンロールを放つミッシェル・ガン・エレファント(以下TMGE)。シビれるようながなり声にぶっとい特濃サウンド、ほぼ意味不明な歌詞。これが音楽なのかと問うも答えはなく、やがて「これも音楽なのだ」と勝手に理解することにした少年は、同じクラスのK君よりお借りしたCDをきっちりとカセットテープに録音して何回も何回も聴いていた。 そのうち、もっと「聴きたい」と欲望

      • 不定期連載「ミッシェル・ガン・エレファントと僕」第1回

        「○さん、ミッシェル・ガン・エレファント(以下TMGE)って知ってる?」 学生時代、1998年のとある時期。当時高専3年次だった僕はよんどころない事情により留年、多くの方のサポートにより2回目の3年生をスタートさせた頃であった。 地獄のようだった環境は一転し、しかし言い換えれば二度と失敗はできない環境ではあったが、やたらイキッている者もいないフリーダムな環境が僕に適していたと言える。もっとよかったことはヲタクに寛容な環境であったということだ。スクールカーストの下から二番目で

        • 雷都少女「1st Anniversary~2016-2017~」を個人主観で全曲解説してみた

          前回はこちら ようやく書くことができた。 いずれ、と書いてから3ヶ月近く経ってしまったのは、あまりに僕自身の語彙力が少ないことに気づいたことと、専門知識が少なすぎることである。それはそうだ、本職ではないのだから。 しかしこのままでいい。○○系のサウンドで、とかそんな小難しいことは別のライターにさせておけばいい。ただの偏ったいち音楽好きによる主観のレビューでしかない。それが僕のnoteの記事群であり見て感じたことそのまま。 さて話を戻そう。 前回も取り上げた雷都少女、間もな

        不定期連載「ミッシェル・ガン・エレファントと僕」第3回

          ドラマ「だから私は推しました」第8回(最終回)個人的レビュー

          いやー、遂に完走してしまいました。 アバンタイトル[取調室] 聖護院のスマホに映るのは、監視カメラの画像。 聖「服が違いますけど、これ、あなたですよね?…おかしいですよねえ、誘拐されたのは昨夜のはずなのに、何で今日こんなところ歩いてるんですか?」 愛「…」 聖「誘拐されてたのはあなたではなく、…ハナさん、ですよね?」 瓜田が突き落とされた映像が巻き戻ってゆき… FAREWELL聖『昨日の夜、ハナさんのSHOWCASEを見ていたところまでは、まあ、うん本当なんでしょう』

          ドラマ「だから私は推しました」第8回(最終回)個人的レビュー

          STRANGE JOURNEY -乙女座長☆銀河団「ズッ友 BEST FRIENDS」発売に寄せて-

          乙女座長☆銀河団(以下乙銀)、というユニット名から当初私が想像したグループ像は「元気、ヤル気の裏にある戸惑い、切なさ」と、なんだねそりゃまるで人間そのものだねっかねと突っ込まれそうなありふれたものだった。また、それ別にアイドルじゃなくてもそんな人物像いそうだけどね、と更に突っ込まれそうではあるが、これが乙銀なのである。先ほど挙げた要素だけ並べればどこにでもいそうな等身大の女の子たちなのに、人々を引きつけてやまない笑顔で、背伸びなし・等身大でフロアに己の全てをぶつけてくるステー

          STRANGE JOURNEY -乙女座長☆銀河団「ズッ友 BEST FRIENDS」発売に寄せて-

          ドラマ「だから私は推しました」第7回個人的レビュー

          アバンタイトル[水辺の公園] 紀子「愛さん…ハナ、今どうなってるか知ってます?」 動画サイト(スマホ)のカットが入ります。 <衝撃映像 吊るし上げられた栗本ハナ> それは誰が撮ったか、松田杏子の母親がライブハウスに乗り込んできた時の様子の動画(第6回参照)。 <栗本ハナを絶対に許さない。地下アイドル界から葬りましょう。お母さん、よく言った!> <栗本ハナの自宅住所をご存知の方、僕にメッセージください。罰を与えます> コメント欄にも過激な意見が並んでいます。 紀子「こ

          ドラマ「だから私は推しました」第7回個人的レビュー

          Age Quod Agis. -ドラマ「だから私は推しました」6回裏-

          togetterまとめを見ていると終盤の真衣の発言(家族が宗教にはまって借金したくだり)に否定的な人がいてマジかよ、と感じたのが正直なところで。身内がそうなったらまずいだろうよと思い、ならびに「ああ俺はやはりこの世界には向いてないのだな」とも感じたり。 親しいもの、家族がヲタ活に人生全てステ振りしてしまっているのを身近で見たらどんな気分になるか。ねえ。チャトレまでやってたらさすがに心配になるって。 応援のしかたは様々であり、誰もが度を超さないようにヲタ活をしている…のだろ

          Age Quod Agis. -ドラマ「だから私は推しました」6回裏-

          夏夢(後編) -POEMさんの万代シテイパークフェスに寄せて-

          2017年5月6日。 その年の大型連休の最終日(翌日の日曜日は仕事があったのでこの日が最終日)。 前日に慣れない公式フォームへのチケット予約入力を経て、自らの手で初めて国道49号線の先にある県境を超える日が来た。 この日、3週間前に出会ったPOEMさんの出演する、郡山市はミューカレがくと館へと単身向かったのだ。 たった3週間前に見たアイドルさんをまた観たくて。星の数ほどの遠征をされている方がに比べれば僕の行軍など大したものではないが、我ながらよくやったと思う。 翌日は早朝か

          夏夢(後編) -POEMさんの万代シテイパークフェスに寄せて-

          夏夢(前編) -POEMさんの万代シテイパークフェスに寄せて-

          2019年8月31日、9月1日。 この日、リニューアル工事を目前とした新潟市中央区の市民のシンボルである万代シテイの2階、万代シテイパークにて行われたアイドルフェス。 「STAGE FES.」と銘打たれたその観覧無料のフェス、何も知らずに目にした人はさぞかし、新潟のアイドルさんが主催なのだろうと思った人がいたのかもしれない。 ところがどっこい、このフェスは新潟主催ではなく、山脈を隔てた太平洋側、宮城県は杜の都・仙台市を拠点とするアイドルグループ「POEM(敬称略)」の主催で

          夏夢(前編) -POEMさんの万代シテイパークフェスに寄せて-

          ドラマ「だから私は推しました」第6回個人的レビュー

          アバンタイトル[病室] 瓜田の病室か。脈拍・血圧のコンソールが映し出されるが、値は「?」を示すだけでまったく知ることができない。 聖『瓜田さんの意識が、回復したそうです』 ベッドに横たわったまま、かっと見開かれている瓜田の目。 聖『さっき、病院から連絡があったんですけど』 [取調室] 聖「(電話に向かって)ああ、君は行かなくていいから。うん、そのまま続けて。はい(電話を切る)」 デスクの向かいに座っている愛が聖護院刑事に尋ねる。 愛「あの、瓜田さん、どうかしたんですか

          ドラマ「だから私は推しました」第6回個人的レビュー

          Revelation of mankind -ドラマ「だから私は推しました」5回裏

          5回裏。 そろそろ中継ぎを出したいところでしょうが、怒濤の展開に疲労が隠しきれません。控えは不在。ならば投げ続けるしか…って何を?こまけえことはいいんですよ。 さて今回。いろいろな変化がありましたね。 まずは9ヶ月という時間の経過。これはかなり大きいです。飛ばしすぎじゃね?とも思いますが、民放ではないので1クールに囚われない放送期間ゆえのコンパクトさが…うん、それでも駆け足なのかな?とも思います。 もし1クールで全10話超放送なら、この9ヶ月間の他のエピソードなど見たい気が

          Revelation of mankind -ドラマ「だから私は推しました」5回裏

          ドラマ「だから私は推しました」第5回個人的レビュー

          いよいよ後半戦です。 放送始まって以来のドロドロさ故か、疲れからか、過去最長のテキストとなってしまいました(更新日時点) アバンタイトル──誰もいないライブハウスが映される── [取調室] 聖『そういや、始まったらしいですよ、さっき。サニーサイドアップの解散ライブ』 愛「…そうですか」 ─ここまでが第4回─ えっ?ちょっと待て?なんですかこのガランドウのライブハウスと思しき場所は。 解散ライブ、実は始まってすらいないんじゃない…? えー私ここでようやく気づきました。澤

          ドラマ「だから私は推しました」第5回個人的レビュー

          サイリウム・プラネット -ドラマ「だから私は推しました」4回裏

          4回裏…なんですが書くことほぼ表で書いてしまったので、今回劇中で出た新曲「サイリウム・プラネット」について。 いろんなところで言及されていますが、もうひたすらカッコいい。のっけからの二拍三連のギターリフが高血圧を引き起こす、確実に盛り上がる一曲。Bメロのラップにはスラップベース、サビではだめ押しの二拍三連重ねリフとエモーショナルなメロディが疾走感を掻き立てる。六本の狂ったハガネの振動を撒き散らすロックンロール目玉焼き。うわあああーーーやべえええーーーとなるところでシンガロン

          サイリウム・プラネット -ドラマ「だから私は推しました」4回裏

          ドラマ「だから私は推しました」第4回個人的レビュー

          よくもまあ半分続きましたよ、ドラマ書き起こし+レビュー。30分の尺だからまだいいようなものの一時間ものだったら投げ出してますよきっと。 それでは第4回、どうぞ。いや今回もかなりエグイ話でした… アバンタイトル[取調室] 愛の取り調べ中、取調室に入ってくる聖護院刑事の部下。 聖「どうした?」 部下「実は、現場を目撃した方が現れまして。どうします?話、聞きますか?」 聖「…会おうか」 部下「はい」 ↓ここから第4回です。↓ 部下に続いて取調室をいったん出る聖護院刑事。 取調

          ドラマ「だから私は推しました」第4回個人的レビュー

          煌めく人 -ドラマ「だから私は推しました」三回裏-

          三回裏、ゲームも前半戦終了といったところでしょうか。 いや今回は放送始まって以来初の心臓鷲掴み展開でした。 今回の焦点はズバリ、「一般とヲタとの間の超えられない壁」。それはアイドルという存在への捉え方だけでなく、アイドルにはつきもののヲタク(ファン)、そのヲタクへの一般的な層からの視線。…と挙げればきりがないのですが、最大の盛り上がりとなった場所はラストです。 愛がハナを推しているということを「共依存」と言い切ってしまった友人とのシーン。 しかもそれをカウンセリング行ったら?

          煌めく人 -ドラマ「だから私は推しました」三回裏-