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「プリンス・オブ・ペルシャ 失われた王冠」ロックマンゼロじゃん!
あまりに面白かったので久しぶりに。
昨年あたりにちょっとだけ話題になったゲームで、最近セールがあったので購入してみた。
もともとメトロイドシリーズは大好きなので、いわゆる「メトロイドヴァニア」というジャンルにも興味があった。
ただ「プリンス・オブ・ペルシャ」といえば高難易度ゲーで有名だし、このゲームの開発元があの悪名高いUBIということで躊躇していたのである。
(ちなみにUBIの作品は去年「STAR WARS OUTLAWS」というゲームを、アーリーアクセス権付きのデラックス版を買って痛い目を見た)
難しいけど易しい難易度。
まず、高難易度ゲーとしてのプリンスオブペルシャブランドは健在で、下手すると雑魚敵にリンチにされる上に、ダンジョン内のトラップもたまに初見殺ししてくる。
昨今のゲームとしてはかなり嫌われる要素だと思うが、これがある上でもゲームバランスを成立させているのはなんといっても爆速ロードの恩恵と、リスポーン位置が頻繁にある点だろう。
その上、救済処置として敵を倒すと手に入る結晶を集めることで回復薬の個数を増やしたり、攻撃力を上げることもできるし、ダンジョンを探索していけばスキル拡張枠やハートのかけら(という名前ではないが、そうとしか呼べないもの)を手に入れることもできる。
早い話、敵が倒せないなら自分の能力をあげればいいし、トラップを突破できなければ違う道から行けばいいのだ。
メトロイドヴァニア版「ロックマンゼロ」
見た目のバタ臭さから本作を敬遠する人もいるかもしれないが、中身はメトロイドヴァニア版「ロックマンゼロ」である。
ロックマンゼロの特徴といえば、元シリーズの「ロックマンX」から受け継いだ、スライディング、ダッシュ、空中ダッシュを生かしたスピーディなアクションと、元シリーズとは異なる「ゼロセイバー」を用いた近接攻撃主体の戦闘システムである。
で、今作の戦闘システムも、これと全く共通している。
なんならここにパリィが加わって、より今風のアクションに進化している。
先日の通り難易度は少し高めに設定されてるので、敵の攻撃をスライディングや空中ダッシュで回避、もしくはパリィで弾いて、すかさず剣で反撃。ピンチになったら必殺技——というふうに、その辺歩いてるだけで脳汁溢れる戦闘が楽しめる。
また探索要素もよくできている。
メトロイドヴァニアなのでダンジョンを進めるたびに新たな能力を手に入れていくのだが、本作はそれぞれの能力も非常に個性的で、本家メトロイドでは見たこともないようなアクションが楽しめた。
どんな能力が手に入るのかはネタバレになるので伏せるが、メトロイドで言うところのスペースジャンプやシャインブーストみたいなのではない。もっと複雑だが、使ってるうちに使い方がわかってくるし、探索だけじゃなくボス戦でも非常に有用な能力ばかりなのが非常に良かった。まだこんなアイデアが残ってたか。
アクション好き、メトヴァニ好き、ロックマンゼロ好きなら買って損なし
定価が近年のゲームにしては安い上に、評価が高い割にはセールにもよく顔を出す印象なので、気になる人はぜひ買って遊んでみてほしい。序盤の鳥にリンチにされる気分を一人でも多く味わってほしい。
シナリオもプリンスもペルシャも知らねえよとか思って蓋を開けてみると、案外激アチ少年漫画風味なので誰でも楽しめると思う。
みんなやろう!俺は次何やるか考えながら寝る。