死んだじいじにお化粧を
じいじの為に、介護福祉士になった。
いつか大好きなじいじの役に立ちたいと、勉強した。
でも肝心のじいじはこの世を去る直前まで、自転車での週3回のジムと温泉を楽しむくらい元気だった。孫の私の出番はほとんどなかった。
それでも2度、役に立った時がある。
一つ目はじいじが交通事故にあって入院した時。
私は現場に駆けつけて救急車に同乗、骨折をしていたじいじとそのまま病院へ向かった。トイレに行きたくてベッドから車いすに移りたい、というじいじと、新人でどうしていいかわからずあたふた先