好きなアニメの話【4】『3丁目物語』
世間の皆さんは、生まれて初めて好きになったアニメをどのくらい覚えているものなのでしょうか。
私は残念ながら初めてアニメにハマった瞬間というものは自覚しておりませんが、母によれば四六時中アンパンマン大好きって言っていたそうなので、アンパンマンが初めての推し作品だったのだと思います。
では、物心ついてからどうなのかと言えば、何度も繰り返し、ビデオテープが壊れてしまうんじゃないかって心配になるまで見た覚えのあるアニメはいくつかありましたが、その中でもいまだに好きな作品として名前をあげたくなるものが、タイトルの『3丁目物語』です。
『3丁目物語』って名前だと、なんだっけ、『三丁目の夕日』?ってなる人も多そうですが、『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』という名前だと、私と同世代の人なんかは、あれかー!!ってなる人が爆増するんじゃないかと思います。
これでもピンと来なかったとしても、キャラを見たら裁縫箱とか計算ドリルのやつ!!ってなるかもですね。
さて、『3丁目物語』ですが、OVA作品だったそうです。出会いは近所のレンタルビデオ店でした。幼稚園児くらいの頃に母がよく通っていて、そのついでに借りて貰っていたんだよね。そのお店もなくなって久しいのですが、いまでもめちゃくちゃ記憶に残っております。
タマのアニメっていうと、テレビ放送でいうところの2期の方、タマたちが喋る『うちのタマ知りませんか?』の方を強烈に覚えている人も多そうですね。「まつりばやし」「パラダイス・オブ・カニカン」「さまよえる首輪」「デビル・ポチの伝説」など、心に強烈に焼き付くエピソードが多かったのもネットでは前々から語り草となっていて、ニコニコ動画全盛期なんかもタマの伝説の回の話が語られていたりしたものでした。
ですが、こちらの『3丁目物語』はタマたちは喋らず、エピソードもここまで心を揺さぶってくるものではありません。ですが、子どもの頃の私は、こっちの方が好みでした。
なんだかんだで両方好きと言えば好きなのですが、『3丁目物語』のタマたちのリアル犬猫って感じのノンバーバルな振る舞いとか、たけし君のリアルな子どもって感じの声とか、人の顔が基本的に見えないところとか、そういう空気がなんか好きだったんですよね。ディズニー作品の『わんわん物語』でもカメラが常に犬目線になっているから人の顔があまり映らないっていう演出も好きだったので、この辺りは個人的な好みなのかもしれません。
あとは、音楽が大好きでしたね。各エピソード、それぞれの音楽に癒されていたので、サントラとかないかなってたまに探しちゃうくらい。(『うちのタマ知りませんか?』は見かけるんだけど、『3丁目物語』の方は見つからないんだよね……)
代わりに、この頃のアニメのDVDやBlu-rayが数年前に発売されたので、それぞれ買って手元に置いてあります。
この作品、思い出補正があるせいか、今見てもだいぶ楽しめるんですよね。よく、子ども向け作品と子供騙しは違うんだっていう話を聞きますが、まさにそういう事なのでしょうね。
私も趣味ながら児童が読者になる事を想定した作品も書くことはありますので、こういう作品に触れた際の感覚を大事にしておこうと思いました。
というわけで、今回は『3丁目物語』のお話でした。また次の記事でお会いしましょう。