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好きな映画の話【4】『グロリア』
今回は好きな映画の話。『グロリア』について自由に書いていきます。
いつだったか、Twitter上で『レオン』か『グロリア』か、みたいな話題を見かけたのだけれど、なんだか殺伐とした雰囲気になっていてちょっと寂しかったのを思い出します。どっちもいい映画なんですよ。
『グロリア』は『レオン』の元ネタ的映画です。おばさん×少年が『グロリア』だったのですが、この性別が逆転したのが『レオン』ですね。
ただ、単純に逆転したわけではなく、ひたすら逃亡する話ではなくなっていたり、『グロリア』に比べてエンタメ性も高まったなぁって個人的に思ったりしましたね。ナタリー・ポートマンのマチルダは伝説的だしね。
あとは敵が魅力的なんだよね、『レオン』は。カッコいいオジサン、美少女、魅力的な敵、この三本柱がしっかりしているから愛され要素が確立しているって感じ。
それに比べると『グロリア』は、ひたすら渋いイメージがありますね。
ってことで、恐らく多くの人が見て取っ付きやすいのはたぶん『レオン』だと思うのですが、私はというとどっちかというと『グロリア』ばっかり見ています。
特にオリジナルの1980年版が大好き。何故なら、ジーナ・ローランズがカッコいいから。この映画、ひたすらジーナ・ローランズのカッコよさを楽しむ映画だと思っております。そして、どうか幸せになってくれ…とひたすら願いながら見る映画でもあるかな。
終盤にかけてのフィルの心細さとかが心に来るんだよね。フィルは『レオン』のマチルダに比べると、本当に生意気な小僧なんだけど、年齢の幼さとか境遇とか考えるとそれも仕方ないかぁってなる。
で、グロリアが子どもに関心のないおばさんなんだけど、振り回されつつそこに家族愛みたいなものが生まれるまでの流れがたまらなく好きなんです。
でも、なんといっても、やっぱジーナ・ローランズなんだよなぁ。ハンサム女優と言われたそうですが、分かるぅって感じのカッコいい女優さんです。
ところで、『グロリア』にも『レオン』にも言える事なのですが、どちらも大人が大人として子どもを守ろうとする態度を守っているところが印象的なんですよね。
フィルもマチルダもそれぞれ背伸びしたがるのですが……特にマチルダはお年頃な事もあって大胆なアプローチとかあるんだけど、グロリアもレオンも大人としてあしらうというか、保護者的立場が崩れないところが好きでした。尊敬できる大人って感じでね。まあ、実際にね、あんなお子様からアプローチされたところで、それが普通だよねって感じではあるんですけれどね。
そういえば、『グロリア』に関しては、『極道の妻たち』の岩下志麻さんのエピソードも印象的ですよね。なんでも、この映画のジーナ・ローランズをイメージして役作りをしたとか、それと『グロリア』をベースにした映画もとりたかったらしい。実現していたら『レオン』よりも先に、和製『グロリア』が見れたかもしれないそうで、ちょっとだけそれが実現した世界線を覗きたい気持ちもあったり……。
ってことで、今回は『グロリア』の話でした。
また次の記事でお会いしましょ。ではでは。