読書の秋「神様の暇つぶし」
10月中旬くらいから、秋と言えるうちに本を読み切りたいと思っていた。
そして昨日読み終えた本がある。
世間からしたらもう冬かもしれないが、私の中ではまだ秋だった。
あの本を読み終えていないなら冬に進めないと思っていた。
今回読んだ本は千早茜さんの「神様の暇つぶし」だ。
(この本について何も事前情報を入れずに読みたい人、ネタバレを踏みたくない人はブラウザバックをお勧めする。)
もし今年一番の出会いとは何かと問われたら、私はきっと千早茜さんと答えるだろう。
そのくらい彼女が私の中でホットだ。
外は日に日に寒くなっているというのに。
6月の頭から今までで彼女が書いた5冊の本を読んだ。
私の中で1人の作家にここまでハマったのは初めてだし、その他にも読んでる本はある中でこの数は異例だった。
今回もやはり裏切らなかった。
ストーリー性はもちろん、やはり彼女が使う言葉が好きだ。
濾されないうちに
というなら、私のnoteの投稿だってそういうことなのかもしれない。
彼女が神様になれたのなら私だって神様になれるかもしれない。
この本には、画面の先のホームランを打つ野球選手への憧れや、キラキラしているアイドルへの憧れに似たものを抱かせられた。
そして、ひと夏の間にこんな体験をしてみたいと思った。
ああ、私も父が死んで、熱い中畳の上で寝て起きて、突然訪ねてきた腕が血だらけの男を引き留めないといけないのだろうか。
きっとそれだけではない。
もう1度読まないといけない気がする。
もしこれを読んでくださっている方の中で、千早茜さんの作品を読んだことがない人はぜひ読んでいただきたい。
最初は「赤い月の香り」か「透明な夜の香り」を読んでみてほしい。(私がそうで感動した。)
心から勧める。
では、また。