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sora tob sakanaとの半年、これからの3ヶ月(前編~オサカナに落ちるまで)
興味をもってから完結までこんなにあっという間で、濃い時間を過ごさせてもらったアイドルは居なかった。
2020年5月22日に解散発表し、9月のラストライブをもって解散となるsora tob sakana。解散ツイートを見てから思ったことや思い出したこと、そしてこれからのことを、自分の意見・言葉で書けるうちに留めていく。(古参のファンの方々がきちんと気持ちを整理されているのを読んで、意見を流されないため、これは自分のための初noteである。)
ハイスコアガール
sora tob sakanaの約6年間の活動に比べたら、私が関われたのはほんの一瞬である。以下、sora tob sakana=オサカナとする。(愛称)
一番最初にオサカナの曲を聴き始めたのは、TVアニメ「ハイスコアガール」のOPがきっかけだ。
漫画原作の本アニメは、放映当時も最新刊まで買いそろえていた作品であった。1980年代後半~のゲームセンターを舞台にしたストーリーだったので、CGアニメの特徴を最大に生かして筐体やゲーム画面を再現されたOPに、かなり期待値が高まった。ここでは話が脱線してしまうのでこの程度にとどめる。
映像だけでも完成されていたOPに、オサカナの新曲「New stranger」がタイアップとなった。当時はグループ名を知っているのみで、楽曲を聴いたのはこれが初めてだった。サウンドもレトロゲーのピコピコ感が採用されていて、「嗚呼しっかりアニメのバックグラウンドが考えられているなぁ」、まだこれくらいの興味しか持ってなかった。やや好き程度。
アニメ放映当時のCMではオサカナの最新ミニアルバム『alight ep』の宣伝も行っていた。
確か指原莉乃氏が「次に来るアイドル」と称していたと思う。
15秒のCMながら、表題曲の『Lightpool』は私にはとてもキャッチーだと記憶している。今やオサカナの中では推し曲になっているが、それでもMVを積極的に見たりまですることはなかった。
そうしている内にハイスコアガール1期が終わり、1年後に2期がスタートする。原作は完結し、アニメは最終回まで描き切るということだったので2期も見た。OPは引き続きオサカナが担当、曲名は『flash』だ。私はこの曲で完全に落ち、先行配信開始と同時に楽曲をDLした。
きっかけ
2期の時点ですでに原作を最終巻まで読み終わっていたことも大きな要因かもしれない。時代背景の他、主人公たちの成長・人間関係の微かな変化や葛藤が詩曲に散りばめられている。OPを歌う彼女たちも18歳前後、青っぽさが見事にシンクロしていた。
ただそれ以外にも、私のこれまでの音楽変遷と、直近で触れた音楽ジャンルも蓄積されたことで「落ちる」というとこまで行ったように思う。
トリガー部分のみ簡単にまとめると以下のようになる。
<直近で触れた楽曲>
・TVアニメ「宝石の国」OP『鏡面の波』歌:YURiKA
⇒作詞作曲:照井順政
<音楽変遷>※オサカナ関連部分のみ
・残響レコード(ポストロック系)
⇒9mm Parabellum Bullet、people in the boxがかつて所属していたインディーズレーベル。現在はtéがレーベルの代表、ハイスイノナサが所属。
またこちらの所属ではないが、凛として時雨やrega等のポストロック、プログレッシブ系も好んで聴く。
・Perfume
・アイドルマスター
⇒上記二つはアイドル文化に触れるきっかけ。Perfumeの現場はフェスでの1回しか経験が無いが、テクノポップのジャンルでペンライトも無しにこんなにもフロアが熱狂するんだと、心を掴まされた記憶がある。
ポストロック・プログレッシブのジャンル分けについては私自身も明確には分けられる自信がないので、間違っているところもあります。ご容赦ください。
定期公演
ポストロックを聴ける耳があって、アイドル文化で盛り上がれる。
さらに自分が知っているアーティストが、ハイスイノナサの照井順政氏のプロデュースを受けており、オサカナは照井氏の全面プロデュースだった。
材料はとっくに揃っていた。ハイスコアガール2期の中盤くらいには、ライブに行ってみたいと思うようになった。
ライブイベントを調べて、定期公演をやっていることを知ったので行ってみることに決めた。『flash』が旬のうちにどうしてもライブで聴きたかった。
2019年11月28日 ~月面の遊覧船~ TRIAL公演だった。能動的にアイドルの現場に行ったことがなかったので、ステージ向かって左側に女性限定エリアを設けていただいたのはありがたかった。もちろんそこで聴いた。
https://soratobsakana.tokyo/teiki/ より。
楽しい。flashが聴けたのもかなりの収穫だった。
最近ライブコンサートに行く時はあえて楽曲の予習をせず、当日の空気感や思い出をもとにして、後日セトリをプレイリストにして噛みしめるスタイルを主流にしていたが、初めて飛び込みで行ってみてこんなに満足度の高いライブは無かった。トライアルの1時間公演も、オサカナの個性を知るのに丁度よかった。
初めてライブに行ってみて感動した点が以下の4つになる。
・撮影、録画OK
⇒これは回ごとに異なると思うので都度レギュレーションを見ていただきたいが、フロアでスマホを掲げている人が何人かいてかなり驚いた。いや、今や普通なのかもしれない。SNSが発達したこのご時世では撮影録画禁止とするよりも、むしろファンの皆さんに撮影・拡散してもらう。マス(mass)の力を利用しているように思った。話が変わるが美術館等での特別展でも、最近では著名な絵画も撮影OK・ハッシュタグ付けで投稿OKとしている。認知こそがコンテンツを後世へ残すためのトリガーとなっている。
・ファンサービス
⇒初めてアイドルに目線を合わせて微笑みかけられ、息を呑んだ。ジャニーズファンの皆さんが担当アイドルからファンサを受けて「結婚」と感じる話が過ぎって、まさにそれである。
・VJの演出
⇒DJならぬ、Video Jockey。トライアルの会場が全面LEDパネルという利点を生かして、リリックとリンクした映像演出が素晴らしかった。ちなみにこの日はVJのトントンさんのお誕生日だった。
・生歌でのパフォーマンス
⇒これが一番度肝を抜かれた。照井氏の作曲はキメが多ければ変拍子もあり、バンドで演奏する側に立ったとしたらなかなか手強いものが多い。中でも先日音楽番組「関ジャム」でも紹介がされた『広告の街』を、歌いながら踊りながら披露するのである。パフォーマーとして当たり前なのかもしれないが、私はもう初めて見たときに「すごい」を通り越して「偉い」と思った。
そうして定期公演が終わった。物販購入で特典会に参加できるとのことだったが、どうしても気になっていたミニアルバムの『alight ep』だけを買ってその日は会場を後にした。
告知コーナーで2週間後にまた定期公演があると聞いたので、同じくハイスコアガールを追っかけていた会社の先輩を連れて2回目の定期公演に行った。先輩も落ちた。
こうして初めてアイドルを推す活動が始まった。