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【活動】未来共創イニシアティブ様との意見交換

 Text by JEITAデザイン委員会

 今回のnoteは、三菱電機(株)の束田が担当いたします。
 JEITAデザイン委員会のデザインマネジメント委員会では我々が目指すエコシステム活動の参考にさせていただくため、色々な企業様や団体様にヒアリング・意見交換をさせていただいております。今回は未来共創イニシアティブ様にお願いをしました。

 三菱総合研究所が運営する未来共創イニシアティブ様(以降ICF)は、社会課題の解決策を企業、スタートアップ、自治体等の方々が参加されていて、マルチステークホルダーによってコレクティブ・インパクト(様々な立場のプロが、同じ社会課題を解決するために様々なアクションを起こしていくこと)を目指しています。
 しかも設立理念の1つに「100億人が100歳まで豊かに暮らせる持続可能な社会の実現がゴール」という、グローバルで、(野心的?で)、崇高で、簡単ではない高い目標を掲げられています。

このような方々に、色々と質問をさせていただきましたので、今回のnoteでは質問のいくつかをピックアップし、それぞれに対して私のちょっとしたつぶやきを付け加えさせていただこうと思います。

【Q】社会課題解決エコシステムで重要な特長は?
【A】
 ① 社会課題をイノベーションとビジネスで解決
 ② イコールパートナー精神に基づく産学官協働エコシステム
 ③ コレクティブ・インパクトの創出を目指す


 ふむふむ。確かに社会課題をビジネスで解決できれば、サステナブルに継続して課題を解決できる可能性が高まるし、企業としてもビジネス(収益)を求められるからその通り。悩ましいのはビジネスとして回りだすまで時間がかかる事が多いから、そこを各企業やイコールパートナーのメンバーが意識高く取組み続ける事が必要と感じました。釈迦に説法でしょうが、そもそもグローバルでもエシカル消費など環境を意識した消費行動が増えてきているので、我々企業もその様な取り組みを進めて社会に見せていかないと、消費者にも雇用における良い人材にも振り向いてもらえないなと、改めて実感しました。

【Q】社会課題解決エコシステムを運用するための課題は?
【A】
 ①社会課題ビジネスは時間がかかるし、企業としての投資効果に対する課題がある。ICF自体も新事業の位置づけなので同じ課題を抱えている
 この活動の役割については、ある種の「覚悟」が必要。
 ②マルチステークフォルダーでオープンに議論し始めても、アイデアが見えてきて具体化し始めるとオープンにできなくなるフェーズがある。
 スタートアップ企業との共創事業を実現し、それを社会に発信していくことで活動を加速したい。


 なるほど、やはり企業としての投資対効果の部分は皆さん同じ課題をお持ちなのか。皆さん同じ課題でちょっと安心してしまう反面、何とかしなければとも強く感じました。簡単ではないですが、ボトムアップのパッションとトップダウンの覚悟が必要なので、何とかトップダウン側に熱く伝えたり、ロジカルに覚悟が必要なストーリーを伝える機会を増やさねば。出来るかはさておき、まずは気持ちだけでも前向きに! 

【Q】これまでを振り返って、一番うれしかったストーリーは?
【A】
 ①ICFという場を提供することで、同じ場の中でこれまで交わることのなかった人々が社会課題解決に向けて対話や偶発的な出会いが生まれていること
 ②共創の結果として、他社と一緒にプレスリリースを発信する企業がでると達成感を感じる


 素敵なお話し。社会課題解決に直結するサービスや製品を直接社会実装する役割でなくても、それを作り出す場を作り推進することも社会課題解決を進めているってことですよね。ある意味利他の精神ともいえるし、それば社会課題解決には必要だと感じちょっとウルっときました。

【Q】もしドラえもんが社会課題解決エコシステムで使う秘密道具をだしてくれるとしたら何が欲しい?
【A】
 ①ひらめきや本音をもっとオープンにしゃべってしまうクスリや道具
  ICF事務局が準備し、それを会員が受けるという関係性ではなく、みな平等で思ったことを口に出してしまうようなオープンさを期待!


 おっと嬉しい裏切り。私はきっとタイムマシンという答えで、過去に戻って社会課題が起きるきっかけになった出来事を少しずつ改善したいのかなと想定していましたが違いました。とは言えおっしゃる通り。共創ワークショップなどでも皆さんの発言が沢山でるようにする工夫とか必要だし大事ですもんね。特に日本ではそんなイメージがあります。(注:外国でワークショップのファシリテーションをやったことがあるわけではないのでイメージです)

 このような感じで、1時間という短時間でしたが内容の濃いお話を聞かせていただきました。対応いただいたICF事務局の皆様、本当にありがとうございました。

 同じ悩みを持ちつつ、一歩ずつ進まれている方々のお話を聞けて、デザインマネジメント委員会メンバーも改めてモチベーションが上がったと確信しています。

 また、「もっとオープンにしゃべってしまうクスリや道具」は皆さんをオープンマインドにするもので、コラボレーションやコレクティブインパクトの創出において必要不可欠な要素だと思います。しっかりとエコシステムの入場券として心に刻んでおこうと思いました。欲しい道具がタイムマシンという回答だったら、こんな気持ちにはつながらなかったと思います。さすがICFさん。改めてありがとうございました。

 今回の意見交換から、JEITAデザイン委員会の参加メンバーもオープンマインドを持って、様々な課題を議論していきたいと改めて思うことが出来ました。

 簡単ですが、今回の報告は以上です。また、他の意見交換を実施した際はnoteに載せていきますのでご期待ください。


JEITAデザイン委員会に関する問い合わせ

 一般社団法人 電子情報技術産業協会
 事業戦略本部 市場創生部 志村・飯沼・飯野
 デザイン委員会|JEITA

2022年度JEITAデザイン委員会参加企業は以下の通り(敬称略)

OKIプロサーブ、オムロンヘルスケア、キヤノン、コニカミノルタ、JVCケンウッド・デザイン、シャープ、セイコーエプソン、ソニーグループ、TOTO、東芝、ニコン、NEC、東芝テック、パイオニア、パナソニック、日立製作所、富士通、富士電機、富士フイルム、富士フイルムビジネスイノベーション、三菱電機、リコー、レノボ・ジャパン


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