【活動】JEITAエコシステムワークショップ(前半)
今回のnoteは、3/2にSHIBUYA QWSにて実施されたJEITAエコシステムワークショップについてです。せっかくのイベントなので2回に分けてお届けします。前半については三菱電機(株)の束田が担当いたします。
JEITAデザイン委員会のデザインマネジメント委員会では、3か年計画で『デザイナ ーが模索するエコシステム』の活動を推進しています。今年が初年度ですが、活動の1つのプロトタイプとしてワークショップを開催することになりました。企画・運営チームが数カ月かけてプログラムを検討し、SHIBUYA QWSさんのご協力も得ながら開催を迎える事が出来ました。
企画・運営チームの皆様ご苦労様でした。また、SHIBUYA QWSの皆様当日のワークショップ参加も含めて多大なるご協力ありがとうございました。
SHIBUYA QWSについてはみなさんご存じとは思いますが、過去のJEITAnoteにも掲載されていますので、そちらも是非ご覧ください。
【リンク】QWSインタビュー記事
【リンク】SHIBUYA QWS
そして今回のワークショップテーマは、
「どうすれば誰もが生きがいを持って日々を生きられるようになるだろうか?」
というパッとみると少々重めのテーマです。しかし、これはみんなに大事な事で、このヒントが見えてきたら、なんだか毎日が楽しく過ごせるのではないかとワクワクするテーマでもあります。
それに向けて、このワークショップではざっくりと、①アイスブレイクで場を温め、②生きがいとは何かを語り合い、③このワークショップで解くべき問いを立てて、④アイデアを出し合い発散し、⑤アイデアをまとめ(収束)、⑥みんなで共有するためのプレゼンを考えて発表する、というプロセスで進めました。これを4時間で実施なので、濃密になること間違いなしです。
参加者は、JEITAデザイン委員会に参加している企業さんから28名の精鋭が集合!
A~Eの5つのグループに分かれ、それぞれのグループにSHIBUYA QWSさんから1名ずつ参加していただきました。多様な活動をされているSHIBUYA QWSさんメンバーが参加していただくことで、普段以上のアイデアの広がりも期待です。
今回のワークショップ前半のnoteでは、①~③までを書きたいと思います。
■①アイスブレイク
各グループでのメンバー自己紹介の前に、SHIBUYA QWSの加藤さんや富士通の有澤さんからワークショップに関する説明をしていただきました。
SHIBUYA QWSさんが心がけているのは“解くべき問いを設定する”という事だそうです。これはJEITAデザイン委員会の参加企業のみなさんも普段から心がけている事だと思いますので共感度が高いです。
アイデアを出し合うことをブレインストーミングと言いますが、SHIBUYA QWSさんではブレインストーミングではなく、クエスチョンストーミングで解くべき問いを立てることを重視しているそうです。ググってみると、クエッション・ストーミングやQストーミングというが出てきますので良く知りたいかたはググってみてください。(ググる…はもう古いか⁉)
そしてもう一つ印象的だったのは、「問いの前ではみな平等」という言葉でした。
SHIBUYA QWSさんのサービス登録者は中高生から大人まで幅広い年齢層の方がいるそうです。今回の参加者も入社数年目から●(ピー♪)年目までと幅広い年齢層。そんな年齢やジェンダーに関係なく素直に立てた問いに向き合い、意見を交わし合い、問いを解くアイデアを生みだそうという気持ちをひしひしと感じました。
各グループでの個人個人の生きがいを含めた自己紹介を横から聞き耳をたててみると、お子さんとかペットなどやっぱり家族についての事が生きがいという方が多いみたいですね。一方、生きがいが分からないなぁと思って、このワークショップに参加してみたという方もいらっしゃいました。むしろ、そんな方も参加いただくのがクエスチョンストーミングとして盛り上がりそうで感謝です。
■②生きがいとは何かを語り合う
まずは、テーマに対する問いやキーワードを一通り出すため、生きがいに関するキーワードや感じることをポストイットに書いて貼って、グループメンバーで共有と意見交換です。
ここでのオドロキは、各グループで貼られるポストイットが増えるスピードや意見交換の立ち上がりの高さです。この手のワークショップは初めてというメンバーとのワークショップでは、参加者にどうやって沢山意見を言ってもらうか、ポストイットに沢山書いてもらうかなど心配しながら始めるのですが、今回の参加者がデザイン業務に従事しているメンバーだからか、とてつもなく早い立ち上がりです。さすが28名の精鋭たち+経験豊富なQWSメンバーです。脱帽!
一通りキーワードが出て語り合った後に、チームを再構成して異なるメンバーたちと同じように語り合いをもう一周回しました。最初のグループで出たキーワードに対して、違うメンバーで再度語り合うことで、それぞれのキーワードに対する解釈や考え方が深まります。
そして、みなさんの頭の中が”生きがい”でいっぱいになった後に、5グループすべての問いやキーワードに対して、みんなでクエッションボーティング(投票)です。一人3票持って、みんなで会場のすべてのポストイットを眺めつつ投票です。
投票したらちょっと休憩です。楽しいワークショップですが、脳みそフル回転なので休憩も大事です。会社会議室での会議の休憩だと単にトイレ休憩ですが、この会場の休憩は休憩感も高まります。リラックス空間なので休憩しつつポストイットを眺めて語らう人もいて、またそんなタイミングでも新しい気づきやアイデアがでるかもしれません。QWSはそんな空間です。
■③解くべき問いを立てる
休憩が終わったらそれぞれのグループに戻り、みんなが投票してくれた結果を見ながらグループ毎の“このワークショップで解くべき問いを立てる”ため収束ワークを開始です。
さてさて、どんな問いが立てられるでしょうか。
そして、前半のクライマックス。各グループで立てた問いのシェアタイムです。
そういえば、ワークショップではフラットに意見交換するためにあだ名で呼び合ったり、チーム名をオリジナルでネーミングすることが多いですが、今回はあだ名で呼び合うのみでチーム名は付けませんでしたね。
ということで、A~Eチーム毎に解くべき問いをみんなでシェアです。
【A team】 “生きがいをリサイクルできるのか”
生きがいの成分ってなんだろう?成分表ができたら面白い。生きがいをリサイクルできたら、より良い生きがいを見つけられるかもしれない…などの議論があったそうです。
【B team】 “生きがいに賞味期限はあるのか”
生きがいは子供にもあるのか?何歳くらいから考えるようになるのだろう。生きがいは分類できるのか…などの議論があったそうです。
【C team】 “どうすれば心に火をつけられるのか”
今オタクがまぶしい。特定の事に対するファンとかマニアという段階はあるけれど、オタクまで昇華できるコトが素晴らしい。でもオタクってネガティブなワード…などの議論があったそうです。
【D team】 “自分の生きがいに自信を持つにはどうすればいいか”
自分の生きがいに他人はどう関係するか。人に言いにくい生きがいもあるのではないか。人の生きがいと比べて自分の生きがいに自信を無くしてしまう事もあるのでは…などの議論があったそうです。
【E team】 “どうすれば生きがいロスを前向きに捉えられるか”
生きがいロスは存在するのか?あるプロジェクトを完遂した時のような燃え尽き症候群みたいなポジティブな要因による生きがいロスもある。その生きがいロスをプラスに変えられるのでは…などの議論があったそうです。
リサイクル、賞味期限などなどそれぞれ面白い視点で問いを立てていると感じました。さすが発想力の豊かな参加メンバーの皆さんです。素晴らしい‼
さあ、ついにクエッションストーミングで各グループの問いが並びました。
この後、それぞれの問いに対してどんな解き方を生み出してくれるのでしょう。とても楽しみです。
楽しみですが、もったいぶって解き方については後半でご紹介します。
後半も是非お読みください。
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JEITAデザイン委員会に関する問い合わせ
一般社団法人 電子情報技術産業協会
事業戦略本部 市場創生部 志村・飯沼・飯野
デザイン委員会|JEITA
2022年度JEITAデザイン委員会参加企業は以下の通り(敬称略)
OKIプロサーブ、オムロンヘルスケア、キヤノン、コニカミノルタ、JVCケンウッド・デザイン、シャープ、セイコーエプソン、ソニーグループ、TOTO、東芝、ニコン、NEC、東芝テック、パイオニア、パナソニック、日立製作所、富士通、富士電機、富士フイルム、富士フイルムビジネスイノベーション、三菱電機、リコー、レノボ・ジャパン