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疑問が学びの根源であるならば、疑問を仕掛けよう!

今月はBlack History Monthということで、アメリカの多くの学校では黒人の歩んできた歴史を勉強する様子。

今年のテーマは"家族"

Black Lives Matterに始まり、多くの人が傷つき、悲しみ、分断されたことを考えると、今年のBlack History Monthは非常に意義深いと感じます。

PBL学習に活かせる教材を…と調べていると、こちらの動画を見つけました。

私は涙があふれて仕方がありませんでしたが、この動画から何を感じるでしょうか。

きっと様々な疑問が湧いてくるはず。

そして、疑問が湧いたら、知りたくなる。何故なのかを。

これが学びの根源。

知識を与えるだけでは疑問は起きない、いや、起きても小さい疑問だけ。

何でHeを使った現在形の動詞にはSが付くの?くらいの小さいサイズ(笑)でもこれってすぐに答えられますね。

これが三人称単数現在のSだ!略して三単現のSだ~!

って教えるかもしれません。

でも学びの根源となる疑問はもっともっと大きなスケール。

ワクワクして、色々挑戦して、失敗して、発見して…

こういうプロセスを通るから学びが大きくなる。

それがいま求められているアクティブラーニングです。

疑問が学習の根源!ならば疑問をおこす仕掛けづくりをしませんか?


【昔ばなし】

高校教師をしていた時のこと。

子どもたちをイケナイと言われるもの全てから守って無菌室で育てることは出来ない、むしろ現実を知った上で、正しい選択や判断が出来る子どもたちを育成したいという想いで指導をしていました。

英語が専門ということもあり、ある時、この動画にも使われているPinkのDear Mr. Presidentを題材に授業をしました。歌詞に出てくるコカイン、アルコール、ゲイ… 普段はタブーとされているような言葉に衝撃を受け、刺激を受けていた子どもたちを思い出します。

歌詞を読みながら曲を聴いた後…

何故段ボールでベッドを組み立てるのか。

何故ホームレスがそんなに多いのか。

何故母親は子どもにGood-byeも言えないのか。

子どもたちの何故?の連発が止まらない。

本当は、英語的な視点からの話をすると、関係副詞や仮定法、使役動詞といったものが含まれているという理由で選んだ教材。

難しいはずの文法や単語がギュッと詰まっているのに、スッと理解できたんですね

何故理解できたのか?

子どもたちの何故?が原動力だったんです。文法云々関係なく、内容にのめり込んでしまったんですね。

すぐれた教材とは教科書ではない、疑問の持つ威力を改めて思い知らされた授業でした💖

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