台湾中国語 TOCFL Band C リスニング勉強法
さて、昨日TOCFLのBand Cの試験をはじめて受けてきました。Band CはBand Bと比べて、かなり難易度が高いです。
試験対策は、無料公開されている模擬テストを中心に行いました。この試験は、試験テクニック的なものも必要ですし、TOCFL(特にBand C)対応の教材は少なくとも日本ではほぼ無い(台湾の状態は知らない)と言えるので、公開模擬テストはかなり重宝しています。他にも、『台灣華語単語 さらなる2700』という単語帳も使っていますが、こちらはBand Bまでの対応です(まだやり終わってない)。
模擬テストをやってみると分かりますが、リスニングは速度がかなり速く、四声や注音が不明確な箇所が多いです。更にテーマは自然科学、社会科学といった内容が増えて、語彙が難しいし、話の展開が読みにくい構成にしています。成語という、四字熟語や故事成句も数多く出てきますが、これも学習上かなり大きなポイントだと思います。リーディングは、まあリスニングができるようになれば、自然と語彙や文法も身につき、後は日本語にも必要な読解力で何とかなるんじゃないでしょうか。
というわけで、模擬テストで特にリスニングを中心に勉強しました。Band Cはかなり手強いです。聴き取れない、多少聴き取れても話の展開が上手く掴めない問題ばかりです。リスニングには、脚本の文章もあるので、それで一言一句分からない所を辞書やネットで調べ、発音記号もメモしていきました。脚本はあくまで中国語で日本語の解説なんて有りません。辞書で調べても分からない所は、ググってみると、外国語の質問掲示板のような所で、他の方が質問済みでそれに対する回答もあり助かりました。一回やっただけでは全然身につかないし、細かいところまで調べきれないので、三回は繰り返し解いて調べました。さらに、聴き取る力をつけるために、解いたあとに再生スピードを落として聴いて、どれだけ聴き取れるかを試しました。また身についていない語彙や文法を、それらを含む文章ごと書き取って身体に叩き込みました。更にシャドーイングで口にも叩き込み、また速度を戻して速いスピードでもシャドーイングしました。このやり方だと大問一問で20〜30分、下手したら更に時間がかかりますが、試験日から逆算してコツコツやれば何とかなります。このやり方で、リスニングは模擬テストを二回分徹底的に繰り返し、一回分は一週間前に実力確認の為にやりました(復習はしていない)。
上記の学習で、少なくとも二回分の模擬テストの内容は、ほぼ理解できましたし、覚えてしまいました。一週間前の模擬テストではリスニングが合格ラインだったので、運が良ければ今回受かるかなといった感じです。因みに本番のテストは、私にとっては第一部が難しく、テストのテクニックを使ってもあまり歯が立たなかった感じです。
テクニック的な事でいえば、他の語学テストもそうかも知れませんが、とにかく問題用紙の問題文や選択肢を先にざっとでも確認してどんな話が流れるのか、どんな語彙が出てくるかなど予想しておくことが大事かなと思います。Band Bもそうやって解きました。第一部は男女二人の会話で構成されます。問題文や選択肢に名前や役職などが出てくるとヒントや手がかりになる事があります。但し、今回のテストではあまりそのテクニックが通用しませんでした。作問者もそのへんを見越しているのかも知れません。
第二部は、一人の話し手による記事や紹介などで構成されます。私はどちらかと言うと、この第二部の自然科学系の話が得意です。元々理系の出身で仕事も理系の知識が必要な仕事なので、それらの知識で補って解くことができます。他にも経済、政治、民俗など色々な分野の話があるので、自分の得意分野があれば、それが活かされやすいかなと思います。
今回の目標は流利級(C1)合格ですが、その結果がどうであれ、試験勉強は試験外の中国語の勉強の為にもなったと思います。今後も暫くは模擬テストを使って勉強していこうと思います。
↓過去(数カ月前)のTOCFL Band Cについての記事です。
https://note.com/jedi_force/n/n68fe1429e8db