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「シェアドリーダーシップ」を考える

変化の激しいビジネス環境や働き方の多様化、DXやAIの台頭等、従来のリーダーシップでは対応しきれない状況が増えつつあります。また、一人ひとりにより主体性が求められる今、注目されている「シェアドリーダーシップ」について考えてみます。

シェアドリーダーシップとは

シェアドリーダーシップとは、チームメンバーそれぞれが得意な領域でリーダーシップを発揮し、リーダーの役割を共有している組織の状態を示す言葉です。
メンバーはリーダーシップを発揮すると同時に、他者のリーダーシップに対してフォロワーシップやメンバーシップを発揮することで相乗効果が生まれ、チームのパフォーマンスを最大化できます。また、業務に対する「自分事化」が進み、モチベーション向上にもつながります。
※シェアドリーダーシップにも、チームのビジョンを示したり、最終決定者である役職としてのリーダーは必要です。

3本のラインはそれぞれ「リーダーシップ」「フォロワーシップ」「メンバーシップ」をお互いに発揮しあうという意味 

シェアドリーダーシップのメリット・デメリット

 

シェアドリーダーシップには、リーダーやメンバーのスキルも大きな要因ですが、何よりも各自が主体的にリーダーシップを発揮しようというマインドセットがないとうまくいきません。

シェアドリーダーシップを導入する前に

「1on1」を導入しても効果がなかったという声をよくお聞きしますが、その要因の大半が仕組みややり方を取り入れただけだからです。結果、思うような効果がなかっただけでなくマイナスになることもあります。

シェアドリーダーシップを実施する際に事前に押さえるべきポイントと効果

<ポイント>
●上層部の理解と協力を得る。
●リーダーシップを発揮するメンバー一人ひとりが組織の目的やビジョンを理解している。
●心理的安全性を確保する。
●リーダーシップ実践のための考え方とやり方を学ぶ。
●フォロワーシップ実践のための考え方とやり方を学ぶ。

<効果>
●共通目標達成のための議論になるので、対立や葛藤を恐れず異なる意見の共有が進みクリエイティブなチームになる。
●日々の業務の中でリーダーシップを学んでいくことで、次世代のリーダーの育成につながる。
●権威勾配が緩やかになり上下間の情報伝達の質と速度が上がる。

また、問題解決力、ファシリテーション力、プロデュース力などが強化されていくと、チームのパフォーマンスが上がり、さらなる生産性向上にもつながります。

 

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