「誰も書かない太宰の初期の頃」
上記の「映画」を観て、「太宰治について分かったような気が」したりして、ここに太宰治の稚拙な「批評」を書く人がすべてとはいわないが、多いのではないだろうか。
わたしは、映画は観ていない。興味が単純にないからだ。
映画の頃出る「作品」の「斜陽」や「人間失格」ではなく、もっと初期というか、前期の太宰の「批評」が読んでみたい。
「晩年」という本や「二十世紀騎手」のころである。
あの頃太宰は苦悩の真っただ中にいて、麻薬中毒になり精神科へ入院したりしている。
「姥捨て」「道化の華」「苦悩の年間」などの短編を書いていた頃だ。